Rajaportin Sauna
温浴施設 -
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フィンランド🇫🇮サ旅⑦
フィンランド現存最古のサウナで大切なことを教わった
Kuumaを後にし、やって来たのはラヤポルッティ・サウナ。
こばやしあやなさん著『公衆サウナの国フィンランド』を読んで、ずっと来たかったサウナの一つ。タンペレの中心街から西へ向かうと、海沿いのひっそりとした場所に佇んでいた。
位置が低めの受付を済ませ、男性は右、女性は左。さながら銭湯の番台だ。
更衣室、なんとロッカーがない!人々の良心で秩序が保たれている。「誰も悪いことしないのは当然だよね。サウナ入りに来てるんだから」というこの国の倫理観が、私は好きだ。
#サウナ
奥へ進むと、サ室。ロフトのような造りで、1階が洗身スペース。2階が座る場所。生クリームを彷彿とさせる、白いモルタルに囲まれたような空間。かなり詰めて9名。人との距離が近い!
名物でもある巨大ストーブは男女を隔てる壁をぶち抜き、壁と一体化している。なんと創業時から稼働し続けているという。リスペクト。
現地の方にロウリュの仕方を教わった。ポイントは「ゆっくり、同じ場所に注ぐ」。そうすることで、水が深く入る。蒸気が長く保つ。表面の石が冷めにくくする効果もあるという。両手は木柄の部分を持つ。鉄の部分は熱いから。勉強になる。
教わりながら真剣に注いだら、perfect!という言葉とともに拍手。なんて優しい人たちなんだ…。
それにしても、ここのロウリュは超絶熱い。灼熱。汗どばどば。
「他にどこのサウナ行ったの?」という会話の中で出た「ここが一番良いよ。いや、正確に言うと、どこもdifferentなだけさ」という言葉に深く共感した。サウナには個性があるのだ。
#外気浴
ざばっと汗を流し、バスタオルを巻いたら、男女関係なくベンチで休憩。
ここの人たちは更衣室、サ室、外、カフェ、所かまわず本当に会話を楽しんでいるのが伝わってくる。普段は寡黙で大人しい彼らを饒舌にする、心をオープンにする力が、サウナにはあるのだ。
外人の私にも色々と話しかけてくださり、大切なことをたくさん教わりました。
現存最古というのは、ただ歴史が長いのみにあらず。110年を超える時の中で、様々な困難を乗り越えてきて、それに見合う骨太さが、確かにそこに在る。ストーリーを予習していた分、その背景の重みを想像することができ、より一層貴重な体験ができました。
サウナが温められているのは、当たり前ではない。先人たちの繋いできたバトンのおかげで、今も我々はサウナの恩恵に与れているのだ。
他のサウナにはない独特の雰囲気があり、すっかり好きになってしまいました。きっと、またいつか。キートス。
男
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