隼人

2023.03.11

33回目の訪問

【後巷説 浦島太郎】

男は自身が老人の姿に変えられたことを絶望し立ち尽くしていた。

するとホームレスらしき老人から声をかけられた。

老人「お前さんも『禁忌楽園』から戻ってきて老けちまった口かい?」

男「お前『も?』」

老人「あぁ、ワシも実はお前さんと同じさね。はめられちまった。こう見えて20才だ。どうだい?あいつらに復讐する気力はまだあるかい?」

男「当たり前だ!ふざけやがって。くそったれー」
老人「良いね。」

そういって老人は立ち上がった。座っていたのとボロ着でわからなかったが身長は190センチ。筋肉隆々で鍛え抜かれていることがダフついた服の上からでもわかる。

老人「ワシ、もういいか。俺はお前みたいな同志が来るのをまっていた。組織については調べがついてる。バディを組んで復讐しようじゃねーか?」

男「あぁ。俺の名は太郎。あんたは?」

老人「俺の名はスパーク。太郎ってのは古臭くて今の時代にはあってない。これからはクラッシュと名乗りな」

それからクラッシュはスパークと名乗る男とフィジカルを徹底的に鍛えた。近代近接格闘技。銃器の扱い方。諜報技術を叩き込まれ四季が巡った。その頃になるとクラッシュは壮年期よりも二回りも逞しくしめ縄のようになっていた。

スパーク「良い仕上がりだ。これからはこのイタリアのスーツと靴が都市型迷彩となる。上着は少し大きめだ。ガンホルスターの膨らみを目立たなくさせるためにな。銃はスミス&ウェソン。弾は44マグナムでいいな?

クラッシュ「わかってるじゃないか」

スパーク「さぁ。仕上げだ。この衛生電話があの組織に繋がっていいる。1発かましてやれ」

クラッシュ「あぁ。派手にいこう」

ベル音

組織の亀「あー?あの時の坊主か。いや、今は老人か?ははは」

クラッシュ「おまえが何処にいるかわからない。何が望みかもしらん。金が目的なら、言っておくが金はない。だが俺にはスキルがある。

この一年に渡って習得してきたスキルだ。俺のスキルは、おまえみたいな連中に悪夢を見させるものだ。
必ずおまえを探し出し、おまえを見つけ、そしておまえ達のこめかみに44マグナムを打ち込んでやる。」

ガチャ

スパーク「ヒューー。やるねぇ。気分はどうだい?」

クラッシュ「さーいこーだぜー」

二人「はーははは」
二人は食前酒にしては強すぎる
バーボンをボトルごと煽った。

みたいなことをWBCの攻守交代中の外気浴中に考えていた。

日本の野球もサウナもさーいこーだぜー!

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