かしをり

2024.06.12

1回目の訪問

水曜サ活

西東京バスで流れる「次は織物組合、炭酸泉『松の湯』入口でございます」。それまで聞き流してましたが、サウナに通い始め早2ヶ月が経とうとしていたある日突然その内容が鮮明に耳に飛び込んできました。…炭酸泉、松の、湯?即検索、これは…昔ながらの銭湯、しかし綺麗で設備も充実してそう。サウナもあるし行ってみるか。

そんなこんなでめでたく銭湯サウナ(というか銭湯自体)デビューを果たしたこの日。入浴料と別にサウナ料金を支払い専用のキーを受け取り、普通の鍵じゃない、どうやって使うのこれと戸惑いつつ洗い場へ向かうと今度はシャワーにホースがついてないことに困惑。角度は変わるが浴びにくい、でもその不便さも含め全てが新鮮。
体を洗ってまずはゆっくり炭酸泉に浸かります。壁にはモダンな富士山のタイルアート。銭湯といえば富士山というステレオタイプを踏襲しつつ斬新な手法で表現されたそれはまさに、地元民に愛され続け存続の危機を乗り越えてリニューアルしたこの銭湯を体現しているよう。

さて、いよいよサウナへ。キーをここに差し込んで…一度目、空回り。二度目、一瞬手応えを感じるも滑る。三度目の正直でようやく開きました。小ぶりながらしっかり熱い。サウナ利用者は少ないらしくほぼ貸切状態でした。
サウナが空いてる割に水風呂には常時3人ほどおり、熱湯と水風呂の冷温交代浴をされる年配の方々が多い様子。かなりご高齢と見えるご婦人が余裕の面持ちで長く入ってらっしゃる。タフだなぁ、銭湯通いが健康の秘訣か。

これまた雰囲気のある露天岩風呂の脇のベンチで外気浴。住宅街の中にこんな隠れ家みたいな安らぎの場があるなんて。常連さん同士は割と顔見知りらしく、何やら親しげに話をされています。
漢方の香りが強く立ち上る熱いお風呂に浸かると、先刻の高齢のご婦人にあなた若いけど応募したの?と尋ねられました。常連さん達が先ほどから何かの抽選の話をされていたのは薄々聞いていたものの何のことだかよく分からず、あ、いえ初めて来たんです、等と頓珍漢な受け答えをしてしまいましたが、八王子市の企画で市内二銭湯で使える入浴券を抽選配布していた模様(市民じゃないし応募できなかったはず)。帰りにフロントの貼り紙でそのもう一つである稲荷湯の存在を知り3日後に訪れることになるのはまた別のお話。

最初は戸惑った有料のドライヤーにも今じゃすっかり慣れました。銭湯、侮れませんね。確かにサウナ込だと金額も変わらないし、シネコンの台頭とともに昔ながらの映画館が減っていったようにこの時代何かと便利なスパ銭系に人が流れてしまうのはある程度避けられないのかもしれませんが、地域に根ざした銭湯という文化、なくなることなく末永く続いて欲しいものです。

かしをりさんの八王子 松の湯のサ活写真

  • サウナ温度 89℃
  • 水風呂温度 17℃
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