秋川渓谷 瀬音の湯
温浴施設 - 東京都 あきる野市
温浴施設 - 東京都 あきる野市
懐かしき瀬音の湯に足を運ぼうとしたのは昨日のことだったのです。しかしながら昨日は火曜日、この施設の最重要情報は火曜日が定休日ということなのです。
舞台は東京都あきる野市、平成の大合併で凄い影響を受けた街であります。以前は秋川市ってあったんですよ、かっこいい名前だね。
なんとなく幾千の夜を過ごして早数年、久々にこの施設に足を運ぶ事になったのです。
思いの丈をこの施設の熱でぶっ飛ばして思うがままに現実と対峙するためには自然豊かなこの施設の外気浴で見下ろせる秋川のせせらぎが必要なのです。
施設に入り、どこが温泉だと迷うこと1分、私の嗅覚はサウナのある場所を察知したのです。サ鼻。
颯爽と券売機の複雑怪奇なボタンの種類の多さに惑わされつつも大人である事を思い出した私は不正をせずにしっかりと正しいボタンを押せたのです。よく頑張りました。
この施設の温泉はとんでもなくとろんとろんな肌触り、湯上がりに歩くとコケる可能性が半端ないくらいのぬるぬる加減、天然ローションのようであります。このローションを駆使すれば感謝祭で相撲を取ることも可能なのではないかと思われるのです。
儚き想いを温泉に浸して滑りをもたらし、潤滑油を得た身体はサ室に導かれるのです。
この施設のサ室は露天エリアにある珍しい仕様、館内を練り歩いてどこやサウナは!と探していた頃を懐かしく思うのです。
サ室は10人くらいいけそうな雰囲気で優しげな温度、90度の中で心の汗をひたすらに流していこうと決心したんです。
蒸務取締役の極みのような風体でお祭り終わりの黒く焼けた紳士もいれば、森羅万象を知り尽くした熟達者もいる模様です。
火照った体を冷やすのは掛け流しかなって思われる水風呂であります。
この施設の水風呂は季節変動が凄まじい事で有名だそうです。夏場は20度くらいになる水風呂は今日の春先では15度でありました。素晴らしすぎる温度に心と身体は刹那に火照りを奪われたのです。付き合ってた人から突然別れて下さいと言われた時や、フリーフォールの感覚を味わいたい人にとったらこんなにうってつけなものはないと思われるのです。
思春期の全てをこの施設で体感できるともあれば私の春はより一層加速するものであります。
楽に生きられたらもっと余裕が出てくるのにと思う一方、人は刺激から逃れられないのであります。知らんけど。
ゆとりのある人生を探し求めている吉良吉影チックな思考原理で生きている私にとってサウナは真反対のような気がしますが、熱さの耐久の果てに立っている至福のひとときというものは人をとことん惹きつけるのであります。うぇいうぇい。
大自然に囲まれたサウナや温泉を楽しめるひとときで人は動物のように自然体を取り戻すのかも
男
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