サウナしきじ
温浴施設 - 静岡県 静岡市
温浴施設 - 静岡県 静岡市
いま、夢幻の世界に私はいる。
出張ついでに部下と共に初参戦した聖地。
既に館の外からカレースパイスの香りが漂っている。
初めは何の香りかわからなかった。
聖なる気で鼻がやられたかもしれない。カレーを欲しているのかもしれない。そんな迷いと共にサウナに入る。
私達は戦の前の湯浴びをし、ふと隣を見ると部下は既にいなくなっていた。
戦場に行ったに違いない。辺りを見回すとととのっている部下の姿。
??どういうことだ。。
1分前まで共にシャワーを浴びていたはずだ。
サウナに入る前に整うニュータイプなのか?
私は疑問を抱えたまま薬草サウナへ向かう。
すべての疑問が繋がった。
しきじについてからぷんぷん匂うこの香りは薬草の香りだ。そして部下を1分であのような姿にさせた業深き痛みだ。
私は負けない。敵討ちである。
簡単なことだ。顔と頭、そして胸の突起物をタオルで覆う。最も痛みを感じる箇所をガードした事で蒸気の痛みを軽減し、鋭い蒸気の中の優しい温度を感じとる。
そうこれが本質。本当は優しいサウナなのだ。
私は香草焼きのようになりなから逆にサウナに優しさを。。うむ、優しさよりも強さが勝つ。
まだ私には早かったようだ。私は敗北を認め、席を立つ。
ま、待てっ!!
私は敗北を認めたはずだ。立ち上がると出口に辿り着くまでにとどめを刺さんばかりに先程より強烈な熱が襲ってくる。
動く度に熱気が襲う。私はゆっくり歩み前進し、何とか脱出に成功する。
向かうのは透き通るような水風呂。
最高の水質と温度で生き返りととのいイスへ向かう。
イスがインフィニティではないことなど本物のサウナではどうでも良いことだ。
信じられない程のととのいが襲う。
黙浴などと注意されなくても必然的に黙ってしまうだろう。
気づくと私は6setしていた。
帰りの新幹線、今も私は夢幻の世界にいる。
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