2020.07.08 登録
[ 青森県 ]
青森県南津軽郡大鰐町。人口約8,600人、開湯800年のいで湯の里。津軽の奥座敷と称される。
スキーと温泉と温泉もやしが有名だが、全国的な知名度は低い。しかしサウナーにとっては日本唯一のメトス製アルパインサウナ(オートロウリュ)があることで知られる町。
鰐の湯の浴室は2種類あり、日替わりで男女が入れ替わる。
①うぐいす→高温サウナ
②つつじ→低温サウナ(アルパインサウナ)
本日の男湯は②。実は初のアルパインだったがまだ故障中だった。
12:20到着、大鰐温泉駅前を散策。
JR東日本と私鉄の弘南鉄道が乗り入れる駅。巨大なワニの像が迎えてくれる。こんなユーモアが大好き。
大鰐という地名の由来は、大きな阿弥陀如来像がある→大阿弥陀→大阿弥→大鰐とのこと。
「鰐」という地名が気になり検索すると、全国には他にもある。宮城県、茨城県、新潟県、山口県、長崎県そして熊本県。意外に多い。
さてサウナ。
②のサ室はイギリス議会型、12名席。テレビの隣にアルパインサウナが鎮座している。
まるで18世紀の産業革命の時代に製造されたかのようなレトロ感と遺産感。鋼鉄で型取られた小文字の「metos」という古いロゴが歴史を語る。
室温は77度。
オートロウリュ前提のセッティングなのだろう、ロウリュなしでは物足りない。発汗するが身体に熱が蓄積されない。
水風呂は11.0度。膝で立つと丁度よい深さ。
開放的な外気浴。
ととのい椅子もベンチも露天風呂も日本庭園もある。周囲を囲む壁の向こうに新緑の山々が見える。
内湯にも椅子が。着席し、京都の詩仙堂で縁側から庭園を眺めるように、大きく切り取られた露天スペースを眺める。
露天でも内湯でも椅子に腰かけて休憩できる津軽屈指の休憩スペース。当然ながら内湯で30分のうたた寝。
こころに浮かぶのは悲しみ。
昨夜、ドイツから訃報が届いた。ハードロックバンドFAIR WARNINGのギタリスト、ヘルゲ・エンゲルケが大腸腫瘍の合併症のため61歳で召された。わずか2日前の発見からの急逝。
ライブは勿論、FM802で出待ち、六本木でカラオケ大会、ハノーファーのスタジオ、そして17歳から愛する美旋律。私をずっと支えてくれた音楽家。
切りがない追憶の休憩を強制終了させ、3時間後に脱湯。
私もいつの日か息絶える。永遠なものなど何もない。
私は一体何歳までサウナを楽しめるのだろうか。
そして思った。
最後の10回のうち1回は鰐comeの椅子から風景を眺めたいと。
女
[ 青森県 ]
今年もシングルの水風呂に別れを告げるため、板柳へ向かった。
昨年は4/17、2年前も4/17。板柳では桜の花が散る頃、そしてリンゴの花が咲く頃、水風呂はシングルから10度台へ移行する。
水温は自然の営み。
季節がめぐる限り、11月に再会できる。永遠の別れではない。だから寂しさはない。ただ、真夏の20度台が物足りないだけ。
10:40到着。リンゴの花は満開。
入浴客2〜4名。サタデーモーニングの静寂に包まれて、今週の疲れを癒す。
水風呂は9.7度。
7ヶ月のお別れ、少しでも長い時間浸かっていたいと思う。だが10秒ほどで限界。私の身体は敏感にできている。
今日は4セット
①サウナ6分→水風呂10秒→外気浴5分→内気浴8分
②サウナ8分→水風呂12秒→外気浴6分→内気浴10分
③サウナ8分→水風呂12秒→外気浴6分→内気浴12分
④サウナ6分→水風呂14秒→外気浴4分→内気浴14分
正確ではないがこんな時間配分。気温10.6度と肌寒かったため、外気浴から内湯に移動して浮遊感を持続させる。
目を閉じる。浮かぶのは先週の大阪のこと。4日間の出来事を時系列に振り返る。
旅の神様が降臨したとしか思えない最高の旅だった。旅の記憶は、まるでウィスキーが熟成するようにその後何度でも深く味わうことができる。それが旅の醍醐味のひとつ。
2時間強の天国の続きは館内レストランで。
焼きそばor豚生姜焼定食で迷った。大いに迷った。給仕のおねーさんがテーブルに到着するまで迷ったが、結局「焼きそばお願いします」と告げた。しかし、麺類は売り切れとのこと。これは運命だと思い、久々に豚生姜焼定食を注文。
こちらも安定の美味。めっちゃうまい。ごはんがススム君。
その後、サウナとは全く関係ないが、先日の大阪で10年以上使用している私のSuicaが全く反応しないことが発覚したため、JR新青森駅で問い合わせ。結果、新しいSuicaと交換する必要があるとのこと。しかし青森では駅改札でSuicaが利用開始となる5/17まで待たなければならないそう。
チャージ済みの金額が引き継がれるそうで安心したが、東京時代の通勤定期券が印字されたSuicaとお別れするのは辛い。「池袋〜天王洲アイル」、朝の満員電車が苦手だったな。
別れがあれば出会いあり。大阪で臨時に購入したICOCAはお守りとしてきっと保管しておくのだろう。
さらば板柳のシングル、また晩秋に会おう。
男
[ 大阪府 ]
おはよう大阪。
コーヒーとロシアの簡単な朝食後、2階の大浴場で1セット。静かな浴室、朝の風。
11:30、イングランド🏴のインテリアが素敵なハンプトン・コートでランチ。チーズたっぷりのハンバーグとビーツの葉を含む鮮やかなサラダ。
こんなにうまくてインカ帝国。
桜の新緑とつつじが彩るOAPの散歩道を歩く。気温21.7度、湿度32%。春の乾いた風に吹かれながら外気浴の続き。完璧な風。
本日はMETALLICAの新作「72 SEASONS」の発売日。
なんばのタワレコに行くと、何と閉店。検索するとなんばパークスに移転したらしい。マルビル店も約1年半前に閉店したため、思い出の場所が次々と消えていく。
新店で無事にCDを購入。私にとって大阪とMETALLICAは切っても切れない縁。
72の季節とは、1年4つの季節 x18、つまり18歳を意味する。
人生の最初の18年間がその後の人生や世界の捉え方にどんな影響を与えているかをコンセプトにしたアルバム。思い返せば、私が今生きている人生は、18歳までに描いた絵を実際に生きる道程な気がする。
その後はしご酒。
なんば、通天閣、新世界、西成、天満、桜の宮。
1軒1杯と決め、散歩しながら呑み歩く。
ホルモンがうますぎて酒がすすムガール帝国。
23:00にアパ天満に帰還。
1セットと外気浴。
夜から雨が降り始めた大阪。湿り気を帯びた風に吹かれる。
朝と夜のアパ天満のサンドイッチに挟まれる。具材は18.2kmの散歩道。
今日感じたことは、人々。
OAPの公園でランチを食べる人々。
地下鉄谷町線で営業先を回る人々。
なんばで沢山のお土産を買う人々。
西成のカラオケ居酒屋で熱唱する人々。
天神橋筋商店街の呑み屋で金曜夜を祝福する人々。
地方に暮らす私は時々閉塞感を感じる。そんな時、時代の変化と人々の営みに触れるために旅に出る。
今日、大阪で過ごす人々に救われた気がした。関西の方々も海外の旅行者もありがとう。
おおきに大阪。
やっぱ好きやねん。
男
[ 大阪府 ]
桜前線を南下し、キリシマツツジの花が咲く大阪へ。
20:30伊丹空港着陸。
リモバスで福島のホテル阪神、そしてJR大阪環状線で天満へ。
わが故郷。4ヶ月ぶりのただいま。
スーパー玉出で買い物後に大阪の定宿へチェックイン。数えてみたら人生45泊目。
2階大浴場、玄要の湯。
懺悔部屋のような3人サイズのストーンサウナ、やさしい水風呂、そして露天エリア。
住民票で登録されている居住地はひとつしかないが、私のこころが住む場所はその他にいくつかある。
アパホテル天満はその場所のひとつ。
まるでこころのジグゾーパズルのピースがぴったりと完成したような感覚。
ととのい椅子に着席し、大阪のやさしい夜風に吹かれる。
アパホテルの宣伝文句は「You’ll be back」。
Now I’m back home
Ready to celebrate the 17th anniversary
[ 青森県 ]
土曜日の朝。くもり空。春の朝の冷たい空気を胸いっぱいに吸い込み、板柳へ車を走らせた。
11:20到着。
脱衣所で服を脱ぎ、サウナ袋の中を見て絶句した。
「あ、またタオル忘れた」
2/23以来の失態。
しかし、にゃんこ侍さんから伝授いただいた車載タオルがあるため、着衣して車へ戻った。Lesson learned。
男湯はとても空いていた。
チェックインからアウトまでの2時間、私を含めて2〜3名。まるで絵に書いた閑散(KANさんも喜んでくれるはず)。
さらに皆一人、知り合いがいなかったようで一切会話なし。湯けむりと静寂に満ちた浴室で日々の疲れを癒す男たち。
静かでゆったりした時間が流れる土曜日の午前。
サウナ室は私一人。
最近人生について考えることが多い私は、誰もいないことをいいことに、サウナストーンに無音で話しかけた。
「ねえ、人生で一番大切なものは何だと思う?」
「うーん、いろいろあると思うけど、やっぱり意志かな」
なるほど。ストーンはうまいことを言うものだ。
それにしても今日のサ室は熱い。温度計はいつもの91度だが、客が少なく扉の開閉も少ないせいか、いつも以上の蒸し具合。
水風呂はまだシングル。
8.9度だと推測し、マイ水温計で計測すると8.8度。「水温あてクイズ」は今日もほぼ正解。
気温10.9度の外気浴でも静寂に包まれる。
人がいないのはよい。本当によい。
浴室もサウナも水風呂も外気浴も、全てが深閑。
人ひとりいない深い森の中のサウナ小屋にいるような気分。
完璧なサウナだった。
2時間4セット後、これまた閑散としたレストランで焼きそばを食べた後、所用のついでに弘前公園を散歩した。
昨日、観測史上最速で桜が開花。
見物客で溢れているだろうという憶測は見事に外れ、こちらも閑散としていた。
桜は二分咲き。
絢爛に咲き誇る花々よりも、道端に咲く名も知らぬ小さな花の方に親しみを感じる私のような人間にとっては、これくらいがちょうどよい。
肌寒いくもり空の下、コートのポケットに手を入れて歩く。私はこのような静かな花見の方が好き。
KANさん、今日もありがとう。
今夜24時、STVラジオ「ロックボンソワ」でもよろしく哀愁(radikoのタイムフリーですが)。
男
[ 青森県 ]
昨日同様に今日も超快晴だったため外気浴最高警報が発令、2日連続で
♪おじゃましますます〜
おじゃましますます〜
やーまだ やまだくん〜。
from「おじゃまんが山田くん」(1980年に制作された連続テレビアニメ作品)
入館前、ずっと気になっていた温泉裏の田んぼを散歩した。平川の河岸まで約700m。右岸の高台に立つと、四方が山々に囲まれているのがよくわかる。
東は八甲田山、西は岩木山、南はあじゃら山、そして北は梵珠山。圧倒的な風景美。
「ふるさとの山に向かひて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな」by 石川啄木
15:00入館。
内湯に温泉が2つある。あつ湯は43.0度、ぬる湯は41.1度。pH8.8のアルカリ性単純温泉が大きな窓から注ぐ陽光に輝いている。
いつも思うが、湯色の淡いエメラルドグリーンとタイルのデザインはモトリー・クルー🇺🇸の1989年の名盤「DR FEELGOOD」のアートワークそっくり。
身体を清め、サ室へkickstart my heart〜♪。
昨日以上の混雑。2セット目は満席で津軽初のサ室待ちを体験1分。ほとんどが地元の紳士、きっと中日VS巨人戦が終盤を迎えた時間帯だったからなのだろう。
水風呂は15.8度。
そして2日連続の寝外気浴、ごろんごろん温泉。やわらかい太陽の日差し、そしてほのかな冷気を含んだ乾いた春の風に裸体を晒す。
今日も来てよかった
二日酔いでも来てよかった
本当に本当にそう思った
この施設は露天エリアに音楽が流れている。
1セット目はエドワード・エルガー🇬🇧の「愛の挨拶」、2セット目はなんと加古隆🇯🇵の「パリは燃えているか」。NHKスペシャル「映像の世紀」のテーマ曲。
「映像の世紀」の大ファンとしては堪らないセットリスト。第一次世界大戦のソンムの戦いや、ナチス占領下のパリのモノクロの映像がととのい中のこころに浮かぶ。
脱湯後に受付のお姉さんに音源を尋ねると、USEN C38「ヒーリング・ベスト・セレクション」とのこと。板柳ふるさと温泉のUSEN H12もよいが、このチャンネルも素晴らしきととのいへの道しるべ。
2時間4セットの寝外気浴。
空が青すぎる。
たまらん。
最高、最高、最高。
2日連続裸で岩木山と戯れ、津軽の醍醐味を満喫した週末だった。
男
[ 青森県 ]
昨夜、明日はどのサウナに行こうかと考えながら眠りに就いた。今朝、カーテンを開けると超快晴、さらに最高気温12度の予報。マイ気象台から外気浴最高警報が発令され、岩木山眺望外気浴で有名なからんころん温泉に即決。
おじゃまんが山田くんのテーマ曲♪を口ずさみながら14:40到着。
四方を田んぼに囲まれたロケーションが堪らない。周囲に高層ビルもテレビ塔も留置所もないため、見渡す限りの津軽平野を満喫できる。
1ヶ月後、5月上旬にはこの広大な田んぼに水入りが行われ、フィンランド🇫🇮のような一面の湖と化す。その後田植え、緑の大地、秋の黄金色、そして冬の大雪原。
私は田んぼが大好き。
土曜の夕方、地元の紳士でサウナ室はほぼ満席。
3セット全て、12名席のうち10席は埋まっていた。津軽人の私でも聞き取れない津軽弁でトークを続けるおじさま方。まるで外国語に聞こえる。
テレビはプロ野球、中日VS巨人。
ちょうど中田がホームランを打った。ハム卒業からもう2年が経つのだと感慨深い気持ちで蒸される。
3気筒の遠赤外線ストーブがフル稼働。熱い。
水風呂は14.9度。
そしてお待ちかねの外気浴。広々とした日本庭園に大と小の岩が2つ、露天風呂、寝湯がある。
雲3つある青空に岩木山がよく映える。岩木山は残雪を纏った姿が最も美しいと思う。
1セット目、大きな岩の上にタオルを敷き、折り畳んだマイマットを枕にして寝る。
2セット目、床に寝る。
3セット目、再び大きな岩の上で寝る。
この施設名は「からんころん温泉」だが、私にとっては「ごろんごろん温泉」。寝る外気浴を楽しめる津軽随一の施設。
最高に気持ちよき寝外気浴だった。
サウナ呑みは、お気に入りサウナーのHashigono Takanashiさん、しゅうちょうさん、ジョージ・ダニエルさん、ストロングさん、あずましい湯っこさん、そして私Mazo Itohが集った大宴会。
名前だけ見たら、プロレスラーの集団のように思える(笑)。
最後に、からんころん温泉のサ活には全く関係ないが、今年オープン予定のドーミーイン青森情報。
先日、建設中の建物の前を通ると、ドーミーロゴの看板が設置されていた。
湯号は「淡雪の湯」。
何とも詩的で風情のある湯号に期待がたか丸くん。
男
[ 青森県 ]
今日は暇だった
暇だったのでサウナに行った
それでも暇だったので
この1年のふるセンの水風呂の水温をグラフにまとめてみた
さらに暇だったのでサウナイキタイに投稿してみた
私が好きな言葉
「人生暇つぶし」 by みうらじゅん
※グラフは昨年度分と同様に施設の写真ギャラリーに投稿しました。ご参考にどうぞ。
男
[ 北海道 ]
今日も歩いて谷地頭へ。通い慣れた場所であっても、道を変えれば散歩は新たな発見に満ちている。
昨日は立待岬へ続く海岸沿いを歩き、ローカルスーパーマニアの私も唸るスーパー魚長を発見。今日は函館山の山沿いを歩き、函館八幡宮を発見。
1445年建立の荘厳な古刹。谷地頭温泉からわずか400mの距離にありながら、まるで知らなかった。
昨日も今日も、道端にはフキノトウがおいしそうな淡い緑色に輝き、スイセンの芽は直立不動で春に敬礼していた。
春、外気浴の季節。
16:00入湯。
2冊目の5枚回数券を購入(2,050円)。
平日のせいかとても空いている。104個のカランが整然と並ぶ巨大な浴室には20名程度の入浴客。今ごろ仕事で汗を流している方々には申し訳ないが、休日の私はサウナで汗を流す。贅沢感満載、背徳感ゼロ。
91度のサウナ室。
今日のオルゴールBGMは山口百恵の「いい日旅立ち」。
♪ああ〜 日本のどこかに〜 私を待ってる 人がいる〜
1978年の発売から45年を経ても色褪せない珠玉のメロディ。私を待つ人は日本のどこにもいないだろうと思いながら、心地よい音楽でじっくりと蒸される。
水風呂は昨日と同じ4.4度。
過去のサ活を読み返してみると、1月上旬より3月下旬の方が水温が約1度低い。
気温と地温、そして水温。その関係性をどなたか解明してほしい。既に解明されているが私が知らないだけなのだろうか。
外気浴は夜空の星々との戯れ。
椅子に腰掛け、函館山のすぐ上で瞬きを繰り返す星座との対話。
私も正座したかったが、地面はコンクリートなので遠慮した。
本日もよきサウナと水風呂と温泉だった。
何度でも言おう。谷地頭温泉は函館の宝石。
おやすみ、函館。
歩いた距離 3.6km
男
[ 北海道 ]
♪水風呂あるからね〜 冷えた水風呂〜
水道水で〜 ホースがあるからすぐ飲める〜
♪サウナで汗かいて〜 蒸されたあとは〜
谷地頭名物〜 かけ湯して冷たい水入る〜
from 愛は勝つ/ KAN
昨日の津軽海峡フェリーの船中で、KANさん(60歳)が癌だと知った。KANがGANとは冗談かと思ったがそうではなかった。私の大好きなKANさん、類まれなるメロディメイカー、そしてロシア文化と親父ギャグの達人。
中学生のころ、STVラジオ「アタックヤング」で新曲「愛は勝つ」が発売前に流れ、一瞬で名曲だと悟ったスポーツ刈りの私。その後音楽の趣味はメタルに移るが、30代から再び熱が上がった。札幌でも青森でもライブに行き、出待ちしてサインをいただいたこともある。彼は福岡県人だが、私にとっては北海道民。冬の北海道で必ず聴く。
これまで大好きなミュージシャンが何人も他界した。このようなニュースは本当に悲しい。どうかブルース・ディッキンソンのように癌を完治して再びステージに立ってほしい。
さて快晴の日曜日の朝。キリスト教徒は教会に向かうが、私はアパホテルから歩いて谷地頭へ向かった。ミサ曲の代わりに「言えずのI LOVE YOU」を口づさみながら。
約3キロの道のり。海沿いを歩くと、約30km対岸の青森県下北半島が見えた。大間町の方々は病院と買い物はフェリーで函館に通うという。
2ヶ月ぶりの谷地頭温泉。
10:20から16:00まで5時間40分の滞在(笑)。
前半は3セットと40分のうたた寝。1階の食堂でお昼ごはんのしょうゆラーメンを挟み、後半は1セットと40分の昼寝、そして露天風呂と外気浴の3セット。
日曜朝は混雑かと思いきや、浴室もサウナ室も空いていた。おかげさまでほぼソロの時間を楽しむ。
水風呂は4.4度。
春の息吹が感じられる函館だが、谷地頭の水温は真冬の名残でブルータル。
一体何月から水温が上昇するのだろう。4月?5月?6月?
ああ、毎月通って水温を計測してその推移をグラフにしたい。
外気浴もよい季節になってきた。
全身に陽光を浴びて、太陽のチカラを受け止める。
そして浴室にある5脚の王様の椅子。
一人一人の使用時間が長ためいつも争奪戦だが、今日は常に空席があった。
座ったが最後、あなたは必ず眠くなる。
そんなわけで本日もよき谷地頭だった。いつでも最高。
では股(KAN)。
歩いた距離 3.6km
男
[ 青森県 ]
三沢市出身の小比類巻かほる「Hold On Me」を聴きながら三沢へドライブ・マイ・カー。
セルフロウリュ情報でロックオンしていたが、店名がダサい(失礼)。どこかの理髪店や精肉店のような名前に行くのを止めようかと葛藤したが、青空に誘われて米軍三沢基地🇺🇸の隣に着陸。
この周辺は2010年代半ば、アメリカンデーのライブでよく訪れていた。元JOURNEYのスティーヴ・オージェリーやBON JOVIのカバーバンドが来日し、屋外ステージで無料コンサートを開催していた。快晴の6月の午後、ビール片手に空軍の方々とヘドバンした日々が懐かしい。
14:20入館。
浴室は昭和の風情。浴槽は2つ、41.2度と44.3度。
内湯のドアを開けると、天井の一部が吹き抜けている露天エリア。ここに独立型のサウナ室、水風呂、椅子がある。
★サウナ室
2022年12月1日オープンでぴっかぴか。2段8名サイズ。
ストーブはティーロ社。初めて聞く名前で紅茶メーカーかと思ったが、検索すると愛するスウェーデン🇸🇪のサウナメーカー。
漆黒のストーブが壁に固定されている。まるで宙に浮いている。上部は魚焼きグリルのような網、その上にストーンが十数個。カッコよすぎる。さすがデザインの国。
壁には同じくティーロ社の温度計と湿度計。これもデザインが素敵すぎ。数値は88度、71%。
12分計はジャパニーズ🇯🇵な佐藤商事(笑)。
テレビがないサ室にセルフロウリュの音が響き渡る。瞬時に心地よい蒸気に包まれる。ロウリュを産んだフィンランド人🇫🇮は天才だと思う。
さらに特筆すべきは照明。ガラス扉から入り込む日光、そして1段目の下部にある白熱電球5個の間接照明。美しき空間のデザインも考え抜かれている。
★水風呂
高級旅館の露天風呂付き客室のような一人サイズの木製の浴槽に冷水がオーバーフロウ。水温13.8度。
★外気浴
気温6.8度。ベンチ2つとオレンジ色の椅子3席。迷わず椅子に座る。IDEAというロゴが刻印されていた。
ほぼ館内のため風はないが十分な外気浴。十和田温泉よりも圧倒的に空気の抜けがよい。
誰も私を知らない街で
名もないただの旅人として蒸される仕合わせ
4セット2時間、世界ふしぎ発見の旅。
三沢にスパハウスかわむらあり。名前はこのままでよい。この最強のサウナ施設の名を全国に轟かせてほしい。
帰路も小比類巻かほる。
♪Hold on me〜 目を閉じて 蒸されたい〜
ロウリュ カタチのない 贈り物〜
♪熱々の あなたでいて〜
いつだって 愛しているよ〜
男
[ 青森県 ]
笑福亭とツルハドラッグ、そして5月に閉店するというTSUTAYA弘前樹木店の後、冬に別れを告げるためドーミーイン弘前へ。
サウナ室の扉には「ドミニスタ サウナ道(DOMINISTA SAUNA RULES)」という新しいポスターが貼られていた。サウナ部が設けた9つのルール、ドーミーいんこのイラストがかわいらしい。
94度のボナサウナ。
ヒノキの香りと極上の熱波が身体を包む。
2セット目、制服を着たドミニスタ(ホテルスタッフ)がテレビのリモコン片手に入室し、ニュースからWBC(World Baseball Classic)にチャンネルを変えた。
野球好きとしては嬉しい限り。これは弘前ならではの気遣いなのか、全国ドーミーの通達なのか。とても気になる木。
水風呂は14.8度。
露天エリアは弘前市内の道路と同様、雪が消えていた。
気温5.7度。冬のような身を刺す冷気ではなく、空気の中にほのかなあたたかさを感じる。
それでもまだ寒い。
4分の外気浴後、内湯の椅子で8分のととのい。
強烈なボナサウナの故か、心臓の激震と身体の浮遊感はいつまでも続いていく。
4セット、2時間の内省。
季節の変わり目は接続詞。外気浴は季節と季節を繋ぐ。
今年は冬の終わりは早かった。
さて、春は何をしようか。
冬よさらば。また11月に。
男
[ 青森県 ]
「よく呑んだ日の翌日はどうしてラーメンを食べたくなるのだろう?」と考えながら、科学的根拠が見つからぬまま午前11時すぎに贔屓のラーメン屋へ。サウナ前の塩分補給を完了し、板柳へ向かった。
もちろん、前回家に忘れたタオルのダブルチェックも欠かさなかった(笑)。
初春の到来を感じさせる空の青さ、残雪の白さ、そして空気の透明感。
3月も好きな季節。
91度のストーンサウナ。今日も極上のサウナをいただく。
2セット目、サ室で流れた音楽は聞き覚えのあるメロディ。体内iTunesで検索した結果、毎年冬に必ず聴くラトビアのチェリスト、ミッシャ・マイスキーのアルバム「ロシアン・ロマンス」🇷🇺の7曲目、チャイコフスキーの「ただ憧れを知るもののみが 作品6の6」だと発覚。シンフォニックな編曲だったため気づかなかった。
まさかこんなマイナーな曲を自宅以外で聴く日が来るとは。恐るべしUSEN H12「エレガント・オーケストラ」。
すぐにすけきよさんに通報したい気分だった。
5.2度の水風呂後の外気浴。冷たく心地よい風に吹かれながら、3月を想う。
振り返ると、進学や転勤、転職、引越はほぼすべて3月だった。
そんな3月は記念日も多い。
世の中のカレンダーには掲載されない、私だけの記念日。
サウナは人生を整理する場所でもある。
4セット2時間の旅。
日が長くなった夕方、夕日に照らされた八甲田山を眺めながら帰途に着いた。
男
[ 青森県 ]
今日は今シーズンの家庭菜園の初日。北海道の品種の玉ねぎの種まき。約840個の種、8月の収穫までの長編小説の始まり。昨年8月のような災害級の豪雨が降らないことを祈る。
夕方、東京から来青した温泉旅行トラベラーさんと合流し、湯ったら温泉へ。1年ぶり以上の湯ったら。
屋外のサウナ小屋はいつの間にか「土日祝のみ、13:00〜21:00」の営業となっていた。平日なしとは寂しい限り。
セルフロウリュでジュワ〜ジュワ〜。
12.0度の水風呂後、トド寝デッキでトド寝。
心臓のドクッ、ドクッという鼓動がマグニチュード3.7の地震のように体全身を揺らす。
私の身体だけの地震。もちろんYahoo!地震速報には掲載されない地震。
サウナ後はトラベラーさんと八戸が本店の居酒屋「弁慶」で乾杯!
調子に乗って生中4杯と熱燗2合、旅の話とサウイキトークで爆笑に次ぐ爆笑。
源義経でもナポレオンでもヨハン・セバスチャン・バッハでも、歴史を刻む者はみな旅人だと思った。人と人、場所と場所、そしてサウナとサウナを繋ぐ人々はみな旅人。
♪風に似た人は 旅人〜
「地平線」田中義剛 from 八戸
トラベラーさん、明日は青森と秋田を繋いでください!
男
[ 青森県 ]
♪(ジャジャ ジャジャ ジャジャ ジャジャ ジャジャ ジャジャ)
ルパンルパ〜ン!
ルパン三世のテーマ曲の「♪ルパンルパ〜ン」が「♪Lupin the Third〜」だと知ったのは昨年だった。人生はいつでも学びに満ち溢れている。
去年7月にニャロみかんさんのサ活を読んで以来、夏でも冷えた水風呂に憧れてイツカイキタイリストに保存していた。そして年末に秒の男さんから2023年2月閉店の知らせ。さらにおちょさんの「津軽の温泉銭湯とは、言わば中東の非武装地帯」という名言のサ活。
残された時間は短い。閉店前日の本日、弘前市郊外に初上陸。
もちろん行きの車内ではルパン三世のテーマ(ピアノ弾き語り)。
The temple of the Third。
三世寺は「さんぜじ」と読む。
14:30入湯。
雰囲気は三沢の太郎温泉の小型版といったところか。
平日午後にもかかわらず36個のカランの占有率は約30%。意外と埋まっているのは、閉店を惜しむ方が多いからなのか。
周囲を見渡すがルパンも次元もいない。五右衛門風呂もない。男湯なので不二子ちゃんもいない(当然だ)。
洗体後に湯船に入ると、思わず「あっつ!」と独り言。計測値は43.8度。ナトリウム塩化物泉の茶色系温泉。常時オーバーフロー。
サウナはストーン約34個ほど、10名サイズ。TVは床から約30cmの位置にある(低!)。
古いMETOSの温度計は96〜100度。湿度が高いのでかなりブルータル。これは熱い。
水風呂は2名サイズ、蛇口全開、水温13.6度。ほんのり茶色なのでおそらく冷鉱泉なのだろう。
外気浴がないので、カランの側の床にマイマットを敷いて壁にもたれるパターン。6分休憩しても汗が引かないどころかドバドバと汗が流れ続ける。換気が少ないせいか浴室でも熱帯雨林状態(行ったことないけど)。
ああ、外気浴が恋しい。
私にとって「サウナ=外気浴」だと改めて実感。
3セット後に脱衣所へ。脱衣所も湿気が籠っていたが、清掃のおばさんが窓を開けたおかげで汗が止まった。ようやく身体が落ち着いた。ほっと一息。
無料ドライヤーで髪を乾かし、ロビーでコカコーラゼロの代替としてペプシゼロを買い、外で新鮮な風を浴びながらいただいた。
春を予感させる陽光が岩木山と戯れている。
春が訪れる喜びと冬が去る寂しさ。
私には寂しさの方が大きい。
湯力が強烈な温泉だった。
もう二度と訪れることができないサウナと水風呂。
明日、ルパン三世が密かに略奪するのだろう。きっと。
男
[ 青森県 ]
朝、畑の小屋の屋根の雪おろし後、板柳へ。
車内ではSTVラジオ「リクエストプラザ」。JUDY AND MARYの「くじら12号」。当時はよく聴いたものだった。それにしてもなぜ5号でも14号でもなく12号なのだろう。
そんなことを考えた県道35号。
10:20入湯。
脱衣所で服を脱ぎ、風呂道具を片手に浴室に入るときに気づいた。
「あ、タオル忘れた」
さて、どうしよう。
身体を洗うのは手と泡なので問題なし。サ室で忍者巻きできないが、まあ許容範囲。水風呂後に身体を拭けないが、これもいいだろう。
問題は風呂から上がるとき。でも自然乾燥でなんとかなるだろう。
いや、それでもやはりあった方がよいので、服を着てフロントへ向かったところ、価格は250円。
少々高いな。100均で110円で買えるものを2倍以上の値段で買うのは勿体ない気がする。仕方ない、人生初「タオルなし温泉」を体験してみよう。
1セット目、忍者巻きなしのサウナは頭と耳が熱い。水滴が身体についたままの外気浴は肌が1枚増えたように風の感触が異なる。
そして何より、気温4度の外気浴3分→浴室で休憩8分するも自然乾燥なんて冬は無理だと悟った。
今からタオルを買いに行こうか、でも服が濡れてしまう。脱湯後に濡れた服を着るのは嫌だ。でもタオルがあれば身体を拭くことができる。
ああ、どうしよう。と湯けむりのようにモヤモヤと考えていたら、清掃スタッフの女性の方が湯温を測りにやってきた。
「すみません、お金を渡しますのでフロントでタオルを買ってきていただけませんか?」と話しかけると、「いいわよ」と快諾。「浴室で待っててくださいね」とやさしい対応。
3分後、ロゴなしの白色のタオルが到着。私の貧乏性を咎めるような純白。
タオルを受け取ると、おじさんが話しかけてきた。
「なに、タオル忘れだのが。わもよぐあるじゃ。前だっきゃあかすりで身体拭いたばってじぇんじぇんまいねがった(笑)。ま、よぐあることだな。わっはっは」
浴室での見知らぬ方との何気ない会話にほっこり。黙浴もよいが、こんなふれ合いも銭湯文化のひとつだったなと思い出した。
その後、復活して3セットと温泉を堪能。
水風呂はなんと4.9度!昨年の観測データを振り返ったが4度代は初(施設ページの「ユーザ投稿画像」参照)。
水道料金を厭わず蛇口全開で破壊力抜群の水風呂をいただける板柳、やっぱり大好き。
4セット2時間の旅。
タオルの偉大さが身に染みた旅だった。
男
[ 北海道 ]
約2年前、地下鉄宮の沢駅で看板を見かけて以来、ずっと行きたいと思っていた手稲のほのか。
定宿の札幌グランドホテル本館をチェックアウトし、北1西4のバス停から手稲へ。途中、宮の沢駅のそば屋で豚キムチ丼セット。
13:00入館。
サウイキメンバーズ特典初使用で入館料100円引き!(先月の秋田県横手市クォードインではチェックアウト後に発覚)。
清田の絢ほのかと同様、オシャレで清潔で大箱、湯着のデザインもよく、大変好みの施設。
温泉はまるで大人の遊園地。メインのナトリウム塩化物泉の他、塩の湯、絹の湯、壺湯、檜風呂、腰掛け湯・・・。ここは温泉のディズニーランドか。
サウナは約82度のストーン。3段18名サイズとかなりゆったり設計。1席のみの4段目特等席があるのが面白い。
私は3段目、窓に面した場所で汗をかく。熱々ではなくじっくり蒸されるタイプ。これはこれで気持ちがよい。
続いての水風呂。壁の水温計15度、マイ水温計16.4度。
6月上旬にタイムスリップしたような水温。だが水風呂はこれでよいのだ。1分ゆっくり浸かる。
外気浴は露天スペースで。椅子4脚とベンチ、露天風呂が2つもある。おまけに冠雪の手稲山もちら見できる。
青空、穏やかな冬の日の午後。
あまりにもくつろぎすぎて、内湯の椅子でお昼寝1時間。全裸で眠ることができる日本の文化。
3セット後、予約制の岩盤浴「雲海洞」へ。
ナノミストが凄過ぎて足元さえ見えない。これが雲の中にいるようなものなのか。
平等院鳳凰堂の国宝「雲中供養菩薩像」の気分で横たわる。
かなりの高湿度かつ熱い。すぐに湯着は汗まみれに。
ここでお客さまアンケートでご意見。
岩盤浴後には新しい湯着が欲しいー!
岩盤浴はよい。
サウナへのこだわりを捨て去ると、テレビもない暗く静かな空間で横になって発汗できる。まさに寝サウナ。
仙台の汗蒸幕のゆの黄土サウナを思い出した。
大変にすんばらしい施設だった。何より全館オレンジ色の照明なのが嬉しい。滞在6時間で大満足。
帰路は再びバスで札幌中心部へ。
音楽は来週札幌公演のARCH ENEMY🇸🇪とHELLOWEEN🇩🇪。
個人的に、札幌は日本のストックホルム、そしてハンブルグ。
真冬の札幌が一番好き。
ほのかも大好き。
歩いた距離 2.9km
男