2024.09.16 登録
[ 神奈川県 ]
年末。
2024年は何の一年だったか、石破政権誕生?ホンダ日産統合?違う。
山賊サウナがこの世に生を受けた年。
俺と★DAI★さんが出逢った年。
そうに決まっている。
MOROHAが活動休止した。
革命はない、誰もがそう考えていた。
いや、革命はある。
確かに、風祭に。
山賊サウナに風呂ができた。
これを革命と呼ばずして何が革命なのだろうか。
フランス国家に「山賊サウナの風呂」のフレーズが追加される日はそう遠くない。
内気浴。
立て続けにアップデートされたうちの一つ。
ポンチョを着て外気浴、あっ、そろそろ身体が冷たくなるな。
じゃあサウナに入───らない!!!
_人人人人人人_
> 入らない <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
_人人人人人人人人_
> 内気浴がある <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
タイニーな薪ストーブはゆっくりと、しかし確実に四肢を暖めていく。
徐に★DAI★さんが登場する。
思わせぶりなタオルを捲ると、そこには𝑠𝑖𝑛𝑔𝑖𝑛𝑔 𝑏𝑜𝑤𝑙が。
なんというホスピタリティ。
僕は概念になった。
★DAI★さんの口座を教えてください。
僕は赤スパをそこに投げたい。
[ 神奈川県 ]
退勤。
小田原厚木道路を蹂躙して、19時オンタイムに到着。
この1週間は完全に★DAI★さんに抱かれる(比喩)ことだけがモチベーションだった。
さて、アウフグースもとい𝓱𝓮𝓻𝓫𝓪𝓵 𝓽𝓲𝓶𝓮の開始。
照明は落とされ、常連新規入り混じっての満員タイム。
この人数で𝓱𝓮𝓻𝓫𝓪𝓵な世界観をコントロールする★DAI★さんのファシリテーション能力は小田原随一に違いない。
仏具、お香、ハーブ…
まるで椎名林檎のライブのセトリかの如く展開されていくストーリー。
完全に僕は概念になり、𝓱𝓮𝓻𝓫𝓪𝓵 𝓽𝓲𝓶𝓮の大円団へ。
居残る常連に不適な笑みを送るマイケルジャクソン─
𝓱𝓮𝓻𝓫𝓪𝓵な余興からの、激しい山賊ロウリュの連続、ストーンの奥まで浸透していく箱根連山からの恵み…
これでもかってくらい濃厚な熱波の中には、美しいタオル捌きが入っており
思わず十国峠も、水風呂に入って行ってしまいました〜
[ 神奈川県 ]
退勤。
ペトロールズの雨、程度かと思えばサカナクションのAme(B)くらいの降水量。
だが、こんな日は貸切に近いほど空いている、そんなことはエリック・テンハグの退任と同じくらい既定路線だと。
そう考えていた。
存外に賑わいの様相を呈していたのは、19時からの催しに対しての"予感"を誰しもが持っていたからなのだろうか─。
"𝑾𝒆 𝒂𝒓𝒆 𝒕𝒉𝒆 𝒘𝒐𝒓𝒍𝒅
𝑾𝒆 𝒂𝒓𝒆 𝒕𝒉𝒆 𝒄𝒉𝒊𝒍𝒅𝒓𝒆𝒏"
僕は確かに、小田原にマイケル・ジャクソンを見た。
一気に季節が進んだ水風呂で、全身を穿つ雨に打たれながらチェアの上で、雨に煙る小田原厚木道路の車内で、僕はこう考えた。
なら、僕は、小田原のアル・ジャロウになりたい、と。
─ 𝙄𝙩'𝙨 𝙩𝙧𝙪𝙚 𝙬𝙚'𝙡𝙡 𝙢𝙖𝙠𝙚 𝙖 𝙗𝙚𝙩𝙩𝙚𝙧 𝙙𝙖𝙮
𝙅𝙪𝙨𝙩 𝙮𝙤𝙪 𝙖𝙣𝙙 𝙢𝙚 ─
[ 神奈川県 ]
退勤。
出張の前日には、確実に自律神経を整えておく必要がある。
ひかり号の所要時間も、体調により大きく左右されるからだ。
この車は前車軸上部に燃料タンクがあるため、ほとんどガソリンが空の状態ではステアリングが著しく軽く感じる。
以前所有していたマツダ製のコンバーチブルは、電動パワーステアリングにも関わらず、路面のフィードバックを正確に伝えてくれていた。魔法がかかったみたいに楽しい車だった。
この夏、僕は車を乗り換えた。21年前にシュツットガルトで製造された紺色のクーペの窓を開け放つ。秋だ。
3連休最終日の小田原厚木道路は存外に空いていた。
覆面らしきトヨタ製セダンも見当たらず、自動車専用道路を名乗るには少し荒れすぎた路面に気を遣いながら、回転数2000回転以上で巡航する。 水平対向6気筒エンジンに十分にオイルが回るよう、アクセルを踏み込む。後輪車軸よりも遠くから届くエグゾーストノートが、後頭部にまとわりつく。もう風祭だ。
少し肌寒い外気浴が好きだ。
それ以上に、肌が焼け付くようなアウフグースが好きだ。
サラ・ブライトンのメドレーが、少し仰々しい響きを持ちつつも、目を瞑れば確実に僕は概念になっていた。
アウフグースでどんな音楽を流すか(もしくは何も流さないか)は、受ける側にほとんど選択の余地がない。
だからこそ、目を瞑り、熱波に溶けるグルーヴを感じ取りながら自らの存在が解けていくような体験ができることは稀だ。
箱根連山からの恵みを全身に受け、コールマンのチェアに横たわる。風が身体を通り過ぎていく。
秋だった。
紛れもなく、秋だった。
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