リフレッシュ・スパ クォード (ホテル クォードインyokote)
ホテル・旅館 - 秋田県 横手市
ホテル・旅館 - 秋田県 横手市
夜道を二百キロ走り、初めてのクォードへ。ビジネスホテルと聞けば、凡庸な浴室を想像するが、ここには汗蒸幕かまくら型サウナやチムジルバンが備わっている。秋田市内が目的地ながら、思わずここで足を止めたくなる魅力がある。
今宵はチムジルバンを試す。韓国式の低温サウナ、室温五十度。床と壁に鉱石が敷かれ、五百五十円で利用できるとは、なんとも良心的だ。受付を済ませ、浴室で身を清め、軽く温まる。発汗を促すには、事前の温浴が肝要である。
専用着に着替え、「岩塩美房」と「黒ヒスイ美房」のいずれかを選ぶ。まずは黒ヒスイ美房へ。誰もおらず、静寂の中、うつ伏せで十分。じんわりと汗が滲み、次に仰向けになれば、心地よさに思わず眠気が差す。二十分の温浴後、休憩スペースで熱を冷ます。水にこだわらぬ身には、ウォーターサーバーがありがたい。
次に岩塩美房へ。先ほどより熱が伝わるのか、三分で汗が出始める。じわりと芯から温まり、三十分の温浴。再びクールダウンし、最後の一巡も岩塩美房で締める。
——嗚呼、温石の熱とは斯くも穏やかに、かつ深く身を包むものか。汗と共に、日々の疲れも静かに溶けゆく心地がする。上京した頃、西武新宿線に揺られ、おふろの王様の岩盤浴へ通ったものだが、久しく忘れていた温もりに、ふと懐かしさを覚えた。十分に寛ぐことができた。明朝は、汗蒸幕かまくら型サウナを試すとしよう。
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