サウナ&ホテル かるまる池袋
カプセルホテル - 東京都 豊島区
カプセルホテル - 東京都 豊島区
【風間トオル】〜振り向けば…〜
調子が悪くて朝起きてもサウナに入れない。
かるまるで朝ウナに入らない事なんてなかったのに…
何とか支度して打合せに向かう。
めまい…
何度も平衡感覚を失いながら、今日も何とか仕事をする。
大森で最後の打合せを終え
「少し暖まろう…」と歩いてきたのはここ「東京浴場」。
光学通りを登り詰めた先にある、一輪の花のようにピンと煙突を立て、川村真澄はこの銭湯を見て「もう一つの君を残して」を作詞したに違いない。
中に入って、テレビに夢中のオヤジと話す。テレビが気になって話ができないようだ。
すごくいい建物なのに、30年ほど前に割と大雑把な改装をしたと思われる。
残念箇所がいくつか…特に庭。
本来縁側があったはずなのに、これを無くす事で、枯山水の滝(今は流れてない)と溶岩石の遠近が死んでしまっている。
あと半間(91cm)下がるだけで、迫力の築山となるのに惜しい。
…脱衣場にしちゃったのね。
それでも常連さんは、この庭に向かい服を脱ぎ着するんだから、空間デザインってやはり人心掌握があると思う。
変わった設計、中庭を挟んで男湯と女湯が分かれている…浴室は改装の手が入っていないだけ、過去を知るので趣を感じる。
天井は曲げ折り上げの天井。
芯のラインに「椿」「桔梗」あと何か忘れたのが美しく描かれており、「もったいないなぁ」が正直な感想。
とりあえず、身体は温まったがフラフラする。
そのまま歩き、大盛湯に向かう。
僕の身体はどうなってるんだ…
つづく〜
河口師匠!さすがお遍路界の竜サラディン、なんでもご存知ですね。僕は建築物ばっか見てたので、そう言うところ全然気づかないんです。その代わり、ここでは書かなかった建築的構造の違い、特に浴室の天井構造の中身は大体想像がついたので、建築屋としては決着です。同じような美しさでも、手前で行った三原台 富士の湯の大工の腕の違いは、建築の特に木造に造詣が深くにないと味わえないものなのだと思います。親子であっても、東京浴場と大盛湯の確執が建築に現れている。これは建築に深い経験がないと多分普通では気づかないですね。三筋湯さんの工務店と富士の湯の工務店が同じであるとか、建築から読みとく「過去」は誰にも理解されないけれど面白いものです。noteに書かれておられる方のコメントにも書きましたが、自分だけのインナートリップは実の世界の拡張と連動していると考えています。お会いしたことはありませんが、きっと河口師匠にも、誰にもわからない、そして理解されない内的世界があって、それがあるから実の世界があるのではないでしょうか。だれでもそうだから、きっとそうだと思っています。言うは易し、行うは難し。もう一つ言うなれば孟子の言葉「人は経験したことしか理解しない」代の足しに!
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