金町湯
銭湯 - 東京都 葛飾区
銭湯 - 東京都 葛飾区
♯新規開拓/累計372施設
年の瀬を迎え、いよいよ正月休みが近づいてきた。世間的にはもうお休みの人もいるのにな、と小さいため息を漏らしながら、明らかに利用者が少なくなった電車に揺られて、仕事へと向かう。
帰りくらいは早く帰ろう、と仕事を切り上げ向かったのは葛飾区金町。鮮やかなイルミネーションを横目に細く真っ直ぐ続く通りを行く。暫くすると、見事な宮造りの建物が見えてくる。
『金町湯』さん。昨年9月にリニューアルをした、ちょっとお洒落な街銭湯。まず面白いなと思ったのは、入口及び下駄箱の造り。左右二つに分かれ、どちらの扉を進むか二者択一の選択を迫られる。
片方を進んだ先にはフカフカのマットが敷いてあり、もう片方は泥水がしたためられているのでは?と、昔のバラエティー番組でよく見た光景をイメージして進むも、普通に小綺麗な受付があるだけだった。
入浴料はサウナ付きで800円。片側の浴室にのみサウナがあるスタイルで、第二週の金曜日を境に翌週の水曜日までは女性が利用でき、それ以外は男性となる。
浴室に入った途端、入道雲を纏った夏の赤富士が目に飛び込んでくる。壮大な中島画伯のタイル絵に惚れ惚れする。チラッとお隣を見ると、こちらは春の桜が咲く富士のデザインのようだ。
お風呂は丸型のジェットバスと四角のバイブラバスの二種類。ぐるっと赤富士を背にすると、反対側の壁面に秋冬の風景が描かれているのが分かる。春夏秋冬の完成となる。
♯サウナ ★★★☆☆
折りたたみ式のサウナマット3つを共同利用する。つまりは制限3名。このせいか、タイミングには気を付けなければならない。サウナ室内はL字の一段掛け。本来は詰めれば4〜5名のサイズ。
小ぶりな電気ストーブの上にストーンと共に置かれるのは石鍋のような鉢。例えるなら石焼ビビンバの器。アロマ水が溜め込まれているようで、道理でサウナ室内は良い匂いに包まれている。室温は94℃を記録するも、一段掛けのせいか、そこまで高くは感じない。
♯水風呂 ★★★★☆
軟水使用のまろやかな水質。サウナとは反対側にあるので、導線はイマイチも確実に身体を冷やしてくれる。水温16℃。水中で給水があり、水流が作られる。
♯休憩 ★★★★☆
個人的にとても好きだったのが屋外の休憩スペース。無音かつ絶妙なライティング。ウッドデッキの自然味も良い。壁に沿って作られたベンチに座って、ゆったりとした時間を過ごす。この時ばかりは、年末の忙しなさも忘れる。浴室内にもプラ椅子が二脚ある。
87点。清潔感溢れる綺麗な銭湯。時折、無機的な注意喚起の機械音声が浴室内を反響するのが、とてもシュール。
男
赤文字を選ぶ勇気はなく、黒文字の下駄箱を選択したあたり、まだまだ半人前だなと自省しました。煮込みロウリュ!何たるパワーワード!気になります。。。
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