富士の湯
銭湯 - 東京都 葛飾区
銭湯 - 東京都 葛飾区
祖父と共に定期訪問。
ここはサウナの前に温冷交代浴に目覚めた施設でもある。決して冷たくない20℃前後の水風呂が激熱の湯船と絶妙にマッチする。
一通り体を洗いカメノコタワシをケロリンに浮かせる。何セットかサウナをした後に何もつけていないタワシで全身を擦ると猛烈に甘みが出るので、最近の銭湯サウナルーチンに組み込んでいる。それにケロリン桶に浮かぶタワシが本物の亀の様で横を通るたびに楽しく何とも愛おしいのだ。是非お試しあれ。
サウナ内にテレビは無くラジオが流れている。良く耳を澄ましても単語程度しか聞き取れない不明瞭さ、これが堪らない。ボヤけたページ・ピントの合わない中吊り広告…こういった演出は簡単に非現実世界へと誘導するが、ラジオもまた然り。50年前の放送だと言われても信じてしまう、、そんな暗くて狭くて怪しい空間で3セット楽しむ。
富士の湯はペンキ絵も見事である。
富士五湖の湖畔から真っ白な富士山を臨む、山々の向こう側に真っ赤な雲が見える。時刻は夜明け、おそらく地理的に本栖湖だろうか…いよいよ近づく朝日の気配と刺すような冷気を共に感じられるようだ。
ボーッと眺めていると祖父の呼ぶ声が聞こえる。
水風呂に長時間入っていて心配させてしまったみたいだ。帰りにコーラを飲んでのんびり歩く。歳の差約60歳、もし私にも孫が出来たら80越えても元気にサウナに入る姿を見せたいものである。
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