2024.05.27 登録
男
男
[ 東京都 ]
サ。ー縁についてー
「訪れる理由なんて、
いつもひっそりと用意されている。」
── 第30サ活より
訪問日:2025年11月15日
施設名:平和湯(東京都中野区鷺ノ宮)
• 浴場:二股温泉の効能を再現した約40℃の湯。
ジェットとバイブラを備えた熱めの湯も並ぶ、
素朴で優しい構成。
• サウナ:
6人ほどのサイズ。温度計は98℃。
混雑せず、TBSラジオが静かに流れる
“街のサウナ室”。
最近導入したと思われるピカピカの12分計が光る。
• 水風呂:
20℃台。冬場ならこれで充分心地よい冷え方。
• その他:
施設は小綺麗で、手入れの気遣いが伝わる。
体験記:
3年ものあいだ、毎週のように前を通っていた平和湯。
その日は、サウナ物産展に訪れた。
火がついた“急なサウナ欲”に背中を押されるように、
気づけば暖簾をくぐっていた。
口コミでは「番台さんが冷たい」という声も見かけた。
確かに、下駄箱札を渡すときの空気には、
そう感じた瞬間もあった。
けれど、浴場に入ればすぐに伝わる。
これは、お客さんのために
手入れし続けている銭湯だ、と。
温度計98℃のサウナでは、
ラジオの音が程よいリズムになり、
黙々と、自分のためだけの熱を
受けとる時間が流れていく。
最近設置されたであろう12分計も、
どこか誇らしげに見えた。
20℃台の水風呂に肩まで沈むと、
寒い季節ならむしろちょうどいい冷たさが心を静かに締めてくれる。
長く街にあって、何度も目にしていた場所なのに、
今日ようやくその扉を開いた。
それを導いたのは、偶然とも必然とも言える“縁”だった。
「サウナに向かう理由はいつも細く、
でも、その細い糸が今日の自分を連れてくる。」
男
[ 神奈川県 ]
第29簡易サ活
ドライサウナ、塩サウナどちらも
以前に比べると低くなった気がする。
塩サウナはドアの開け閉めでものすごく、
熱が逃げるように感じた。
入場制限による入館待ちも発生していた。
男
[ 愛知県 ]
サ。ー余韻についてー
「サウナの感動は、
ひとつひとつ丁寧に味わうことで深まる。」
── 第28サ活より
訪問日:2025年10月12日
施設名:KIWAMI SAUNA(愛知県名古屋市)
• 外観:古民家のような趣。入る瞬間、
旅館に訪れたような静けさに包まれる。
• シャワー:脱衣所内に個室ブースあり。
清めの儀式のような静寂。
• サウナ:コンパクトながらも熱く、
セルフロウリュが可能。
熱の粒が強く心地よい。
• 水風呂:深さ約2m。潜れるほどの深度と冷たさ。
• 外気浴:ブレインスリープのマットレス、
畳、インフィニティチェア。
整いの多様性が美しい。
• 全体印象:サウナ好きが“理想”を
組み合わせて形にしたような空間。
体験記:
外観は古民家、けれど足を踏み入れると、
「サウナ」というより“ひとつの宿”に
来たような気持ちになる。
静かな脱衣所で身を清め、
小ぶりなサウナ室に入ると、
熱と暖かい光が同時に迎えてくれる。
ロウリュの音、深い水風呂、
そしてマットレスの上での整い──
どれも計算され尽くした幸福の連鎖。
だが、ふと気づく。
この日2施設目だったためか、
心が驚きを失っていた。
感動は、数ではなく深さに宿る。
熱を浴びる時間も、やはり“一期一会”なのだ。
「同じ熱でも、
最初の一滴は、二度と戻らない。」

男
[ 山梨県 ]
サ。ー構築についてー
「整うとは、建築に導かれ、熱に包まれ、
心の輪郭を組み直すこと。」
── 第27サ活より
訪問日:2025年10月12日
施設名:cycl(山梨県・山中湖)
• 構成:サウナ・水風呂・整いスペースを
一階に凝縮。二階は休憩と景観のための空間。
• 建築:幾何学的構造と自然素材が共存。
存在そのものが一つの作品。
• サウナ:中央にストーブを配した独創的な造り。
45度回転したような形状が
空気の流れを美しく操る。
• ロウリュ:バケツが二種。丁寧に注げば、
熱が均一に広がる見事な設計。
• 水風呂:深く澄み、絶えず冷水が流れ込む。
建築の中に“清流”を閉じ込めたよう。
• 外気浴:2エリア構成。
日差しを避けれる場と、
富士山を一望する解放の場。
• 休憩スペース:2階からの景観は絵画のよう。
空間全体が「整うための設計図」。
体験記:
山中湖のほとりに突如現れる異形の建築。
それは“サウナ”というより、“熱の美術館”だった。
足を踏み入れた瞬間から、
空間のリズムが整っているのを感じる。
サウナ、水風呂、外気浴──
動線の一つひとつが「導線」ではなく、
「導き」そのもの。
サウナ室は、中央のストーブを囲む構造。
四角形を45度回転させたような独特の形状が、
熱と視線を一点に集中させる。
バケツの水を均等に注ぐと、
蒸気がまるで設計されたかのように空間全体を包む。
それは偶然ではなく、構築された熱。
水風呂は、冷たさの中に品格がある。
絶えず新しい水が注がれ、
“冷却”ではなく“浄化”の感覚をもたらす。
外気浴に出れば、
富士の稜線と湖面の光が静かに身体を包む。
熱の余韻と建築の美が、同じ速度で流れていく。
「人が建てたのに、
自然が完成させた建築。」

男
[ 東京都 ]
サ。ー風圧についてー
「整うとは、風に押されながらも、 なお自分の中心に戻ること。」
── 第26サ活より
訪問日:2025年10月11日
施設名:竜泉寺の湯 八王子みなみ野店
(東京都八王子市)
• 浴場:内湯・露天を合わせ10種以上。
スケールの大きさに圧倒。
• 高温サウナ:大型。オートロウリュあり。
熱も湿度もバランス良好。
• セルフロウリュサウナ:独自の“受け皿システム”で
水が均等に落ちる半セルフ式。香りも心地よい。
• 水風呂:広く、温度も申し分なし。
シングル有、サウナ後のリセット感が強い。
• 整いスペース:豊富。内湯沿いのエリアは、
強風が吹き抜ける。
• 全体印象:大衆施設の域を超えた完成度。
風までもが体験の一部となる。
体験記:
お風呂の数にまず驚く。
これが一施設の規模なのかと疑うほど、種類が豊富。
サウナは二種。
一つはオートロウリュ式の大型サウナ。
もう一つは、受け皿に水を注ぐとストーンへ
満遍なく流れる半セルフロウリュ。
熱の回り方が美しい。
整い椅子は豊富で、誰もが自分の整いリズムを保てる。
ただ、内湯沿いのエリアでは、
突如として風が吹き荒れた。
ビル風かと思うほどの強風──だがそれが、
熱に包まれた身体を一気に覚醒させる。
この風は、整いを阻むのではなく、
「生きてる」と実感させる力そのものだった。
「熱でとけて、風で戻る。
その往復こそが整いの本質なのかもしれない。」
男
[ 東京都 ]
サ。ー落差についてー
「整わない日も、記憶のどこかに沈殿していく。」
── 第25サ活より
訪問日:2025年10月1日
施設名:COCOFUROますの湯(東京都大田区)
• 大浴場:黒湯と炭酸泉。
機械不具合で黒湯はぬるめ、
炭酸泉は熱め。炭酸は弱め。
• サウナ:6人でギチギチ。扉が閉まらず、
下段はぬるい。上段も頭部だけが熱い。
• 水風呂:1人用。ぬるめで物足りなさ。
• 内気浴:混雑なく座れるが、特段の感動はなし。
• 全体印象:料金は安価。
だが熱と冷のバランスに欠け、
満足感は控えめ。
体験記:
外観や受付は新しく清潔。
黒湯と炭酸泉という二本柱も魅力的だが、
この日は逆転現象。
黒湯はぬるく、炭酸泉は熱い。
機械の不具合のため、
仕方ないが整合性のなさが印象に残る。
サウナは小さく、扉がなぜか閉まらない。
上段に座れば顔だけ熱いが、体は冷めていく。
水風呂も1人用で、温度も高く、
強烈なリセットには至らない。
ここ最近、強烈な熱と冷を浴びてきただけに、
どうしても物足りなさが際立った。
ただ、低料金で銭湯らしさを味わえると思えば、
納得の範疇か。
「期待と現実の落差は、 ときに印象を強く残す。」
男
[ 神奈川県 ]
サ。ー都会の蜃気楼についてー
「人は時に、
街のざわめきの中に、静寂を見つける。」
── 第24サ活より
訪問日:2025年9月27日
施設名:レックスイン川崎 カプセル&サウナ
(神奈川県川崎市)
• 大浴場:湯船はひとつ。しかし広さ十分。
バイブラやジェットも備える。
• サウナ:独自レイアウト。腰掛け・立ちサウナの
発想が新鮮。オートロウリュは強烈。
• 水風呂:推定15〜16℃。しっかり冷たいが、
人が多いと温まりやすい。
• 内気浴:椅子3脚。
• 外気浴:7脚+足置きがある椅子もあり。
• 料金:平日3時間1,400円。
圧倒的コストパフォーマンス。
体験記:
川崎の喧騒の中、ふと地下に潜ると、
そこには都会のオアシスが広がっていた。
湯船はシンプルながら、バイブラやジェットで
飽きさせない。
サウナは初めて出会うレイアウト。
立ちながら寄りかかれる席、腰掛けられる段差──
「こういう発想があるのか」と感心する。
オートロウリュは、ストーブ近くでは
水しぶきすら飛び散り、熱が身体に突き刺さる。
悶えるサウナ戦士達が多数。
水風呂はしっかり冷たく、
外気浴スペースには足置きまで用意されていた。
サウナーの動線を理解しているからこその設計。
そして、この立地で3時間1,400円。
都会の真ん中にして、
蜃気楼のように現れた癒しの時間。
「日常の喧騒をすり抜けた先に、
蜃気楼のような静けさが待っている。」
男
[ 栃木県 ]
サ。ー余白についてー
「役割を脱いだときに、
本当の休息は訪れる。」
── 第23サ活より
訪問日:2025年9月25日
施設名:ホテルエピナール那須(栃木県那須町)
• 大浴場:広々。檜風呂をはじめ、複数の湯船が揃う。
• 洗い場:余裕のある設計、
シャンプーバーで好みを選ぶ楽しみ。
• 露天風呂:夜風をまとった那須の空気が心地よい。
• サウナ:湿度が効き、思った以上に
良い発汗を得られた。
• 水風呂:推定17〜18℃。広さも冷たさも十分。
• 外気浴:2人掛けベンチがひとつ。
他は縁に腰掛ける形だが、混雑なく利用できた。
体験記:
正直、サウナは事前にはあまり意識していなかった。
だが広い浴場、檜風呂、そして想像以上に湿度の効いたサウナ──思いがけない出会いがあった。
水風呂はしっかりと冷たく、
肩まで浸かって息を整える。
外気浴は限られた席ながら、
混んでいなかったおかげで毎回座ることができた。
旅先の滞在に、ふと差し込まれた余白。
“思いがけない癒し”が、心をやわらかくしてくれる。
「目的の合間にこそ、
余白という贅沢がある。」
男
[ 神奈川県 ]
サ。ーレトロについてー
「新しさに安心する人もいる。
だが古さにこそ、安心を覚える人もいる。」
── 第22サ活より
訪問日:2025年9月19日
施設名:ホテル梶ヶ谷プラザ(神奈川県川崎市)
• 立地:国道246号線沿い。
外観は一見入りにくいが、
中に入れば地下に広がる浴場が待つ。
• 高温サウナ:105℃を示すカラカラサウナ。
座面まで熱がこもり、タオル必須。
テレビと壁掛け時計が並ぶ光景は
懐かしさすらある。
• 低音サウナ:85℃。湿度は控えめながら、
じっくり大粒の汗を誘う。空いており、
友人と会話できるほどの余裕あり。
• 水風呂:14℃。シンプルだが完成度が高い、
昭和サウナ黄金期を思わせる冷たさ。
• 館内:どこか古さを感じさせるが、
それが「安心」に変わる。
• サービス:21時以降は割安入館。
帰り際にはヤクルトを手渡される。
この一杯が郷愁を呼ぶ。
• 混雑度:驚くほど空いている。
穴場感とレトロ感が共存。
体験記:
地下へ降りると、時代を巻き戻すような
浴場が現れた。
高温サウナは105℃。カラカラの熱気、
熱い座面、テレビと時計。
まるで昭和の名作サウナに迷い込んだかのよう。
低温サウナは85℃。
やさしい熱で汗をかかせてくれる。
人気のない空間で友人と交わす会話すら、
時代の緩やかさを思わせる。
水風呂は14℃。飾り気がなく、
それがかえって心地いい。
そして最後に渡されるヤクルト。
小さな瓶に詰まった甘さが、
レトロな余韻を完成させる。
ここには、古さではなく
「時代を超えて残る形」がある。
「レトロとは、懐かしさのことではない。
ずっと残り続ける“正解”のことだ。」
男
[ 東京都 ]
サ。ー深さについてー
「浅さに安心を覚えることもある。
だが、深さにしか辿り着けない安らぎもある。」
── 第21サ活より
訪問日:2025年9月15日
施設名:堀田湯(東京都足立区)
• 外観・雰囲気:明るく可愛らしい外観。
清潔感があり、入りやすい印象。
スタッフの愛想も良く、
ここが好きで働いているのだと伝わってくる。
• お風呂:熱湯・ぬる湯・ジェットバスに加え、
露天も完備。多彩な浴槽が楽しめる。
• サウナ:特段高温ではないが、
オートロウリュやアウフグース時は
上段でしっかり熱さを体感。
扉の開閉で温度が逃げる場面も。
• 水風呂:深さ160cm。肩までしっかり浸かれる贅沢。 深い水風呂特有の安心感と気持ちよさがある。
• 外気浴:スペースが多く、
整い難民になりにくい運用。
体験記:
外観は銭湯らしい可愛らしさ。
中に入るとスタッフの笑顔が迎えてくれる。その瞬間から、施設全体が「好き」で作られているのだと感じる。
熱湯に浸かって火照りを楽しみ、露天で風を浴びる。サウナは熱が逃げやすいが、オートロウリュとアウフグースの瞬間は別格。上段に座れば一気に熱気に包まれる。
そして水風呂。深さ160cm。
この深さに沈み込むと、全身が水に抱かれるようで、ただの冷却ではなく「浸る快感」になる。
外気浴スペースも多く、人の流れがうまく調整されているから、落ち着いて整える。
「浅い心地よさもいい。
けれど深く沈んだときにしか得られない安らぎがある。」
男
[ 神奈川県 ]
サ。ー熱についてー
「熱は、ただ高ければいいわけじゃない。
生きていられる熱こそ、真の快楽になる。」
── 第20サ活より
訪問日:2025年9月11日
施設名:小松湯(川崎市)
• サウナ:温度計は128℃を示す。過去最高の数値。
それでも湿度があるため、
呼吸は苦しくない。
砂時計・ヴィヒタスプレーうちわなど
小物も充実。
• 水風呂:サウナの熱に真っ向勝負するような冷たさ。
熱との落差が心地よい。
• 内気浴:椅子は三脚。脱衣所にもスペースあり。
天井が高く、開放感のある整い。
• 全体印象:数字のインパクトに頼らず、
「効く熱」のバランスが光る。
久々に全身にあまみが広がった。
体験記:
温度計は128℃。
数字だけを見れば「無理だ」と思うはずなのに、
湿度がその刃を丸めてくれる。
呼吸ができる熱。だからこそ、長く身を置けて、
深く汗をかける。
砂時計をひっくり返しながら時間を計り、
ヴィヒタの香りを浴び、うちわで風を送る。
ただ熱いだけでは終わらせない工夫が、
この空間を完成させていた。
水風呂に飛び込めば、
冷たさは熱と真正面からぶつかり合う。
そして高い天井を仰ぎながらの内気浴。
体に出たあまみは、久しく見なかった濃さだった。
「熱さを測るのは温度計じゃない。
体に浮かぶ“あまみ”こそが、その証明だ。」
男
[ 東京都 ]
サ。ー怪物ーについてー
「怪物は、恐ろしくも、魅力的だ。
逃げたいのに、近づきたくなる。」
── 第19サ活より
訪問日:2025年9月5日
施設名:MONSTER WORK&SAUNA(東京都武蔵野市 吉祥寺)
• サウナ:100人収容の怪物的スケール。
にもかかわらず熱も湿度も一級品。
高さごとに設置された温度計が、
その設計思想を物語る。
• ロウリュ:スタッフアウフグース未体験ながら
「ナイアガラロウリュ」で滝のように
汗をかいた。
• 水風呂:プール級の広さ。それでもしっかり
冷えている。
• 内気浴:大量のインフィニティチェア。
ガウンをまとい、静寂を徹底した空間で整う。
• 動線:これほど理にかなった設計は初めて。
すべてが整うために配置されている。
体験記:
扉を開けた瞬間に「規格外」と悟る。
ただ広いだけではない。熱は隅々にまで行き渡り、
湿度も申し分ない。
100人入っても成立するサウナ。まさに“怪物”だ。
ナイアガラロウリュを浴びれば、
滝に飲まれたように汗が噴き出す。
水風呂はプールのように広大だが、
その冷たさは薄れることなく、全身を包み込む。
そして、脱衣所から浴場への導線、ガウン着用での内気浴への移動──
その一つひとつに無駄がなく、「これぞ動線」と呼ぶべき完璧さがあった。
「ここはもう施設ではない。
サウナという名の怪物だった。」
男
[ 東京都 ]
サ。ー烈火についてー
「熱の刃は、心の雑音を焼き払う。」
── 第17サ活より
訪問日:2025年8月29日
施設名:富士見湯(東京都品川区)
• サウナ:温度計は100℃を指す強烈な熱。
容赦なく全身を包む。
リクライニングのような座席が奥に2箇所。
• 水風呂:鋭い冷たさで、火照りを一気に断ち切る。
奥に深い地点も存在。
• 外気浴:整い椅子がしっかり配置され、導線も良い。
畳もある。
• 特記事項:サウナ専用エリアあり。集中できる特別感
• 全体印象:熱・冷・休が直線的に繋がる完成度の高さ。驚きの名銭湯
体験記:
サウナ室の扉を開いた瞬間、肌を刺すような熱気に包まれる。
「本気でかかってこい」と言われているかのような烈火の空間。
その熱を受け止め、限界の手前で水風呂へ飛び込む。
冷水は刃のように鋭く、体を切り裂くかのごとく一瞬で熱を鎮める。
整い椅子に腰を下ろすと、火と氷の往復が、静かに身体を調律していく。
サウナ専用エリアという境界線は、この儀式を守る聖域のようだった。
「烈火は、試練ではない。
むしろ、己を空白に戻すための浄火だ。」
男
[ 東京都 ]
「白は、すべてを受け入れ、
すべてを映し出す。」
── 第16サ活より
訪問日:2025年8月22日
施設名:SPA&SAUNA コリドーの湯
• 浴室:白タイル一面。
足裏に伝わる感触が銭湯を思わせる
• サウナ:タワー型ストーブ。オートロウリュは
「一定+少量持続」の二段仕掛け。
湿度は高く、温度は穏やか
• 備品:サウナマット代わりのタオル
• 水風呂:青いライトに照らされ、
神秘的な雰囲気。
混雑時は水温上昇の懸念あり
• 外気浴:強力な扇風機が設置。座る位置で
風の当たり方が大きく変わる
体験記:
浴室に入ると白タイルの床、
足裏の感覚はどこか懐かしい銭湯の
空気を纏っている。
導線が多く、湯船は他者の視線を遮りつつも、
閉塞感を感じさせないような設計に感じた。
サウナはタワー型のストーブが鎮座し、
オートロウリュは一定量を落としたのち、
少量を垂らし続ける。湿度に満ちた空気が漂い、
温度は控えめながらも、じわじわと体を覆う。
タオルがサウナマットの代わりである、
嬉しい工夫だ。
水風呂は青の光に照らされ、まるで異世界。
外気浴では扇風機のあたる席、
当たらない席が生まれていた。
当たりすぎて落ち着かない席もある。
白と光に包まれ、
他を気にせず自分と向き合える場所。
「サウナは、熱や冷たさではなく、
光に溶けていく場所なのかもしれない。」
男
[ 東京都 ]
サ。ー独占についてー
「一人きりで味わう熱は、
静けさと高揚を同時に運んでくる。」
── 第16サ活より
訪問日:2025年8月14日
施設名:ホテル ヴィラフォンテーヌグランド東京有明 貸切サウナ
• サウナ:温度計で90℃超。セルフロウリュ可、
ひしゃくはHARVIA製
• 座面:曲線設計で体をあずけやすい
• 水風呂:体育座りで肩まで浸かれる深さ
• 内気浴:バスローブの用意あり、
インフィニティチェア2脚+ファン。
室内で快適なクールダウン
• 全体印象:室内貸切サウナの初体験として、
大満足の完成度
体験記:
案内されたのは、ホテルの一室に仕立てられた
プライベートサウナ。
ドアを閉めた瞬間、この空間は自分だけの領土になる。
温度計は90℃を指し、HARVIAのひしゃくでロウリュを落とすたび、湿った熱がゆっくりと襲ってくる。
座面のカーブに身を預けると、
重力まで味方になったようだ。
水風呂は体育座りで肩まで浸かり、
深さも冷たさも申し分なし。
インフィニティチェアに体を沈め、ファンの風に
吹かれながらバスローブに包まれると、
熱と冷の往復が優雅な儀式に変わる。
誰にも邪魔されないこの循環は、
時計では測れないほどの満足をくれる。
「独占は、贅沢ではない。
ときに、必要な休戦協定だ。」
共用
[ 神奈川県 ]
サ。ー反復についてー
「知らない景色を求める旅の途中で、
知っている景色が恋しくなることがある。」
── 第15サ活より
訪問日:2025年8月12日
施設名:スカイスパYOKOHAMA(神奈川県横浜市)
• メインサウナ:高温+安定したロウリュ。香りの変化が楽しめる
・サブサウナ:
• アウフグース:17時・18時の2回参加。異なるアロマと熱波に包まれる
• 水風呂:しっかり冷たい。アウフ後の浸かり心地抜群
• 全体印象:リピートの理由が明確。質の高さと安定感
体験記:
お盆の特別料金。それでも館内は賑わい、熱気に満ちていた。
17時、そして18時。二度のアウフグースは、それぞれ異なる香りと熱の波を運んでくる。
香りが変わるたび、熱が肌に落ちるたび、記憶の中の“あの瞬間”が更新される。
普段は新しい施設を探すようにしている。
だが、ここは例外だ。
「また来たい」と思う気持ちは、気まぐれではなく、確信だった。
「反復は、退屈ではない。
安心と期待を同時にくれるからだ。」
男
[ 神奈川県 ]
サ。ー優しさについてー
「足りないのか、足りているのか。
満足と未練は、温度で揺れる。」
── 第14サ活より
訪問日:2025年8月7日
施設名:千年温泉
• サウナ:湿度高めで、じんわり心地よい発汗。長時間楽しめる穏やか設計
• 水風呂:推定22℃前後。柔らかく包まれるようなぬるさ
• 浴場全体:コンパクトながら種類豊富。非常に清潔で快適
• 全体印象:湯処としての完成度は高く、ただし「熱」への渇望にはやや控えめな印象
体験記:
湿度がきちんと効いたサウナ室に身を沈めていると、じわじわと汗が滲んでくる。
“我慢”とは無縁の、ちょうど良い温度。優しさのある熱だ。
そして水風呂に身を預けた瞬間、ふっと力が抜けた。
冷たすぎず、刺さる感覚はない。けれども――そこにわずかな“物足りなさ”もある。
全体的に、整いはした。だが、内なる火は少しだけ燻っていた。
求めていたのは、もっと冷たく。
ただそのわがままが、この場所の静かな美しさを否定するものでもない。
「優しすぎる温度は、時にこちらの“渇き”を際立たせる。」
男
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。