【ミレニアム・ポティトゥ①】〜オクラホマ・スタンビート〜

おヌシ・ファイブさんのお勧めで今、三軒茶屋にいる。
さっさと大阪へ帰ればいいのに自由人は自由だ。
建築基準法既存不適格の建物と建物の間、43条1項但書き道路なのか、42条2項道路なのか分からん隙間を通り、そいつはあった。
確かに時間が止まったようだ…向かいの列はオシャレ飲食店も並んでるのに、千代の湯列は時間が止められいる。

16時ジャストに行く。
16時ジャストに開けたのか、脱衣場は蒸せるように暑い、ここがサ室なのか?

大阪でも僅かにしか残ってない、レトロの佇まい。
僕が子供の頃に普通にあった風呂屋だ。

全てが老朽化し、全て壊れかけのラジオ。
徳永英明がいたらバク転して感動したはずだ。

ペンキ絵で富士山は大阪にはまず無い。
大阪はタイル絵で、殆どが石川県人会の一派で出来ており、兼六園や白山、日本アルプスのタイル絵しかないからだ。※諸説あり

妙な事を感心しながら、建物をしげしげと見る。
木造平屋建て、階高はおおよそ6m。
浴室天井が一部下屋になっているが、風呂屋の基本、越屋根にはなってない。
面白い作りだ。

何故なら、風呂屋に越屋根が多かったのは、「保温しつつ換気」をしなければならないからだ。
外壁や屋根の断熱性のが著しく低かった昔は自然空気循環の呪縛からは逃れられない。しかし、建物保全の為の最低限の換気が必要だった。
天井に付いた還元水滴を天井勾配をつけて壁側に流す。これをやらないと、ドリフの歌では無いが「水が天井からポタリと背中に」になる。
勾配が中央に向かっていると言うことは、頂点に熱と水滴が集まり、建物にとって非常によろしく無い状態になるのだ。

なのでその頂点の頂点を上に一段上げた屋根を作り、上昇気流の抜け道を通したのだ。大きな空間中くらいの天井、小さな越屋根で圧力が上がるので理にかなっている。
なのに千代の湯は建物全体を上げていたのだ…

〜つづく

四次元(令和2年を以て停止)さんの千代の湯のサ活写真
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