ユーランドホテル八橋
カプセルホテル - 秋田県 秋田市
カプセルホテル - 秋田県 秋田市
火曜日、秋田入り。評判の高さに惹かれ、いざユーランドへ。
八百円を支払い、チケットをゲートにかざし、ロッカーへ向かう。身を清め、まずは内サウナ。収容十八名、温度九十度。五分に一度、オートロウリュが滴る。上段に腰を下ろせば、瞬く間に汗が溢れ、八分にして鼓動が高まる。水風呂へ。バイブラの効いた冷水に足を沈めると、思わず「あぁ…」と漏らす。二分後、寝るタイプのととのい椅子へ。体が沈み、意識は遠のき、何も考えぬまま、ただ調う。これほど一撃で調ったことがあったか。なるほど、人気の理由も頷ける。
二巡目は露天サウナへ。収容八名、段々の席。ここではセルフロウリュが許され、五分ごとに熱の波が訪れる。じっくりと蒸され、やがてロウリュ後の熱がぐんと押し寄せる。まったりとガツンの繰り返し。なるほど、癖になるというのはこのことか。十分快楽に浸り、再び水風呂へ。露天の椅子に腰を下ろせば、風が心地よく、奇妙にも寒さを感じぬ。ただ、調うのみ。かつて草加健康センターで味わったあの感覚が、ここに甦る。
三巡目、内サウナ、水風呂、休憩。最後にスチームサウナと温泉で温まり、いざ晩餐へ。
掘り炬燵のカウンターに座し、迷うことしばし、定番の油淋鶏定食を選ぶ。箸を入れれば、皮はさくりと砕け、肉は滴るほどジューシー。なるほど、サウナの後の一膳までもが、この湯の楽しみ方というわけか。
また、明日も来るとしよう。斯くも満たされる湯宿が、そう易々と手放せるものではない。
男
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