ライオンサウナ新橋 (レンブラントキャビン&スパ新橋内)
カプセルホテル - 東京都 港区
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百獣の王とはあらゆる動物においてその頂点に位置する獣のことを指し、それがライオンであるということは周知の事実でありますが、小生は疑問に思います。
本当にライオンが森羅万象、その頂点なのかと。
所詮、ネコ科だろと。
オスはたてがみがあるけど、メスはないだろと。
ただヒト科に担ぎ上げられたかっこいい動物の一種に過ぎないだろうなあと常思いつつ、友人から新橋で飲みのお誘い。
新橋サウナといえばアスティル一択だった数年前も、今は他の選択肢もあるようだ。
ということで本日はライオンサウナ新橋。
駅前から新橋の街を歩けば、ガールズバー飲み放題、おっぱいどうですか、オニィサ〜ン。
新橋のイメージを陥れるこんなネガティブキャンペーンあるかよ、と横目にサウナにギンギンな自分。欲にまみれた自分の汚さを見つめ直しながら2分。清潔感のある下駄箱からエレベーターで4階。
脱衣の末、3階。洗浄の末2階。絶対おじいちゃんは来れない。
獅子サウナ、瞑想サウナの2種類。まあ獅子サウナかな、と。
5段、テレビ無音付き。こじんまりして高さのある感じは、ココフロますの湯、ドシー五反田のような様相。
正直、こんなもんかと。まあまあまあ。
水風呂は流行りの冷冷交代浴のできる7℃と17℃の2種。これが結構えぐい。サウナ道場といいかるまるといい、チラー酷使してるぜ。
瞑想サウナは今日だけかもしれないが、白樺の香り。信じられないほど気持ちいい。これは通う、決定。絶対行った方がいい。
「もう瞑想サウナだけでいいかな」
毎時30分に“ライオンロウリュ”なるサービスがあるとのこと。まあ受けてみるか、程度の覚悟で入った。
間もなく定刻かという頃、テレビでは某サファリパークのライオンがベテラン飼育員さんを襲い、その方が亡くなったとの報道があった。
…え?
と思った瞬間に、ストーブ上のライトが点灯し、
♪〜ヤーセゴンニャ〜
…え?
ストーブ上から降り注ぐ水は、まるで岩壁から落とされる獅子の子らが谷底に叩きつけられた悲鳴のように聞こえた。
と、思ったその刹那、全身が引きちぎれるほどの痛みを感じた。
そう、それは谷底からやっとのことで這い上がり逞しく生き抜いた獅子の牙が己が背中を噛みちぎったかのように錯覚し、ようやく自分の長年の勘違いを後悔することとなった。
ライオンは間違いなく百獣の王であることを。
瀕死の状態で銀座線〜丸の内線で荻窪方面へ。
間違えて方南町に着くまで気付かなかった。
恐ろしや百獣の王。また行く。
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