【閉店】温泉センター せせらぎの湯
温浴施設 - 群馬県 桐生市
温浴施設 - 群馬県 桐生市
踏み入れたことがなかった外への扉を潜ると、そこには小さくとも癒される空間が!
浴槽(内湯)→サウナ→水風呂→足だけ露天で外気浴→サウナ…
【感想】
いつもは祖母と行っていた私鉄の傍らにある温泉施設。サウナを知るまで、ぬる湯にしか入ることが出来ず、こちらの内湯は脛まで入るのが精一杯だった。祖母はしっかり肩まで浸かっていたのだが、老人は温度感覚がきっとおかしいに違いない…と思っていた。ばあちゃんは全くおかしくなかった…!むしろ丁度いい!
今まで存在すら知らずにいた屋外へのドアを開く。
そこには岩作りの露天風呂、その先に小さくとも、しっかりとしたサウナがあった。
常連らしきご婦人がゆったりと過ごしていた。お互い目礼し、自分は奧へ。
斜めになった室温計は読めないが、温度、湿度共に丁度良い。12分針は外されており、小さな窓には普通の置き時計。余計な音もなく、聞こえるのは互いの汗をタオルで拭う音だけ。
しっかり蒸された後はサ室を出てすぐ横にある水風呂だ。
ちょろちょろと水道から流れ落ちる水の音と、川の音。体の「今こそ出る時」という反応に、今度は景色を堪能しながら外気に当たる。上半身と下半身で冷え方に違いがあるので、露天風呂で足下だけ温めていると、恍惚すら感じられた。
さて、もう1セット…というところで、常連方が増えた。手にはサウナマットを携えている。
しずしずとまた奧へと座る。ご婦人方は下段で談笑に興じていた。初めこそ、少し煩わしく感じていたが、こちらを気にしている様子に会話は今のご時世どうなのだろうか…と思いつつ、話してみれば、色々と教えてくれた。
水風呂の水が井戸水であること、床に敷くタオルとサウナマットは16時からカウンターで貸出を行っていること、換気はセルフ、敷き換えたタオルはサ室外の回収かごに入れること、水風呂の水は最後にサウナを利用した人が蛇口を締めること(ローカルルールかもしれないが、経費都合やスタッフを考えてのマナーらしい)
そして、私は時間を気にして入っていたわけでもないのだが、ご婦人方は水風呂は10秒も入らないため、長々と水風呂に浸かっていた私を気遣ってもくれた。最後は雑談を少し。
日頃利用者マナーに思うことはある。こういうコミュニケーションならばありがたい。
一緒に来てくれる祖母はもういないが、また必ず来ようと思える程、清らかな水と柔らかな人の笑顔に、凝り固まった心がほぐれていったのだった。
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