2021.02.27

1回目の訪問

【海月館】

小旅行の際にこちらに宿泊した。同伴者には内緒でサウナ設備のある宿を検索し、予約したのはここだけの話である。宿は他の温泉宿と同じく、洲本の温泉地域に位置している。近くにはイオンもあり、何となくの安心感がある。建物自体は多少年季が入っているものの、清潔感は保たれているように感じた。

時期のこともあるのか夕食(部屋食)朝食付で13000円前後/人であった。部屋はとても広く、完全に持て余すサイズ。夕食は新鮮な海の幸を中心にこれでもかという量の食事が運ばれてくる。食事はとても美味しく、部屋に割り当てられた中居さんも丁寧な方だ。立地、部屋、食事と上記の金額とはとても思えないコストパフォーマンスであった。さて、お腹がいっぱいになったところでサウナ(本来は良くない)である。

大浴場の片隅に小さなサウナが設置されている。おそらく5-6人も入れば満員だろうか。温度はやや低めであったが湿度がちょうど良く心地いい。旅の疲れもあってか、自然と声が漏れる。サ室内には時計がなく、備え付けの砂時計(おそらく5分)でカウントする。

砂が3回落ち切ったところで露天スペースの水風呂へ。冷たい。外の寒さで水風呂がキンキンに冷えている。体感で12度は確実に下回っている。まあそれはそうか、外気温もっと低いもんな。

このサウナでの注意点は休憩スペースの確保である。それっぽい休憩スペースは一切なく、浴室内にも椅子がごく少数あるだけなのだ。浴室内の椅子を適当に動かして何とか休憩スペースの確保に努めてもいいのだが、僕のお勧めは脱衣所まで移動することである。移動したり、身体の水滴を拭いたりしないといけないため多少のタイムラグは生じてしまうものの、長椅子やソファが設置されており、扇風機の風を浴びながら心地よい休憩を楽しむことができる。

気持ちよくぼーっとしていると、近くにいたおっちゃんに『おい、ニイチャン、大丈夫か』と声をかけられる。目を閉じて半開きの口で脱衣所のソファに腰掛けていた僕は湯当たりしたようにしか見えなかったのだろう。おっちゃんの厚意に「でぇいじょーぅぶでぇぃえーす」とだけ返事をしておく。世の女子たちから氷を入れた水風呂のような視線を浴びせられるだけの僕のことを、おっちゃんは心配してくれる。温泉にはいつだって人情が溢れているのだ。

サウナだけを目当てに訪れるには少々寂しいものがあるが、温泉宿に併設のサウナとしてはなかなか楽しめるものであった。またの機会があればこちらに宿泊したいと感じている。

※正確な訪問日を覚えていないため、文章作成日を訪問日としています。

サさんの海月館のサ活写真
サさんの海月館のサ活写真
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