「ととのいの向こう側が見たいんじゃ」

少しずつ春めいて暖かくなってきたと共にサウナーなら感じるであろう「深部体温の上昇」
やはり冬の寒い季節は、体温も低くなってしまっていたが、徐々に冬も終わりをつげ、暖かさも安定してきた。
するとどうだろう。水風呂に入っていられる時間も長くなるのである。
それは気温の上昇と共に身体の深部体温も気温に合わせて上昇してきたからである。

私は水風呂の時間を腕時計で毎回測りながら入る。冬場はせいぜい1分だった水風呂入浴が、最近では2分入れるようになった。
しっかり冷却されると、名駅店名物のガウンに包まれた際に「冷気の羽衣」が作られる。これがなんとも不思議で心地よい。

毎回この2分水風呂を続ければ、安定したととのいが得られるであろう…
だがしかし、それでいいのだろうか。
その2分を超えた先に、まだ見ぬととのいが待っているかもしれない。
そう。限界は、超えるためにあるのだ。

2分30秒を目標にして水風呂に飛びこむ。
最初の30秒はゆったり手足を伸ばし羽衣を楽しむ。本当にこの瞬間は至福である。
30秒を過ぎたところから、水風呂との戦いが始まる。まずは身体全体をジタバタさせ、羽衣を一掃する。そしてたかしトルネードで渦を作りだす。
1分を過ぎたくらいからトルネードしながら水風呂をぐるりと1周する。羽生結弦だ。
いつもはそうしている間に限界の2分になるのだが、今日はここからが地獄である。
羽生結弦くんの演技のラストのように、水風呂中央で無限スピンを繰り返す。
「うおぉおお!」
今にもちぎれそうになる金玉。凍りつく手足。チラッと時計に目をやるとまだ2分10秒。あと20秒もこの地獄の冷却スピンを続けなければならない。
それでも悲鳴をあげながら2分30秒の水風呂タイムをやりきった。

水風呂から上がる時には、息切れと過冷却のせいか、身体がいつもより重く感じた。
「しまった!冷やし過ぎたか!?」と思い急いでガウンとバスタオルで全身を隙間なく包み、デッキチェアに横になる。

いつもは、横になった瞬間にドクンドクンとととのいが来るのだが、
今回はそれがない…「あれ?オレ死ぬんじゃね?」と思った…
そこから数秒後、…ドドドドッ!!という津波のようなととのいがやってきたのである。それと同時にビリビリ!と痺れ出す手足。急な衝撃に仰け反る身体。
「こ…こいつぁすげぇ…!」
いつもが「柔のととのい」だとするならば、これは「剛のととのい」だ。
ハリウッド映画の死の淵からの生還に近い感覚だ。

まだまだ知らないととのいがある。
世界は広く、自分は小さい。日々精進せねば

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2021.04.15 18:24
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めちゃくちゃたかしトルネード見たいです😭 実際見たら冷ややかな視線になりそうだけど…
ログインするといいねや
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