2019.01.02 登録
[ 千葉県 ]
『狂ったこの世で狂うなら気は確かだ。』
かの劇作家W.シェイクスピアの言葉を本八幡の128度の灼熱のサ室で思い出していた。
三大悲劇と伝え継がれる名作『リア王』の名台詞である。
政治もメディアもネットも新型コロナウィルスも狂ったように横行する今この世の中で己という小さな存在がそれぞれいて、それぞれ生きている。
ならお前は何をするのだと問われても何を出来るのかも分からぬまま、作品の中で狂うように生き、サウナに行く日々を流しているなか、昨日miumiuさん、SIDさん、ニッティーさんからの有り難いお誘いを頂きクレイジーロウリュを受けに自分はクレイジーが何を指すのかも理解せぬまま、レインボー本八幡に来ていた。
以前来訪した時は125度のサ室に驚いたが、それ以上に狂うことなどあるのだろうか?
今日はその為に早朝からジムサーキットをこなし、ちょっとやそっとではたじろがぬよう心も身体も万端にしていたが、アロマ水ではなくアロマ熱湯という言語と存在を初めて知り、リアル河童を初めて見、驚愕した。
この状態で始まるロウリュは控えめに言って狂気の沙汰としか思えないが、リア王の言葉を思い出した時、ロウリュを受けないという選択肢は完全に消失し、いざ三段目へ☆
サウナストーンにかかった熱湯はまるでモッシュピットで暴れる観衆の如くの雄叫びをあげた。
かくいう自分はその雄叫びを聞いて15秒で刺すような痛みに耐えかね退室。
すると今日出会ったサウナーの皆さんが笑顔で迎え、それぞれ入室タイミングを図っていた。
自分も水風呂で体を冷やしてからその列に並び再度サ室に飛び込んだ。
常人であれば狂っているように見えるだろうが、この瞬間この空間にはそれぞれの歓喜に正直であり感動的な真っ当さに包まれていた。
自分史上最高とも言える整いが出来た☆
その後サ活で見る皆さんとお話出来て楽しいひと時を過ごし、帰る電車のなか吊革に捕まっているところ前に座っている女性に声をかけられた。
ナンパかと思いイヤホンを外すと下を指差され首を下に傾げると白シャツの裾が社会の窓から大きく顔を出し悠々とたなびいていた。
狂ったこの世で狂うなら気は確かであろう☆
[ 東京都 ]
心と身体はときたま裏腹となる☆
ジムInサウナ
120度のサ室
究極の水風呂
滝シャワー
この四項目に惹かれ、初訪。
小ぶりなジム貸切状態で小一時間バルクアップしてからのサ室もほぼ貸切状態、水風呂はそこまで冷えてはないが120度からの17度でバイブラ付きだと、血の巡りも無条件に良くなり勢いよく飛んでいく☆
ここでは皆無口だった。
120度のサ室だ。無意識の呼吸だけで体感温度は上がっていく。
喋るなんてとんでもない。
皆がサウナ世界チャンピオンのティモ・ココネンよろしく黙って熱さと遊んでいる。
堪らなくなり水風呂に飛び込むとサ室で共にしたお爺さんが究極と謳う水風呂に飛び込み、『生き返る〜!』と溜息と共に施設に入ってから初めてサウナーの声を漏らしたのを逃さず聴いた。
確かにここのルーティンは素晴らしい。
堪らないほど整った。
一通り整い、帰り支度をしている時に先程のおじいさんも帰り支度に勤しんでいた。
よっしゃ!という掛け声と共お爺さんはにNYハードコアのレジェンド『Suicidal Tendencies』のキャップを勢いよく被っていた。
サウナルーティンに生き返る〜!と零したお爺さんの頭上に光る(直訳 自殺しそうな人々)という言葉が見え、人の心と身体は図らずも裏腹な模様に輝くのだとひとりごちた昼下がり☆
[ 東京都 ]
自分を呼ぶ声がして振り返ると以前勤めていた会社の後輩が立っていた☆
およそ10年以上前に『好きだから付き合ってほしい』と告白をしてきた後輩だ。
その時は彼女がいたし、なにより後輩を付き合う対象に思う事が出来なかった為に、丁重にお断りした。
今日の極楽湯は土曜とあって人の出が多くうんざりするくらい混んでいた。
受付を済ませ、浴場へ向かう廊下で呼び止めた後輩は10年前と同じようにぴょんぴょん飛び跳ねていた。
またどこかで飯でも食べようなどお互い言葉を交わし後輩は帰っていき、自分はいざサウナへ。
89度のサウナもやはり混雑していたが、タイミングよく上段をキープしオートロウリュで体感温度も程よくあがり17度の水風呂で引き締め、座湯で山を見ながら整う極楽コースでセットを重ねた。
2セット目汗をぽとぽと落としながら先程会った後輩の事を思い出していた。
後輩はとても純粋な乙女のような子であった。
後輩はいつもポニーテールで、そのポニーテールを叩くと、けたたましい声をいつも上げていた。
後輩はいつも厚底の靴を履いていた。
後輩は歌手を目指して地道にライブ活動を重ねていた。
後輩の歌声はとても綺麗だった。
先程の会話の中で『まだ歌ってる?』と聞くと、後輩は少し誇らしげな笑顔を浮かべ『しがみついていますよ!』と言った。
なんだかんだ10年以上の歳月が過ぎてお互いそれ相応の成長と雰囲気が漂い感じることが出来たことに思わず自分も嬉しさに笑顔が汗と共に溢れてしまう。
オートロウリュの流水の音がサ室に充満するなかで自分の心の中は後輩への激励の念でいっぱいになった。
君よ、日本一の男性シンガーになれよと。
[ 東京都 ]
最近は人気すぎて男の隠れ家ではなくなってしまった天空のアジト・・・今日も昼からサ室は満杯・・・しかし、それでも嬉しい出会いがあった☆
久しぶりにいい熱波師だった☆
数多あるサウナから今日、ここを選んで良かったと思えるほど良い熱波だつた。
それを受けたいが為にサ室に35分と長丁場腰を下ろしたが故、整いもぶっ飛び過ぎて暫く立てないほどだった。
ドラマやラジオ以降、隠れ家ではなくなったサウナ施設だが、ここに来ざるを得ない魅力がまだ余り余っていることにほくそ笑みながら近所の居酒屋で整う自分だ☆
[ 東京都 ]
ドラマサ道を観、十代最後の誕生日を迎えた甥を連れ、約束していた北欧へ☆
思えば彼を本当に小さな頃からスーパー銭湯に連れて行っては髪や体を洗ってあげてはしゃぐ彼を抱っこしながら湯船に入ってきた。
それが今では自分よりも大きくなり、一緒にサウナで整うまでになり、自分の横で髭剃りする成長した彼の姿を見て感慨深さに涙が込み上げてくる☆
それにしても北欧でセルフロウリュができるようになったのは、かなり大きい。
今年受けた様々な朗報のなかでも上位に入るほどの朗報だった。
サウナ後は、彼念願の北欧カレーに舌鼓を打ち始めたら食欲も止まらなくなったようで、はしゃぐようにラーメン、チヂミに合鴨スモーク、揚げナス、ツナとトマトサラダ、厚焼き玉子と物凄いスピードでオーダーし、物凄いスピードで平らげる彼の姿を見てその成長に嬉しくなり、会計のレシートを見てまたその成長に涙した☆
[ 東京都 ]
サンタを待った楽天地明けに後輩からサウナのお誘いがあり、久しぶりのはしごサウナ☆
一からサウナを教えた後輩が逞しく整っていく様を見て心地よく整う事が出来た☆
女の影すらない男衆はもんじゃ焼きで今年のクリスマスを悪ふざけとほんの少しの切なさで〆た。
[ 東京都 ]
女性のサウナにはヌシ子という存在が必ずいると聞く。
男性のサウナにそのような存在はあるだろうか?
日曜、早起きして富の湯での朝ウナへ。
細長く小さなサウナの奥の席にバスタオルを肩から身に纏った小さなお爺さんがいた。
まるで置物の様に静かに座るその姿を見て何かに見えると思い、二段目に座りTVを見ていたら、スターウォーズ最新作のCMが流れて気がついた。
小さなお爺さんの佇まいがヨーダそのものであるということに☆
男性サウナには時折はぐれメタルに出会う確率的奇跡でヨーダが出没するみたいだ。
とりあえずフォースの力を信じてみようと思った。
[ 東京都 ]
世界はタネと仕掛けがあるから面白い☆
昨年、舞台でカードマジックをしなければいけない状況になり覚え始めたのだが、タネと仕掛けを考えていくとこれがなかなか興味深く今では趣味の一つとなっている。
考えてみれば、人間が生まれることや、社会が成り立つことにもタネと仕掛けがあり、そしてサウナが気持ちよくなることも人間の身体の仕組みとサ室と水風呂と外気浴の原理を紐解けばタネが明かされていくわけだ。
世の中は面白さに満ち満ちている。
そんな事を考えながら今日は深大湯で整っていた。
エレベーターで初老の方とご一緒になり、受付で券を出すのもバッティングした。
お互い譲り合う。
サウナに望もうとする時人は優しくなる。
その後お互い脱衣場に入り準備を整え、身体を洗い、先に自分がサ室に入った。
今日は96度のドライサウナだ。
湿度のコンディションも良く、玉状の汗が浮かび上がる。
サ室から見える水風呂を眺めながらゆっくりと時を流していたら、先程バッティングした初老のお爺さんがサ室に入ってきた。
目が合いお互い会釈をしたとき、エレベーターでご一緒した時に頭頂部にあったはずのお爺さんの髪の毛が根こそぎ消えていた事に対してのタネと仕掛けを考え始め、タネと仕掛けの妙に想いを馳せながら自分はゆっくりと息を吐き目を閉じた。
[ 東京都 ]
何も大きく特徴があるわけではないのに、確実に整える銭湯サウナである。
久しぶりに府中へ映画を観にやってきた。
駅近の映画館からの流れで整うなら、旭湯にあけぼの湯の銭湯に縄文の湯が駅近であるが、静かに整いたいと思い、松の湯へ☆
場所が少し入り組んだ住宅地内にある為か、行くと基本貸切状態でサウナを楽しめる。
17時過ぎに到着し、サ室に入るとやはり貸切状態。
部屋の中の温度計を見ると60度を指しているが自分の肌は違うと汗を玉状に浮かび上がらせる。
12分で退出し目の前にある水風呂へ掛け湯してからダイブ。
24度くらいを指しているが、バイブラと季節の空気感も相まって20度くらいの体感。
そこからサ室の扉の上の温度計を見ると104度を指しているではないか。
外気浴スペースはない為、脱衣場で扇風機を浴びながら瞳を閉じて旅立っていく。
三セット終え、ぬるめの岩風呂から西洋チックなタイル画を眺める。
母が子を膝の上で抱きしめている画を見ながら、まるで母に抱かれているかのような優しい温もりを湯の中で感じ涙が滲んでくる。
静かに静かに整いながら、明日への活力を養えた☆
疲れたらまた来よう☆
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。