2020.08.23 登録
[ 東京都 ]
2021年の年始、今日は年に1度親戚の子供と戯れ、27歳の青年が「おじさ〜ん!」と呼ばれる現実との戦いの日です。子供可愛いから好きです。
そんな精神戦争ともいえる大一番に挑む前にサウナでととのえないなんてことはあり得ないのです。
ただ、昼に戦地に赴くために近所のサウナで朝ウナでととのうのはとても難しいのです。夜更かし民族、不摂生の寝正月、この悪条件が重なる由々しき事態に信頼と実績の青梅市にある河辺駅前のちょー立派、ここはひょっとして東京かもしれないと思うほどのビルディングの上層階に構えるは梅の湯であります。青梅市は東京都に位置してます。
10時開店とほぼ同時にたどり着いた桃源郷は1年ぶりの来訪にも関わらず、時がある地点で止まってるように懐かしきそのままを示しておりました。
身を清めた後、サウナに臨んだ室内では箱根駅伝が放送されておりました。フリーザ様は多分明日だ!今日はいないんだ!と現実に苛まれてました。
2日ぶりの久しいサウナともあって汗は皮膚を伝い、熱量を身体に保持しよう、そして水風呂で締めようと心身共にサウナの真髄、ととのいの天衣無縫を今年こそ見出そうと至高の海にいる心持ちで12分くらい入ってました。
そして水風呂タイムです。18度程の肌に纏う優しい水質に包まれた私は某水柱さんのように凪ってました。
颯爽と露天エリアに繰り出し、この温泉の醍醐味とも言える空の広さ、空の青さを眺めつつも瞑想に入ったのです。
2セット目は相変わらず東海大学の選手が監督の熱いコールを受け、選手がカッコよくレスポンスをかましてる中、私も「あー箱根行きてーなー大涌谷で黒卵食べて寿命伸ばしてーなー」と黒卵を食べた翌年に逝去なさったおばあちゃんの懐かしき思い出を走馬灯のようによぎらせた事もあったようななかったような…
外は東京ではない山並みに囲まれ、炭治郎や煉獄さんの出生地を眺めて冷たい風を浴び、風の呼吸で全集中してととのってました。
遂にサウナで炎、水、雷、風の4つの呼吸を身につけてしまった私です。
コーヒーを啜りながらこれより5歳の初々しいピュア少年と体力勝負に臨むのです。
サウナって精神の土台となる感じがしてほんと素敵。
男
[ 神奈川県 ]
今年の暮れ、人生の大転換期(彼女出来た)を果たした今年の締めとなる1日が幕明ける朝、目覚めた瞬間にまたしても脳内が呼応したのです。
「大晦日にまさかサウナ行かずに紅白見てそのまま元旦の気持ちでいないよね?至高の熱量、外気浴は外見たいよね。草津の湯も要るなぁ〜あ、ついでに薬湯も入ろうよ〜」とそんな贅沢なスポットが全国のどこにあるのか…って思ったらびっくり、あったよね!
と言うわけで向かったのは厚木でした。
草加と悩みましたが、赤信号(草加健康センターHPの混雑サイン)の予感がしたので厚木にしました。
颯爽と飛び込んで浴室を見渡したらなんと言う事でしょう、草津の特有の硫黄臭が立ち込めているのです!
胸が高まるどころか既に心の汗を発散させてる私はとりあえず電気風呂やバイブラや炭酸泉にのほほんと浸かった後2トップと勝手に思い込んでる草津と薬湯に浸かったのです。
草津の湯が草津感満載でもう神奈川や埼玉にまで草津町が乱立してるような錯覚に陥りました。
脳内で湯畑をイメージするのは実に容易い事でした。
薬湯も素晴らしいものでした。ピリピリする感覚、肌がいい感じで紅潮してまるで恋する乙女、サウナに入る前に既に健康センターに恋をした私は遂にサウナに挑む覚悟を決めたのです。
ひな祭りなのかって位の階段に数多くのサウナーが汗を流すその静寂の場に私の魂の故郷はここなのだと感じました。初めて来た場所なのにびっくりするほどの速さで気持ちが馴染んだのです。
とにかくサウナ室内の熱量が高く、これだけの人がいて100度に迫る室内は良い意味で地獄だと思いました。好きな地獄です。
10分くらい汗流してささっと汗流して水風呂に使った瞬間にととったんじゃないかと思うほど素晴らしき白日な感覚に追われたのです。まっさらに生まれ変わった私は外で椅子にもたれた瞬間、井の中の蛙だった事、そして空の青さを知ったのです。
2020年、大晦日、あまりにも突然すぎるととのいに空の青の青さに心細くなった私は3回サウナ水風呂外気浴を繰り返したのです。
3回目はサウナ時計1周したけどサウナハイに入ってたからか、目が達観してました。
最後に薬湯に浸かってる時「千尋に出てくる八百万の神もそりゃ薬湯入りに行くわな、反則だわ」って呟きそうになりそうでした。
今年は友達が100人増えて99人減って1人が恋人になった奇跡の1年でしたが、締めにふさわしいこの健康センターでの不思議な経験でした。
男
[ 埼玉県 ]
御岳山登って熱いものが込み上げてきた時にふと脳裏を駆け巡った「きらりに行けば更なる高みへ誘われるだろう」というお言葉に従い岩盤浴セットプランで入場したのは昼下がりでした。不思議なことに岩盤浴エリアに入ってから記憶を無くした私は気付けば日が暮れている程汗を流しサウナに対する準備を整えておりました。
冬、極寒の飯能、すぐ脇にムーミン谷が聳える立地、サウナで熱った体を冷水で締め上げ、外気浴ステージでふと見えたこの夜景。機会があれば彼女と行きたいと思うでしょう、多分。
外気浴スペースがとても良い角度の椅子で、思わず精神がムーミン谷に溶け込む様子はスナフキンの達観したそれでした。無事にととのいました。