mnm

ここはまさに秘境のサウナ。　　

田舎道をひたすらに進むと突如として豪華絢爛な館が現れる。　まるでバイオハザードの洋館の佇まい。

受付に入ると豪華な造りで天井がこれでもかというに高い。走ってきた道程を考えるとキツネにでも化かせれているのかと疑いたくなる。

サ室は大人数が入れる大きな箱に110度という申し分ない温度。新潟県の中では温度は非常に優秀な部類。この大箱をひとり占めできるのが、ここのサウナの魅力。

オートロウリュは故障している。　
他の人も書いてあるが、セルフロウリュをしたり、ひとりアウフグースができる。
注意書きにはサウナストーンに水をかける場合はスタッフにお声がけくださいと記されている。

水風呂は常に新しい水が循環しているようだが、8月の夏場だと体感18~19度くらい。
冬だとキンキンに冷えてそうだ。

そしてここの醍醐味は宿泊で来た場合の満点の星空。人里離れた立地故に星には期待できる。

それを売りに宙の方舟なる新しいシャレた外風呂と　ととのいスペースが用意されている。

私はこれを楽しみに2回目のサウナに繰り出した。

ところが目の前には神々しく光り輝くナイターの照明があった。そう、目の前に野球のグラウンドがあるのだ。

私は満点の星空をあてに　思う存分にととのうつもりであったが、あいにくの曇り空ということもあり
野球を見ることにした。

あ、両チームが整列してるのがよく見れる。
男湯からは目隠しが無いので向こうからも丸見えであろう。

私は外風呂でヌルヌルになりながら、仁王立ちで野球のナイターを眺めていた。

そんなととのいであった。

バシューーーン！

8月の中頃、夏真っ盛りの暑い青空の天空にて、強烈なビル風が火照った私の身体を突き抜ける。

風が突き抜けるたびに心の重荷が風と一緒に飛んでいく。

実に爽やかだ、これが天空の異名をもつサウナか。

このサウナの特徴はやはり、高層ビルが作り出すビル風と外気浴だろう。

丁度ビル風が強く突き抜ければ冬なんて水風呂いらないのではないのかなと考えた。

冬に来る楽しみが増えた。そんなサウナ。

なぜこの施設が人気なんだろうか、私はスペックとホームページだけを見てそう思っていた。

訪問して人気の理由がよくわかった。

サ室はスペック上では100度以下になっているが湿度の調整で体感は110度クラスの暑さだ。ストーブは目に見えて2つあり全身で暑さを受け止める。

水風呂はスペック通り15度をキープ、バイブラにより体感はそれ以下になる。

言葉は悪いが、ビギナー向けのサウナが多い埼玉県にとってこの草加健康センターはベテランサウナーも納得する施設だ。

サウナハットを着用しているお客もちらほらいる。
さいたまでは珍しいサウナ。

そして何より私が感動したのは商売上手な点である。もう限界とサ室を後にしようとすると出口にキンキンのビールとスムージーのポスターが貼ってある。なんてしたたかなんだ、私は感動した。

そしてサウナ終わりに草加健康センターの思惑通り私はスムージーを注文してしまうのであった。

色んな意味で、埼玉に唯一無二のサウナだ。

私がサウナに求めていること、それは静寂。
故に、このような人気施設は時間帯を調整して利用する。　

私のベストタイムは夜中の23:00~若しくは朝一の9:00〜だ。
夜中は特に日曜日が素晴らしい。人が殆どいない。
素晴らし施設を独り占めするかのように思う存分に利用できる。

ととのいイスで風を感じるとき、若者のおしゃべりが耳に入ると風に集中できない。
だから、夜中か早朝に訪れるとそういった心配がなくていい。

しかし今日は4連休の3日目であった。
夜中に訪れたが、彷徨える若者グループの賑やかな赤面話が夜中まで続いていた。
次からは耳栓をもってこよう。私はととのいイスにすわり、ひときわ輝く金星を眺めながら、そう誓った。
施設を後にするとき、秋の虫が鳴いていた。
サウナでリフレッシュしたあと、普段であれば見過ごしてしまう、こういった季節を感じる為に私はサウナに通っているのかもしれない。
また来よう。

サウナの情報は既に出尽くしているので、ここは一つお得に入館する方法をお伝えします。

入浴入館は950円〜1150円となっていますが、入館優待券を使うと670円で入館できます。

メルカリでスパハーブスと検索すると10枚綴の優待券が6700円程度で出品されています。　
これを購入すると上記の金額でサウナを楽しめます。

この優待券は株主優待ではなく、お隣のステラタウンという商業施設で年間30万円以上のお買い物をすると特典でもらえる優待券のようです。

他にもスパハーブスに付いているジムに入会して月額1万円の会費で毎日通えば1日あたり333円でサウナを楽しめます。

それではみなさん素晴らしきサ活を！

私の地元サウナ

武生市が創った施設だけあって非常に豪勢なつくりとなっている。施設に入ると吹き抜けの開放感があるロビー、ピアノや白熊の剥製に驚くことだろう。

受付を済ませると、この施設の最大の特徴である長い傾斜エレベーターで山を登っていく。　

階段にすると　どうだろか300段くらいあるかもしれない。
この長いエレベーターが私を日常から切り離してくれる。
湯冷めしないようにエレベーターには6畳を軽くまかなえるほどのエアコンが装備されている。なんとも贅沢な施設だ。
私は上昇するエレベーターの中で横目に流れる緑を楽しみながらサウナへの高揚感を膨らませる。

エレベーターはゆっくりと動き2分くらいで山の上に到着した。

風呂場にいくまでの床は暖房がきいており、足の裏が心地よい。
風呂場の前の休憩スペースにも軽食コーナーがあり油の匂いが食欲を掻き立てるが、ここはととのうまでがまん。軽食コーナーの休憩スペースからも山の景色が広がり目を癒やしてくれる。

風呂場につくと贅沢に石を使った風呂が目に飛び込む。そして、山の上の緑の大パノラマが広がる。
この風呂は太陽がある時間帯がいい、特に朝はさわやかで最高だ。

サウナ室は85〜90度といったところ、特筆することはないが木の匂いが心地良い。サウナマットは自分で交換するスタイルだ。

客層は地元のお年寄りが多い、皆すきなのようにサウナを楽しんでいる。

水風呂は大人二人が限界のサイズで深めのつくり100cmはあるか、温度は体感で15度以下。小さい分、温度は申し分ない。
あまり知られていないが福井は水がいい。
柔らかい水あたりがたまらない。

ととのい場所は、外風呂のベンチかうち風呂のベンチ、脱衣場のベンチ。
外風呂での外気浴はベンチが狭く足湯用のベンチになるのがこの施設のおしいところである。
これで外気浴ができるととのいいすがあればローケーションも相まって最高の施設になのに。

そんなことを差し引いても、しっかりと　ととのい私はエレベーターで現実の世界に戻ってゆく。

ちなみに風呂には高温の45度の湯がある。この湯でもととのい可能。

福井は米もそばも水もうまい。　サ飯は何を頼んでも満足するだろう。

そして、一番のととのいポイントは施設を出たときの森の香りである。昼は太陽の木漏れ日、夜は虫の声をききながらの森のさわやかで、あまい香りを堪能する。夜は森が控えめにライトアップされて幻想的だ。私はこの瞬間に最高にととのう。
この車に乗るまでの贅沢なひとときが最高の瞬間。　
都会のサウナでは味わうことができない醍醐味だ。