第二喜多乃湯
銭湯 - 東京都 東久留米市
銭湯 - 東京都 東久留米市
本当は元日の午後に行くはずだったが家に着くなり爆睡してしまった。起きたのは本日6時、まだ気が早いなと思い二度寝をしたら起きたら太陽はとっくに昇っていた。正月らしい生活リズムに我ながら呆れる。
番台さんに毎年恒例の石鹸を頂く。普段はどれだけ早く来ても15時からしか入れないが、今日は太陽の光がキラキラと窓から入ってくる。思わずカメラで何枚か撮っていたら後から笑い声が聞こえてきた。振り返るといつもの常連さんがニヤニヤしながら立っている。カメラを向けたら逃げるように脱衣所に入って行った。
脱衣所も浴室も満杯だ、残り少ない椅子を取り身体を清める。夜の時間に来なくなった常連さんが何人か居て挨拶をする。例え生活リズムが変わっても、それぞれのやり方で第二喜多の湯に来ているらしい。やはりここに通い始めると、よっぽどの事がない限りは通わなくなるという選択肢は無いのだろう。
サウナでは箱根駅伝が放映されていた。汗をかきながら見る駅伝は最高だ。仲間にタスキを渡して倒れ込む姿にウルッとしてしまう。地面に手をつき肩で息をする背中から湯気がたつ、それは闘志であり闘魂であり青春という炎の副産物だ。
水風呂から見上げると天井から青い光が差し込んでいた。バイブラに溶かされ排水溝に流れていくクラムボン達にシンパシーを感じ始めたら頃合いだ。
青空の下で外気浴、誰かのタバコの香りで吸った気になる。いつも会う常連さんも明るい中だと印象が違う。一昨日あったばかりなのに、久しぶりに顔を見たように皆嬉しそうである。よく考えたら最後に会ったのは去年のことなんだよなぁと笑顔の理由を何となく理解する。かく言う私も破顔一笑だっただろう。
帰りに番台さんに鍵を渡すのも久しぶりだ。今年も、だけでなく末永くどうぞよろしくお願いします。
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