鶴の湯
銭湯 - 宮城県 仙台市
銭湯 - 宮城県 仙台市
この時期、東北を訪れるようになって10年以上。
当初の体を張っての活動はひと段落し、現在は震災遺構の見学や慰霊の集いへの参加、ボランティアで長らくお世話になっている町の海岸にてゴミ拾い、そんな活動が主になっています。
それでも訪れるたびに「忘れてはいけない大切なものがある」と、思いを新たにします。
早朝に地元をバスで出発、石巻市、名取市を訪問し、宿は仙台市内。一日バスに揺られて疲れました。
そしたら・・・狙いを定めているトコロがあるんだー。
ということで、大盛り上がりの懇親会を途中抜けして向かった先は「鶴の湯」。21時過ぎだから誰もいないかなと思いきや、さすが都会。途切れなくお客さんが入ってきます。
洗い場を見回すと、サウナ室のドア脇に押しボタンを発見。・・・これかぁ。
頭と体を洗って、いよいよサウナタイムです。
地獄へのスイッチか、はたまた天国へのスイッチか。押して、入ります。
入ってすぐ室温を確認。43度でした。2段ベンチの上に陣取りその時を待ちます。シューシューと音がしてベンチの下から湯気が噴き出してきました。
あっという間に目の前真っ白、視界ゼロに。それだけでも恐怖なのに、湯気が熱い!
火に掛けたやかんの湯気って触るとアチチってなりますよね。あれに全身覆われた感じといえばお分かりいただけますでしょうか。
皆さんのサ活を読んで想像していた「自分が肉まんやシュウマイになった状態」どころじゃない。熱湯風呂にも匹敵する熱さ。
何も見えない中、何とか下段へ移動。少しはましかな。やけどしそうな上腕部を手のひらで押さえつつ、いつになったら終わるのかわからないスチーム地獄の恐怖に耐えていました。
どのくらい経ったでしょうか、ようやく静寂が訪れました。良かったワタシ生きてる。視界も徐々に戻ってきました。室温は変わらず43度。なんでー!?
這う這うの体で外へ。洗面器の水を何杯もかぶって全身を冷やします。
もちろん、洗い場を使っている方もいるのでそーっとそーっとかぶります。足に出ているあまみが自分史上最高の出来。八峰の湯(私のホームサウナ)の熱量10パーセントアップデイよりもすごい。
フラッフラで服を着て水分補給をして、フロントのおじさんにお礼を言って地下鉄に乗って宿に帰ってきました。
一体あれは何だったのか。あそこまで強烈スチームを充満させる意味はあるのか。
次行ったらもうちょっと上手に入ってみたいです。恐れ入りました。素晴らしかったです。
歩いた距離 1.1km
女
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