花湯スパリゾート
温浴施設 - 埼玉県 熊谷市
温浴施設 - 埼玉県 熊谷市
今日は関東随一の熱処に行かなくてはならない理由があったのです。
舞台は埼玉県熊谷市、日本屈指の熱い街としてすこぶる人気が高いそうです。
サウナーたるもの熱さを求めるあまり、自然と気温の高い場所に赴いてしまうものなのです。
いくら汗をかこうとも冷をもたらしてくれる所があればそれまでの暑さはリセットされるのです。0カロリー理論のように今日の彷徨えるサウナ子羊はたぎる思いを発散させる場所を求め彷徨っていたのです。
あ、露天エリアが神がかってるあそこ行ってみよう!うん!とサウナ度外視でこの施設に足を運んだのです。
気持ちは高まりを抑えられない中、片道2時間かけて熊谷に辿り着いた時には既にサウナ後のような汗をかいていたのです。
この後サウナで更なる汗をかいて高みと深みを求めていくのかと、我ながらドM根性が極まっているものだと感嘆したのです。
この施設のやんごとなき佇まいに心はチルったのです。
早く水風呂を…!と、サウナにも入っていないのに水風呂を求めるような熊谷の熱さ、多治見との血も涙もない激闘の日々がそのにあるのです。
そんなこと言っておいて最高気温では浜松に負けている現状を憂いているのは致し方ないのです。
サ室に入ってムシムシな熱量を体いっぱいで受け止めて、体は一気に夏を飛び越えていったのです。
飛んで火に入る夏の虫とはまさに私なのだと諸行無常を感じながら汗を流す姿は小説の一端のような光景であります。
炎天下に宿る心構えは冷を求め、清らかな天然水チックな水風呂で欲望は刹那にして叶ったのです。
18度くらいで安らかな気持ちでずっと羽衣と弄びたい気持ちもありましたが、目的は吉良吉影的な平穏であると思い出したのです。
平穏に至るまでの闘争に打ち勝つためには水風呂というぬるま湯に浸り続けていると中々辿り着けないと勝手に勘違いしていたのです。
露天エリアに繰り出したタイミングで私は熊谷の夏を思い出したのです。あれこれサ室と何が違うん?サ室でととのうのぼく?とDIOに時を止められて階段の下に動かされたあの人に自分もなったんだと、エジプト時代を思い出したのです。
サ室水風呂サ室の無限回廊でととのうためにはととのうッ!といった黄金の精神が不可欠なのです。たぶん。
朗らかな気持ちで熊谷サウナを楽しんでいたり、ついでにつまむように広大すぎる温泉達を堪能していたら汗が汗を呼び続ける灼熱地獄に身を置いていたのです。
身体の熱量は溜まる一方、冷えることのない戦いで身体中の水分をギュッと絞り切った後に飲む普通の水がとても美味しかったのです。味の無い水を美味しく思うなんてとても不思議だと学生時代の部活動の思い出を全て卒アルに閉じ込めた悲しき歴史が目に涙を浮かんだのです。
男
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