湯の泉 東名厚木健康センター
温浴施設 - 神奈川県 厚木市
温浴施設 - 神奈川県 厚木市
旦那の同僚の一推しというこの施設。足なし民には厳しい立地ですが熱狂的ファンの多さに興味が湧き、仕事帰り公共交通機関を乗り継ぎ2時間かけての初訪問(あいにく当の旦那は夜勤)。
随分年季入ってるなぁ、というのが率直な第一印象。悉く不調な洗い場には閉口、おまけに薬湯と草津湯は故障中。下調べもそこそこに来てしまったが別日にすべきだったか。とりあえず目当てのサ室もマット交換中のため湯船に浸かって待ちます。電子マッサージ風呂?何だ?と思いながら入ってみると…なるほど、スーパー電気風呂とバイブラの融合、これは癖になる。そしてマット交換が終わり向かったサウナで、水風呂デビュー以来の衝撃的体験をするのです。
1セット目、88℃。初めて見るセルフロウリュ可のサウナに心躍るも他の面々にロウリュいいですかと訊く度胸はなく大人しく座る、と、ジョウロを携えた女性が入ってきました。これはもしや?ロウリュを始めます、香りはお茶になります。そう言って彼女が中身をサウナストーブに注いだ瞬間。ジュ〜…という音とともに充満する熱気、そして。……何だ、このとてつもなく良い香りは、いやお茶って言ってたしお茶なんだけど、あっ熱い熱すぎる、お茶ってこんな良い香りなの?仄甘くそれでいて爽やかさも感じる心安らぐ香り。あまりの熱さに隣の人が1段降り、私もそれに倣います。熱さに悶えつつ香りに恍惚となる、飴と鞭が同時に来た感覚。水風呂に入り、外のととのい椅子に横になってもまだ鼻腔に残る香り、これは本当に凄い体験をしてしまった。ジョウロウリュは毎時00分実施、終電を考慮すると長居はできないがもう一度浴びずして帰れまいと、次のロウリュに向けてまたアップを始めます。2セット目以降の室温は94℃。さっきはマット交換後だったから低かったのか。3セット目、サ室前のクーラーボックスの中身が食用氷と知り驚いたり、4セット目でも未だ微かに漂うお茶の残り香に癒されたり。
そして21時57分頃、満を持して氷を口に含み最終の5セット目へ。長く楽しむべく今度は最初から下段に座ります。1セット目より人がまばらで本当にやるのかと一抹の不安が過ぎったところで扉越しにジョウロを持つ女性の姿が。来た!レモングラスのアロマ水がサウナストーブに1回、2回と注がれるも……あれ?何も起きず。しかし3回目、突然熱さとともに甘酸っぱく繊細な香りがぶわっと押し寄せてきました。うっとりと天にも昇る心地。しかし今の時差は何だろう、ロウリュって奥深い。
ここに人々が魅了される理由がよく分かりました。出の悪い洗い場も薬湯の故障も(そりゃ次来る時は入りたいが)、あのロウリュで全てチャラになる。絶対また来ようと、浮き足立った気持ちで帰路につくのでした。
女
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