Takayuki.S

2020.12.09

29回目の訪問

気付けば、誘われる様にまた此処に来てるよな。
入口で施設長に黒い札を差し出し、黄色と白い布を受取りカンカンと音を立て階段を上がって行く、途中 灯油の匂いが鼻をつく、懐かしい。
階段を登り切り、仕切られた二つの個室の青い方を迷わず選択、これが自分の最快適と信じる。
個室の中にある自分に与えられた番号の区画に荷物を押し込み、そそくさと掛け湯部屋で今日一日の労働の汗を流し、身体表面の脂を落とし切り気持ちまで軽くして再度、下の大広間へ向かうと見えてきた、、いつも奥で鎮座するが如く構えてる薄暗い部屋が。
一旦、冷水を口に含み心を落ち着かせる。
しかしその後は吸い込まれる様にその薄暗い部屋に入って行ってしまう。

既に先客がいるようだ、が部屋の明かりでは表情を確認出来ない、緊張の為か汗ばんできた。
鼓動、脈拍も上がってきた、落ち着きを取り戻す為に何か策は無いか思案していた所に、まさに僥倖!歓喜!広大に開拓された土地があるでは無いか!
まさかこれが噂に聞く、施設長が創造した新しい領土なのか。神話や伝説の類いかと思っていたが存在した!
この板一枚分の土地のおかげで瞑想に入る事ができ、自分自身への没入感、宇宙との一体感を感じ気持ちの落ち着きを取り戻す事が出来た。ありがとう施設長。

その後はご存知の通り、湿度100パーセントの身体表面を掛け湯で流し、氷点下とも思える冷水に浸かり、体を拭きあげる。後はその時を待つ……

遂にきた待ちに待った瞬間が、ぐるぐると意識が巡る、あぁ~明日も来よう!

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