スッカマ 源氏の湯
温浴施設 - 京都府 相楽郡精華町
温浴施設 - 京都府 相楽郡精華町
また1組外に出る。途中から入った知らない2人組。残っているのはもう1人の綺麗な彼女と彼氏だけ。深く被ったタオルから彼らの足だけが見える。並んでいる時は遠かったから分からなかったけどどんなカップルなんだろう。興味本位でタオルの隙間から目線を上にすると彼女と目が合った。やばい彼氏ごめん別にそういうんじゃなくて。また目線を戻す。すっぴんだけど綺麗な人。足が見える。色白だな。踵を掻いてる。ネイル。美意識高いんだな。彼氏はすね毛濃い目。いやもう観察してる訳じゃないから見るのやめて目を閉じよう。
そうだなもうこれ以上はやめよう。深く潜る事ばかりが良いのではない。少し足りないくらいが丁度良いのだ。水風呂や外気浴もそう。意地を張って最後までいる必要もない。タオルを頭から取って顔を拭いて。なんかやりきった気分だったから自然と微笑んでしまって。外へ出た。本当に熱かった。係員の人が倒れてしまう人もいるから気をつけてと。ゆっくり歩く。すぐ近くの給水機で水を飲む。朦朧とする中後ろを振り向いた。綺麗な彼女もスッカマから出てきた。カップルじゃなかったんだ。彼女も微笑んでいる様に見えた。フラフラでまだ朦朧としたまま冷たい部屋まで向かった。
冷たい部屋を出た後は階段で上へ。休憩スペース。自然とそこにあるゆりかごで寝転ぶ。スッカマの煙を吸い込みすぎたせいか目を閉じるとすぐに眠ってしまった。
続く
男
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