GTO

2020.11.23

1回目の訪問

ここはなんと言っても外気浴スペースである。

訪問した日の天候は曇り。
時刻は15時過ぎだっただろうか。
曇りとは言え、所々雲の切れ間から光が差し、
カーテンのようになっている。

連休最終日で大混雑を覚悟していたが、
来た時間が良かったのかお風呂全体でも1
人程度とかなり空いていた。

受付を済ませて入湯。
まずは身を清め、
露天の温泉で体を作っていく。

冷水器で軽く水分補給してからサ室へ。

三段作りで、広くはなく、入室制限もあって
人数は5人(サウナマットの数がそれしかない)まで。
といいつつ中には誰もおらず貸し切り状態。

温度計は90度を指しており、体感もそんなところ。
湿度もそこまで高くはなさそうだ。
ややユルめの洒落た洋楽POPが有線でかかっており、
建物外観のザ・海辺の土産物屋感はまったくない。

いいサウナだ。

8分ほどで一旦サ室を後にし、汗を流して水風呂に入る。
温度計は壊れているのか0度を指しているが、恐らく20度弱といった感じだろう。
深さもしっかりあり、そして水質も柔らかくて気持ちいい。
なんでもナノテクノロジーな水だそうだ。
うん、悪くない。

そして冒頭の外気浴スペース。

さほど広くはない露天風呂とベンチが一つ。
かなりミニマルな作りである。

どうしたものか。

いつもであれば背中をもたれかけられるところが好みではあるが、どうにもここにはそれが出来そうな場所がない。

空いているとはいえ、ベンチに寝そべって独り占めするのも気が引ける。

仕方ないと一旦ベンチに腰かける。
座面がやや高い。
私は浅めに座ってバランスチェア(姿勢を正しくしてくれるアレ)ようにして姿勢良くしてみた。

自然と上半身力が抜ける。
普段さほど姿勢が正しい方ではないが、
正しい姿勢とはこうも脱力できるものなのか。

その姿勢を作った上で目線を正面に向けてみる。

曇り空から所々漏れる光のカーテン、
波打ち際の岩、
東京湾に浮かぶ船。

そうだ、これは枯山水だ。
いや、枯れてはいない。

ただ目の前の景色は紛ごう事なき枯山水のそれである。

気がつくと私は仏様のように半眼になっていた。
上半身の余計な力はすっかり抜け、
手の指の感覚が体と一体となり手があるのはわかるけど、その感覚が手の場所にないような不思議な状態になっていた。

悟ってしまった。すっ裸で。

ととのいに行って禅僧になれる場所。
それがここ海辺の湯なのである。

GTOさんの天然温泉 海辺の湯のサ活写真

  • サウナ温度 90℃
  • 水風呂温度 19℃
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