三光湯
銭湯 - 東京都 昭島市
サウナは営業されてないので書き込もうか迷ったけど、まあ素晴らしかったので言語化のためにも投稿させて下さい。
私の大好きなラーメン屋さんのすぐ隣にあるのでずっと気になってた。堂々と天に伸びる煙突には『三光湯』の文字が。さぞ熱々の湯を提供しているのだろう…といつも眺めるだけだったが、やっと入ることが出来た。
近付いて分かる、何と見事な宮造り建築か！立派な千鳥破風はまさに末広がりでその上に兎の毛通しが見える。威風堂々たるその佇まいは地域交流の重要地点として街を見守ってきた誇りを感じられた。
連日のラーメンに私の胃腸は限界を迎えていた、熱い湯に浸かれば胃腸は全盛期を取り戻し、静水圧効果によってスムーズさに欠ける私の循環動体もかつての姿を取り戻すのではないか。私は心の中でスキップしながら15:30丁度に暖簾をくぐった。
脱衣場に入ってまず気付いたのは天井である。想像より高くキャラメル色の木板と梁、数年前に止まったであろう天井扇は静かにこちらを見ていた。調べたらこれは格天井と呼ばれ東京近郊の宮殿造り建築の銭湯で見られる構造という。まるで天井付近の時間が止まっているような、不思議な感覚に至る。
浴室は広々としていて、ここも天井は遥か高みにある。湯船はどれも熱くおまけに深い。そしてタイル絵は巨大な滝となっている。この滝の視覚効果はなかなか凄い。熱さに悶えながら湯船に入って見上げると視界一杯に滝が広がる。激しい水面とその間を滑るように進む船と船頭、そのすぐ側を滝壺と瀑布の迫力である。
水風呂はいつまでも入っていられる温度帯だ、ただ1人用なのでタイミングを見て出る必要がある。その代わり立ちシャワーがめちゃくちゃ冷えてて最高である。限界まで煮えた後に頭から冷水シャワーを浴びるとクラクラするほど気持ち良い。
外気浴は椅子が２つ。池を悠々と泳ぐ鯉を眺めながら秋…と言うよりは冬のような冷風を浴びる。ものの10分で身体は冷え切るので急いで湯船に急ぐ、これを繰り返すたびに身体から余計なものが流れ落ちて健康に近づいてる気がする。
まーーー素晴らしい、サウナがなくても温冷交代浴で人は幸せになれるのだ。4セットすっきり楽しんだ私は笑顔で三ツ矢サイダーを片手にチョコモナカジャンボを齧るのだ(意味ねー！Σ（ﾟдﾟlll）)
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