岩☆ロック

2019.10.27

4回目の訪問

少年の頃、ロックスターに大きな憧れを抱いていた☆
ギターを掻き鳴らし歌うその姿を自分に重ね、エレキギターを担いで鏡の前に立ってはコード練習ではなくポージングの練習を一年半ひたすら続けていた。
そんなちょっぴりおセンチな記憶を久しぶりの楽天地のサ室で思い出していた。

出演する舞台の稽古がスケジュールに入ってからサ活がぐんと減ってしまっているこの頃☆
サウナを切らさないように心がけてはいるが、多忙に先の台風や大雨続きも重なり現実は難しいところだ。

そして久しぶりの1日オフが出来た☆

昨今のサウナブームでどのサウナも日曜は混雑が予想される。
大きなストレスもなくロウリュも出来るサウナはと散々悩んだ末、楽天地スパへ☆

久しぶりの楽天地は驚きの連続だった。
サ室入口にヴィヒタが置いてあるではないか。
しかも水風呂の中にも、サ室の中にもヴィヒタがあるのを見てにやけ顔を隠せぬまま気分はもうフィンランドに飛んでいる。

サウナから出てヴィヒタで身体を叩き14度の水風呂に潜り込み休憩をし、ロウリュまで身体と精神を整え、いざサ室に入るとサウナー達が所狭しとキャパギリギリまで入り込んで熱波師の登場を今か今かと待つ熱気で100度を超えている模様。

サ室はスターの登場を待ち兼ね話すものは誰もいない。
TVはCMに入り、リポビタンDのB'zの音楽が鳴った瞬間、まるでそれが出囃子かのように熱波師が入ってくる。
熱波師の自己紹介にそれまで黙っていたサウナーが一気に拍手喝采で湧き立つ。
もうここはサ室ではない。ライブハウスである。
熱波師はギターの代わりにタオルと団扇を構え、舞台に立つ。
アロマ水をかけられたサウナストーンは小気味良いリズムを刻みこれから始まる名曲のイントロを奏で、サウナー達の溜息がAメロBメロとなり、最高潮サビでは熱波師のタオルや団扇での音が木霊する。

楽天地には多数の常連さんがいて、熱波師達もまだまだいけるだろと皆に発破をかけ、ロックスターとオーディエンスのコール&レスポンスばりに盛り上がる。
汗まみれの熱波師がサウナー達におかわりを聞く前に『もう上がっていいかな?』と呟くと、ダチョウ倶楽部ばりのツッコミレスポンスがサ室を充満し、仕方ないなとタオルを振るその姿はロックスターのそれであって、自分の心はロックスターを見つめる少年のように熱波師を追いかけていた☆

余韻に浸りながら、舞台で自分がなしえることはあるかもしれないと来月の本番へのやる気を養ったところで知り合いの映画監督のトークイベントでサウナを語ってほしいとオファーが来たのでサウナイキタイを開いている今だ☆

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