二ノ丸温泉
温浴施設 - 和歌山県 有田郡湯浅町
『調いは、根深い。―湯浅・二ノ丸温泉にて―』
午前中は庭仕事。
普段は目をつぶってやり過ごしていた草たちと、今日は本気で向き合う。
どれどれと軽い気持ちで引っこ抜こうとしたら、これがなかなかの手ごたえ。
まるで数年越しの家庭問題のように、“根深い”。
抜根器を引っ張る腕に、じんわり汗。いや、大汗。
ひと株抜くたびに「人生ってこういうことだよな」と、誰にともなくつぶやいていた。
午後は用事を済ませ、夕方には身体も心もいい感じにクタクタ。
そんなわけで、“調い”へのスイッチが自然と入る。
向かったのは、癒しの聖地――湯浅・二ノ丸温泉。
まずは、お湯に浸かること3分。
草むしりで引き締まった筋肉が、「おつかれ」と溶けていく。
水分を補給し、第一のサウナ10分。
水風呂1分でピリッと整えてから、内気浴15分。
この1セット目で、もうすでに別世界。頭がぽわんと軽くなる。
2セット目では、アウフグースに参戦。
熱風の精密な三拍子が、サウナ室にリズムを刻む。
下段でじっくり受けたおかげで、まるで和太鼓の音を身体で聴いているような感覚に。
水風呂、そして再び内気浴――もはや時計の存在を忘れている。
3セット目は外気浴。
森林浴とともに、木々のざわめきが耳に心地よい。
虫が少々顔をのぞかせるも、風の涼しさと緑の香りがすべてを打ち消す。
そしてラスト、今日2度目のアウフグース。
今度は上段で勝負をかけるが、3回目のロウリュウで見事にギブアップ。
だが、それすらもまた愉しみのうち。
水風呂で冷静を取り戻し、10分の内気浴で深く深く調っていく。
仕上げの一杯は、もちろんオロポ。
オロナミンCとポカリの絶妙なマリアージュが、喉から五臓六腑へとしみわたる。
その瞬間、今朝の“根深い草”のことをふと思い出す。
あの草も、俺も、どちらも根が深かった――
だけど、どちらも抜けた。調った。
ありがとう、二ノ丸温泉。
次こそは、温冷交互浴を楽しみます(^_^)/
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壮絶な草むしり、お疲れ様でした😊体力仕事した後のサウナって何でこんなに気持ちいいんですかね？ととのって頂けて良かったです！またのお越しをお待ちしております♨️
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