重の湯
銭湯 - 東京都 大田区
銭湯 - 東京都 大田区
70度のサウナで整いは得られるのか。
一般的なサウナ室というのは大体90度〜100度程度の熱さであり、普段からサウナを楽しんでいる諸兄においては「サウナ室が70度」なんて聞けば「え?ストーブ壊れた?」と思うかもしれない。
ご紹介頂いてすっ飛んできた。羽田インターから降りてすぐだ。高速道路の下の脇道をノロノロと走ると、THE・銭湯という貫禄のある佇まいだ。暫し番台のオーナーさんとお話させて頂き、いざ浴室へ。寝湯、あつ湯(と言っても42度くらい)、バイブラのお湯があったりオーソドックスな銭湯、年季はあるがピカピカだ。気持ちがいい。
さてサウナーならサウナが気になるじゃないか。重の湯さんは入浴料にサウナが含まれているので、別料金無しでサウナが楽しめる。下調べした内容によると、「太田式サウナ」というのがあるらしい。扉を開けて入ってみると、白木のひな壇が二段あるオーソドックスなサウナ室…だが、ドンツキにストーブが二台並んでいる。左の1台はガスストーブっぽいが、もう1台はなんだ?上からパイプが2本下に向いていて、ずっとぴちょぴちょ水音がしている。柵からのぞき込んでみると、パイプの先から水がひたすら下のストーンが積まれた所に滴り落ちているのだ。そうか、これはもしや「無限ロウリュウ」状態なのでは!?スチームサウナの様に部屋中が蒸気に包まれている訳ではないが、常に高い湿度が保たれ、かつ室温はガスストーブで70度に保たれている…ジンジンと肌が焼かれる熱さはないのに、あっという間に肌が汗だく(おそらく水蒸気が体温で水に戻ったのだろう)になる。70度の低温でも驚くほど体が温まる。
残念ながら水風呂がないのだけど、サウナを出た所にシャワーが設置されていて、水を出すとめちゃめちゃ冷たい。頭から被って暫し浴室でボーっとしていれば、整わない訳がないのだ。これ無料!?嘘でしょ!?
脱衣所で着替えて、トイレにつながる縁側があったので出てみると、お庭かと思ったらそこは池だった。でっかい錦鯉が何匹か眠っていて、こりゃここでボーッと魚を観ながら整うのもオツなものかもしれない。
番台の旦那さんにお礼を告げて失礼した。いやはや…まだまだ知らない銭湯がたくさんある。まだまだ行ってみたい銭湯がたくさんある。これだからたまらない。夜風が冷たくてさらに整った。また来ます!
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