2020.06.20 登録
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【ミレニアム・ポティトゥ①】〜オクラホマ・スタンビート〜
おヌシ・ファイブさんのお勧めで今、三軒茶屋にいる。
さっさと大阪へ帰ればいいのに自由人は自由だ。
建築基準法既存不適格の建物と建物の間、43条1項但書き道路なのか、42条2項道路なのか分からん隙間を通り、そいつはあった。
確かに時間が止まったようだ…向かいの列はオシャレ飲食店も並んでるのに、千代の湯列は時間が止められいる。
16時ジャストに行く。
16時ジャストに開けたのか、脱衣場は蒸せるように暑い、ここがサ室なのか?
大阪でも僅かにしか残ってない、レトロの佇まい。
僕が子供の頃に普通にあった風呂屋だ。
全てが老朽化し、全て壊れかけのラジオ。
徳永英明がいたらバク転して感動したはずだ。
ペンキ絵で富士山は大阪にはまず無い。
大阪はタイル絵で、殆どが石川県人会の一派で出来ており、兼六園や白山、日本アルプスのタイル絵しかないからだ。※諸説あり
妙な事を感心しながら、建物をしげしげと見る。
木造平屋建て、階高はおおよそ6m。
浴室天井が一部下屋になっているが、風呂屋の基本、越屋根にはなってない。
面白い作りだ。
何故なら、風呂屋に越屋根が多かったのは、「保温しつつ換気」をしなければならないからだ。
外壁や屋根の断熱性のが著しく低かった昔は自然空気循環の呪縛からは逃れられない。しかし、建物保全の為の最低限の換気が必要だった。
天井に付いた還元水滴を天井勾配をつけて壁側に流す。これをやらないと、ドリフの歌では無いが「水が天井からポタリと背中に」になる。
勾配が中央に向かっていると言うことは、頂点に熱と水滴が集まり、建物にとって非常によろしく無い状態になるのだ。
なのでその頂点の頂点を上に一段上げた屋根を作り、上昇気流の抜け道を通したのだ。大きな空間中くらいの天井、小さな越屋根で圧力が上がるので理にかなっている。
なのに千代の湯は建物全体を上げていたのだ…
〜つづく
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【オー!グレート、セントラルー!】
〜冒険やろうマクガイバー〜
前回迄のあらすじ:
ヒャッホウーホの超能力攻撃を仕掛けられ、何とか逃れるものの、25分以上サウナで蒸し、掛けずで水風呂にダイブする「ウルトラダイナマイト」をくらうのであった…
朝は静かだ。
数人のプロサウナーの方々の清々しいサウニングを拝見しつつ、大阪スタイルで3セット。
そう、セントラルはグレートにも、バスタオルを気前よくフリーにしている。
これまで、ネイキッド・アンクルのブロンズ聖闘士以下だった僕は白く輝く聖衣(クロス)を手に入れたのだ。
聖衣を身に纏うと攻撃力ではなく防御力が上がる。昨日までの8分〜10分限界が軽く10分まで行け、12分のラウンドプレー達成だ。
そう考えると、ヒャッホウーホはネイキッドでストーブ前に25分も居たゾ…
やはり化け物だ。
写真でもわかる、あの昭和感バリバリの脱衣場と無愛想なロッカーの部屋なのにすごくトトノうのだ。
マクガイバーよろしく、紙コップに移し、先を尖らせ流し込むオロポ作り。
成功!だばぁ回避。
何事も無く平和な朝が過ぎてゆく…
超獣ヒャッホウーホが出現する前に退散だ、奴も泊まっているはずだから…
これから冒険の旅。
千代の湯へ出発だ。
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【オー!グレート!②】〜微笑みテレパシー〜
命名「ヒャッホウーホ」と言う謎の人物がサ室に入ってきた。
ほぼ1/4はあろうか大きなストーブ前へ鉢巻き姿で座り、「あつ、あっつうー、、あーこれ、あー。なんで?あれ?あー」とまたずっと独り言だ。
??
逆テレパシーだ!!
自らの心の中をずっと声に出している…
リアルサトラレ!
とりあえず8分で出て、王様のように入れる水風呂で2分、休憩5分からの2セット目。
サ室に入ると
!ヒャッホウーホさん、まだ入ってる!
そこから8分、サ室を出て水風呂1分半。
上がった所でヒャッホウーホさんが出てきた…単純計算で25分以上100℃のストーブ前にいた事になる。
ち、超能力…信じるか信じないかは貴方次第だが、テレパシー能力者なので信じるしかない。
しかし、次の瞬間起こった!
入れ替りで水風呂に入るヒャッホウーホさん、足首から下だけ水掛けして、瞬く間に水風呂に頭まで沈めたのだ!
超能力水掛けもどき!エスパー系掛けず小僧だったのだ。
ヒャッホウーホさんの飛び散る汗が、溢れる水と共に流れ出ることを、休憩中祈りながら、いそいそと3セット目。
もうヒャッホウーホさんおるやんけ!
計算上、あと20分は出ないはずなので、10分。途中水音で水風呂が2回溢れたのを確認。
そそくさと水風呂決め、退出。
トトノイは明日朝に取っておこう。
しかし、すげーな。
超能力って。
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【オー!グレート!①】〜微笑みテレパシー〜
タフなネゴシエーションを終えて神田に帰る。
このセントラルホテルは初めてだ。
打合せ後の会食で少々飲みすぎた。
飲んだ後でサウナに入るのは何十年ぶりだろうか…
浴室に入ってしっかり身体を洗い、湯船に浸かる。
?…さっきから何か聞こえるな…
うふふ、うふうふと笑いながら、小声で何か独り言を言ってる人がいるのだ。
そして、その人が湯船に入ると
「ひやーほ、気持ちいい。ウヘェ…最高ひーほ、うひ」と独り言を言い続けてている。酔ってるのか?
サウナは面積の1/5を占拠することサウナストーブは、また格別な熱を発している。お酒も入ってるので控えめにしよう。
明らかサウナーの方々と2名入室くらいのペースですが、そんなサウナブームより前からのサウナ第2世代も多く見られる。
かく言う僕もサウナ第2世代だが、それはまた別のお話。
1セット目からトトノイそうだ…古き良きサウナは、昭和の老兵でありながらも無骨で強力な威力がある。
あちこち有るしょうもない椅子でトトノイ体勢のサウナー達もチラホラ。
それでは2セット目に入らせてもらおうとした時、事件は起こった。
〜つづく
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【新らしい言葉は】〜我名はエビス〜
※画像参照
朝からシャワーで身体を洗いサウナ。
他に一人しか居ない落ち着き。30人風呂とは大違いだ。
ロウリュもタオル旋風も決め、3セット。
水シャワーで我慢だけど、サウナがいいのでリラックスはできる。
しかーし!バランス悪くて、何かアカンやつの事を、これから
「ドしる、ドしってる」
にする事を次の国会に提出する!
※うちのネコの名前は「エビス」ですが、本サウナと一切関係ありません。
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【ヒンカクッテシッテマスカ?】〜自粛妖精の罠〜
湯船を転々とし、隙を見て2セット目。
多分これが最後だろう。
ドシーっの敵討ちなので、どうしても水風呂に入り締めたい。
満を辞して「大阪ルール」のバスタオル巻きでサ室に入る。
僕だけだ…アウェー感あるけど
「こっちが正しいんですからーー!!」
(ドアにちゃんと書いてあるのに…)
身体を拭かずビチャビチャで入ってくるオサレヤング。
タオルビチャビチャで絞らず入ってくるヤング。
窓から見りゃ崎陽軒しゅうまいくらいびっちりなのに、いちいちドア開けて「あっ」いいうオサレヒゲヤング
だったら、バスタオル巻けってよぅ…サウナマットあんたらのビチャでビチャビチャやん…品格って知ってますか?
オサレ最優先主義を痛感し、2セット目で帰る。
国破れてサンガリア。
この時点で22時半…
ご飯にあり付けず、もう寝まつ、ぽやしみ。
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【ニホンゴワカリマスカ?】〜オサレはオサレ押され〜
ドシーっ!身体の熱が取れない!
まま、再び中目黒で20時から作業。
ハァハァ言いながら汗が止まらない。
あんな高熱量放射なのに、チーーョローの水では釣り合うはずもない。
中目黒のオサレな風呂「光明泉」へ…
そしたら何だ!マッチョ学生がグループで並んで「サウナ、マンインテース」って派遣の品格か?!
しぶしぶ恵比寿に戻り「改良湯」へ。
オサレな町のオサレに押され、テクテク歩いて辿りついた、オサレ!これが銭湯か?
中に入るともう、オサレしかない。
しかし…大量の人だ…30人はいる…アホだ…
はちにんしか、サウナに入れないんだぞぞぅぅー!
入れ替り立ち替わり30人がこんな銭湯にいるのだ。
桃谷温泉に一人でいいから分けてやってくれ!
サ室はギッシリ詰まって山手線。
(これがオサレなんだ、これがオサレ…)
自分に言い聞かせる。
どうしても納得出来ないまま、蒸されギッチリの水風呂に入り、その後は、ドンドン入ってくるオサレヤングだちで2セット目が入れない。
サウナ代払ってバスタオルもらって、普通にバスタオル巻いて入ろうとしたら、誰も巻いて無かったサ室。
あれ?って巻かずに入ったけど、
「ドアにバスタオル巻けってかいてますがらぁぁーー」
ニホンゴワカリマスカー?
誰も巻かない…
つづく
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【マルシリスの水】〜シオマネキ級〜
今日、最後の仕事は中目黒なので、恵比寿で泊まる。
「ドシー!」という、昭和赤塚マンガの驚き声のような名前を付けた勇気というかセンス。
これがお洒落な町、恵比寿なのか?
うちのネコの名前も「エビス」だからな!
と、おかしなテンションで入るほど今日も暑かった。
浴室と言うか、シャワールームでしっかり身体を洗い、サ室へ。
サウナストーブで、ストーン、ロウリュの桶、ラドルが「これぞお洒落」と並べられ左右シンメトリーの風格ある二段目に座った。6分から残り2分で
「ロウリュいいですか?」と左右左の作法に則り静かに掛ける。
いい具合にに蒸せて、外に出ると、オシャレにも程があるほどの素地丸出しの内装のシャワーへ。
(水風呂無いんかーい!)と思いつつ、これがお洒落道だと「15℃」と書かれたシャワーベンチに座りスイッチオン!
「チーーョローーッ…」
な、な、ななんじゃこりゃああー!
全く勢いのない細い水が頭のテッペンに垂れるだけだ!
(何かの間違いだ、きっと)
隣の「20℃」にトライ、やっぱチーーョローだぁ!
「常温」と書いてあるのでやっと公園の水飲み蛇口ほど出た。
結局、身体洗うシャワーの所で水浴びして、ベンチに座る。
この時の僕を見れば、警察へ連絡しなければならない程の形相だったはず。
あまりの釈然とし無さに、2セット目、3セット目。
サウナはとにかくスゴくイイ!
サウナ界の巨人だ。
しかし、何度やってもチーーョローしか出ない水垂れを頭に受け
「中国の水拷問かーい!!」
と、誰もいないシャワー室でツッコミましたとさ。
シオマネキのハサミくらいサウナと水のバランスが取れてない。
これが恵比寿ではお洒落なんかなぁ。
せやったら、ナニワのおっさんはお洒落ちゃうかてエエわぁ…
…クスン
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【心に火をつけて】〜バルー、太っちょ〜
朝6時半の浴室は1人か2人しかいない。
しかも他の人らは二日酔いなのか、トトノイ椅子でグッタリしてるだけです。
身体を洗い、歯磨きをし、誰もいないサ室へ。
「熱」そのものがサ室に充満しているのを感じる…8分。水。椅子。
ゴウゴウと音が鳴る中、頭の中で山下達郎「RIDE ON TIME」が流れ出す。
猛烈なあまみと内側からのホカホカ。
昭和銭湯サウナの多くは、この「熱(熱線)」ではなく、空気温度の上昇が多い。
なので100℃超えでも15分ほど入ってられるが、92℃の空気温度と室内に反射し続ける長波遠赤外線では、滞在出来る時間は半分くらいまでで充分蒸されるのだ。
名将ランバ・ラルの言葉を借りるなら「(サウナストーブの)性能のおかげで勝てたのだ!」
名将の言葉通り、4セット目、勝利は目の前でトトノイ体制であったが、ジャングル・ブックに出てくるバルーを思わせる太っちょ二日酔い中年系が
「ゴオッホ、ゲー、ゴホゴホッ!」と咳エチケット無しで何度も目の前で咳をし出したのだ!
!慌てて逃げ出し、何かしら消毒をし、すっかり意気消沈…
あれは酷い。
入れ違いで入った、朝ウナ900イオン洒落ヒゲ兄さんに、神の御加護があらん事を!
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【チカ・ドー】〜ペガサス・ファンタジー〜
2セット目10分、身体中に遠赤外線が溜まっている。
水風呂に2分以上浸かっているけど、中から熱が出るのでずっと入ってられるが、後が閊えるので渋々出る。
トトノイ椅子で座っていると「ゴウンゴウン…」というポンプ音が地下道に居るようだ。
既にこの世にいない父親と兄の事を思い出す…あの暑い夏、埃まみれでトラックに乗せられ廃材を積み、身体中傷だらけで兄弟で働き、父親を支えた。
その二人はもういない…
目を開けると少し涙が出ていた。
水分補給をし、3セット目
身体中に遠赤外線が充満している。
このサウナと言うか浴室は、聖闘士で言うと「ペガサス・クロス」
最も基本的でかつ最も重要な物をもつ。
そして、4セット目で遠赤外線は無限のコスモのように蓄積し、大爆発を起こす!!
…のぼせました…
調子に乗りすぎたようです。
皆さん、夏の暑さにご注意を。
※サ飯はイマイチですね。アメ横の昇龍でギョーザ。ビールを決めました。
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【チカ・ドー】〜総統のリフレクト〜
出張1日目:シズク
とても綺麗な施設だ。
最近のカプセルはオシャレになったもんだと、オッサンは居心地悪そうに中へ。
まだ空いてるだろうと早速浴室へ。
あまり大きくない地下一階に浴室があり、とても綺麗だけと、やっぱり狭いかなぁ…
浴室内もやはりコンパクト。
必要な物以外何もない薄暗い浴室だ。
しっかり身体を洗い、サ室へ。
檜の香りがぱっと香る。
小さいけれどいいサ室だ。
入れて4人.薄暗く、テレビも音楽もない空間でまず8分。
掛水もしっかり14℃に1分半。
地下なのでトトノイ椅子は洗い場にあるが、サウナストーブの性能がいいのか、休憩でもう既にいい感じだ。
目をつぶっていると、浴槽のジェットのモーター音が、貧乏で物心ついた頃から親父に連れられ工場で働いた幼少期を思い出した…
あの頃、貧乏で小学校上がる前から手伝いと言うより働かされていたけど、今思えば幸せだった。
サウナは自分の失われた過去をよく思い出させてくれる…
2セット目
軽くタオル旋風すると、ぐん!と温度が上がる。
遠赤外線式ストーブから出た赤外線はまだ波長にムラがある。
しかし、驚くなかれ、木材は反射の際に「有害赤外線」を殆ど吸収。そして、波長の長い遠赤外線を輻射するのだ。コンパクトな空間を良質の杉で囲うということは
「反射衛星砲(デスラー砲)」となり、死角なし!
沖田十三を苦戦させた、「あれ」に匹敵するのだ。
そして70%水の肉体に良質の赤外線が蓄積していく…
つづく〜
[ 大阪府 ]
【ライジング・サン③】〜奇妙!人間乾燥機〜
サ活を決め、番台オヤジとの会話。
「設備の、老朽化、人間の老朽化」いや、まだまだでしょう?
「一昨日も配管破れて臨時休業よ。」
との事。
人間乾燥機があったので入りスイッチオン!
…まあまあ乾きました。
大阪はまだ、発見があるなぁ。
[ 大阪府 ]
【ライジング・サン②】〜滅びゆく銭湯文化に抗え〜
今週2回も人間乾燥機と出会った四次元です。
つづき〜
浴室内も割と広く天井も高い。
身体をしっかり洗い、いざサ室へ。
中は約6人が座れるが決して狭くはない。
しかし、割と人が来る銭湯なのでちょっと変な臭いがするが、しばらくすると慣れる。こんなもんだろう、銭湯だから。
ガス式遠赤外線ヒーターで室温92℃
ちょっと物足りないと思っていたら、ヒーターが動き出し、あっという間に109℃まで室温は上昇、玉汗をビッシリかく。
どういうサーモスタットだ⁈
前回から、足裏、スネを温めるワザを覚えたので、今回も。
熱々になって隣の水風呂に掛水して入る。18〜19℃くらいかな…
2分使ってまた隣の露天風呂の洗い場に行き、洗い場イスにちょこんと座り壁にもたれる。
スゴくイイ〜…
大きなガラスが嵌ったサ室、隣の水風呂、また大きなガラスがあり露天風呂でサ室まで太陽の光が入る。これはこれでアリですね。よく考えた設計。
子供たちの喧騒が聞こえる中、あと2セット決めて外気浴でトトノうのであった。
[ 大阪府 ]
【ライジング・サン①】〜滅びゆく銭湯文化に抗え〜
※今日も新施設登録レポートです。
市営住宅の隣にある「清滝湯」
日曜日の今日は夕方17時半ともあり、すでにたくさんの自転車が止まっている。
地元に愛されている名店であるが、サウナイキタイには登録なし。
早速レポートだ。
館内は清潔感があり、脱衣場も広い。
1時間当たり10人以上が入浴に来る、採算店と思われる。
バリエーション湯船以外にサウナ、スチームサウナ、小さな露天風呂を持つナイスコンパクトの銭湯と言える。
割と賑わっているので、サ室は常に誰かいる状態でした。
相変わらず、番台オヤジと話し込む。
昭和30年代からあったこの風呂屋を住吉区で立ち退きがあったので買取り、この銭湯を始めたとか。
齢40年のこの銭湯はウエダ工務店の施工。
大阪港区の工務店だが、先代も亡くなりもう無いそうです。
特筆すべきはシンプルなのに、しっかりした動線と、外気浴まで設けた本格派の設計。
きっと本番フィンランドに造詣が深かった時事、設計者の想いがヒシヒシと伝わる浴室だ。
さて、サ室へとつづく〜
[ 大阪府 ]
【東上温泉 番外編】〜必殺!電波斬り〜
※オヤジに聞いた、この銭湯の歴史
・プラスチック工場を営んでいた父を継がず、大学卒業と同時に風呂を建て、銭湯を始めるという傾奇者
・御歳76歳にして剣道の達人(ぜんぜん見えない)「もう、剣道はやめた。師匠に勝ったから」という傾奇者
・鶴橋だから、完全にプロの刺青おじさんだらけの銭湯で、上のアパート住人のプロが「おっちゃんの方が組長より怖いからも出ていくわ…」いう傾奇者。ニヤリと笑う笑顔がキュート。
・焚き木を近所から廃材を集めて燃やしているらしい。究極のエコ。病院に行く時だけ重油。
・50年前、建設中に工務店へ設計と違うという理由で金を払わなかった傾奇者。ニヤリと笑う笑顔がキュートJAPAN
・もういつ辞めてもおかしくない。生きてる限り精一杯やるそうです…最後に全米が泣きました。
薪で焚いたお湯がやわらかいのは、遠赤外線という光、つまり電波で水の分子群をさらに細かい分子群に「切る」という説があるそうです。
必殺電波斬りのお湯は、とってもやわらかかったです。
オヤジ、これからも元気でがんばってね。
[ 大阪府 ]
【今日はフロンティア③】〜奏を抱きしめて〜
※新しく登録した施設は天王寺区でラスト2軒、数年後は存在が危ぶまれる存在だった〜
2セット目、1セット目のタオル旋風が効いていてサ室は102℃と上下温度が結構安定してきている。
先ほどと同じくタオル旋風をかけ、12分、演歌とともに過ごしビッシリと汗をかく。
この時、先日の千歳温泉で学んだ「膝下、足裏を焼く」を活かすため、ストーブに足の裏を向けた。
水風呂が20℃前後なら、このサウナの入り方だと長く水風呂に入っていられる。
そして、その方がいい感じになるのだ。
「うううぅ…」トトノイ嗚咽で確変決定。
休憩は浴槽縁で過ごす。これにも慣れてきた。グワァーんと頭が揺れ、手足がピリピリする心地よさの中、ラスト3セット目!
安定のタオル旋風、室温は100℃、これがこのサ室の本来のスペックなのだ!
上下温度差もあまり無くなったその時であった。
ミスチルの「抱きしめたい」続いてスキマスイッチの「奏」が流れ、思わず熱いサ室で大声で歌ってしまった!キモチいい〜!
KANの「愛は勝つ」を聞きながら、水風呂に。
長辺側2mなので耳まで水に沈め、水風呂で浮く。これも人がいない銭湯の醍醐味だ。
心音と遠くに聞こえる水の流れる音…
トトノイー…
次回:番外編「必殺!電波斬り」でお会いしましょう。
[ 大阪府 ]
【今日はフロンティア②】〜経営者は傾奇者〜
〜サウナレポート
番台のオヤジに「バスタオルも」とお金を払うと、何故か「オマケ」と言って50円まけてくれた。
その後、これをキッカケに、オヤジにこの銭湯について色々聞ける事になる。
50年前から変わらない脱衣場で着替え、50年前から変わらない浴室へと入る。
さして広くはないが、浴槽は充実している。サウナ室は後にできたのか、張り出す形で存在する。
身体をしっかり洗い、湯船に入る。
やはり薪で焚いた湯は違う。
遠赤外線で焚かれるからだ。
こいつは、最後にも取っておこう。
サウナは増築なのか、サウナストーブが腰より高い位置にある。
これでは足元に熱が回らない。
サ室は109℃を示している。
天井の高さはそこそこあるので2段に出来れば良いのでは?
オヤジに聞くと、手抜き工事をされたとかで金を払わなかったらしい。豪気なオヤジだ。
タオル旋風で空気攪拌。銭湯サウナが貸し切り多いというあるあるのおかげでやりたい放題だ。
タオル旋風のおかげで、上下温度差がマシになる。
という事で、室温は98℃まで下がった。
腕振り回してる訳だから、汗がすごく出る。
10分で水風呂へ。この時期建てられた銭湯は水風呂深めでありがたい。
トトノイ椅子は無いので、水風呂3分、2セット目の作戦を練る…
つづく〜
[ 大阪府 ]
【今日はフロンティア①】〜新規施設登録〜
大阪にはまだまだ未登録の名店があるはず。
そして、その火を絶やしてはならぬと、今日はここ「東上温泉」に来た。
天王寺区にはもう、ここを含めた2件しか、銭湯が残っていないのだ。
古式ゆかしい昭和の銭湯をいざレポート。
鶴橋駅から歩いてすぐにたどり着いた。
ひっそりと建つ銭湯、と思いきや、上は4階建ての古いアパートだ。
昭和45年に建った物としては非常に珍しい。
レベル的にはバカ建築だ。
なぜなら、オヤジに聞くと、各部屋に風呂は当然なく、令和のこの時代にも、住人は銭湯入り放題というシステム。
ある意味羨ましい。
近所から廃材をもらって、風呂を焚いているというスタイル。
究極のエコはまた、究極のお湯を作り出している。
薪ボイラーがほとんど無くなった大阪では、遠赤外線を充満させたお湯を作れる銭湯は貴重なのだ。
なぜ、遠赤外線のお湯が貴重かはまた別のお話で。
明日にでも廃業しそうな風呂屋に入って行くのであった。
〜サウナレポートにつづく〜
[ 大阪府 ]
【空に聳える黒鉄の城③】〜光子力は人間乾燥機〜
※前回までのあらすじ〜
怪光線を放つサウナストーブ!
結末やいかん...
時計がないサ室は演歌の長さで計るしかない。
1曲4分半から5分として、2曲で10分くらい。
曲途中としても、大体3番まであるので、1番が終わりぐらいなら、この曲はあと3分続くだろうというアバウトなもの。
足に放たれる怪光線、レンガの隙間はおおよそ30程ある。
まるでマジンガーZのブレストファイヤーで焼かれる機械獣キングダンX10のように、膝から下が溶けて行くようだ。
演歌2曲、サ室を出て水風呂に入ると19℃くらい。
なかなか体が冷えない。
膝から下、足の裏まで熱いからだ。
この膝下が冷えるまで、結局3分以上水風呂に浸かることとなる。
トトノイ椅子はないので、脱衣場の椅子に座り、阪神が3点目を入れるところを見て意を決し、2セット目。
...やはりブレストファイヤーに焼かれ、下半身を失った機械獣は水風呂で再生。
この時気づく。
足の裏まで熱く、長く水風呂に浸かれるということは、このまま水風呂内で
「トトノイ」そうであるということ!
しかも「ああぁ...」トトノイ確変の嗚咽がもれる。
水分補給のため、缶入りポカリとオロナミンを混ぜ、オロポを。
3セット目
何度も焼かれた膝下は、これまで見た事も無いあまみが出ている。
しかし、ストーブはサーモで停まっている。
「こんなことでは負けない!」
意を決し、タオル旋風で室内空気を強制的にかきまぜ、下がった温度でストーブスイッチはパイルダーオン!
不気味な光を放ちながら、禍々しき隙間からブレストファイヤーが発射される。
もう、3回目なので、置いていた手の甲や太ももまでも焼かれて行く...
演歌2曲半、多分12分、サ室を飛び出て水風呂に入り冷やす。
「うううぅぅ...」トトノイ嗚咽とともに、暖かい膝下全体、水中でトトノう...
(そうか、トトノイ椅子いらないんだ、ここ...)
バリエーション豊かな浴槽を楽しみ、最後に
「人間乾燥機」に入る。
ドアを閉める
スイッチオン!
暗くて狭い部屋に電気が灯り、合計18カ所の送風口から風が!
ルストハリケーンのような強烈な風を期待していたのですが、割と優しい風がふんわりと出てきました。
うん...でもとりあえず乾いたよ...ありがとう人間乾燥機。
おしまい。
[ 大阪府 ]
【空に聳える黒鉄の城②】〜灼熱のブレスト〜
※途中、マメ知識あり
つづきのサウナレポート〜
二階にサウナ、水風呂を集めた不思議な設計。
そのおかげで浴室の天井が高く取れ、広々している。
ミストサウナは修理不能。
長らくのご愛顧ありがとうございましたで、高温サウナに入る。
サウナ室内は約3畳ほど。
天井が低いので1段平だ。
特筆すべきは天井。
サウナストーブを中心に天井のラインが両端に上がる「M字」型天井だ。
つまり、熱対流を起す熱源より両端を上げる事により、ドンドン高温の空気を両端に上げ、結果、対流が通常より効率が良くなるという仕組みだ。
これがA型だと熱が溜まり、回らないのだ。よく考えてある。
91℃の室内はやや乾燥ぎみ。しかし、身体から出る水分で調和が取れるようだ。
ここでサウナストーブ前に組んであるレンガ積みに注目。
隙間から赤外線ヒーターが丸見えだ。
昭和の配慮を欠いたヒーターは、オレンジ色の怪光線を隙間から放つ!
1段しかないサ室。
ストーブは床から10㎝の高さからすでに怪光線発射
↓
その高さは50㎝
↓
結果:足の甲から膝くらいまで、直接赤外線を浴びる事になるのだ!
みなさん、ここまで読んでくださってありがとうございます。
遠赤外線、遠赤外線と言いますが、何が遠赤外線かご存知か?
サウナの場合、端的に言うと
「熱源に対する輻射熱」によって発生する赤外線です。
※間違ってたらごめんなさい。
つまり、耐火煉瓦やサウナストーンに当たる事によって大量の遠赤外線を出します。
話は戻ります。
僕の膝下は遠赤外線と赤外線自体の熱を同時に浴び、向う脛自体が輻射熱発生で赤くなってきたのだ!
そして、次回、意外な結末で終わる事を予告します。
〜つづく〜