おふろの王様 花小金井店
温浴施設 - 東京都 小平市
温浴施設 - 東京都 小平市
日々生きていると信じられない事に出会す瞬間に巡り合うものである。
年明けの頃には、まさか世界的パンデミックによりサウナに入れなくなる時が来るなんて思いもしなかった。
一生の内で数えればほんの一瞬の事と片付けられようが、サウナーにとってこの一カ月半はとても長かった。
『とても』という言葉をキーボードで一日中延々と連打出来るであろう程に待ち望んでいた。
六月になりサウナも解禁と相成り、待ちきれぬ思いを抱いて愛車のペダルを回した。
とりあえずその日自転車で直ぐ行ける距離に行ける距離だったこちらへ突入☆
家の小さな浴槽で温冷交代浴を繰り返したほろ苦い日々を回想すると頬は緩み口元に笑みが生まれペダルを踏む力は自然と力強くなる。
鼓動が高まるのは自転車を走らせる有酸素運動のせいだけではない。
一カ月半灯りの灯らなかった看板が煌々と輝いているのをこの目に捉えたからだ。
早々に汗まみれの体を洗い清め、90度のサ室に突入し早々に汗を流す。
湯船からではなくサ室からの16度の水風呂に身を沈めると信じられないくらいに早々に整ってしまう。
その後半日をかけて久しぶりのルーティンを繰り返しゆっくりと大いなる整いを終える。
サウナ専門施設であれば、オロポでしめるところだが、ここはスパ銭。
自動販売機は明治。牛乳系とヨーグルトが並んでいる。
四十路を越えた体には良さげなものをと飲むヨーグルト系R-1のボタンをクリックする。
ガラガラゴトン!
拾い上げるとキンキンに冷えたコーヒー牛乳が光っていた。
時が止まり、様々な思いが逡巡し、自分が押し間違えたのかと思い、もう一度硬貨を投入し、もう一度慎重にR-1のボタンを押す。
ガラガラゴトン!
リラックスを求めに来た場所でまさか無駄に緊張を強いられるとはと苦笑混じりに拾い上げる。
掌には二本のコーヒー牛乳が並んだ。
信じられない!叫び出したくなる気持ちを抑え、いやもう少し信じてみては、なにせ十年以上も通ったスパ銭に限って、まさかそんな・・・そう思い直し、もう一度硬貨を投入する。
見てみればR-1のボタンは後四つほどある。ならばとさっき押したボタンから右にスクロールし、一番端のボタンを押した。
ガラガラゴトン!
瞳を閉じ一呼吸を静かに置く。
勢いよく拾い上げた掌には二本のコーヒー牛乳と一本のフルーツ牛乳が並んでいた。
信じられない事に出会すには、やはり外に出ていかなければいけない。
この次はロウリュできるサウナだと心を馳せながら希望は尽きないサ道である。
突然すみません! R-1のくだり、めっちゃ笑いましたwww
同じ商品が三つ揃うと、目的の商品が出てくる・・・っていうシステムかも!?
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