鼻眼鏡

2020.09.03

1回目の訪問

まもなく閉館とのことで、2年ぶり2回目のお邪魔を致したのであります。

平日の22時過ぎというのに、客足はかなり多め。皆々、思い出の地にもう一度足を運びたくなり、集ったのでありましょう。かく言う小生もその一人。どうしてももう一度、ここの餃子が食べたかったのでありまぁす!

そしてラーメン半チャーセットを頼み、申し訳なさげについてきた餃子二個を食べたわけであります。

ジューシー&ジューシー。うぬは今より小籠包を名乗れ。と言いたくなること請け合い。でも、こんな味だったっけなぁとばらの花みたいなことを思ったのもまた事実でありまして。味の記憶は当てにならないものであります。

さて店内はと言いますと、10代後半~20代前半のグループが多めでありました。京都人ならば、「ずいぶんと賑やかどすなぁ」と仰るであろう雰囲気であります。

湯けむり横丁みはまさんが開館されたのは、今からおよそ20年前。とすれば、前述の若者グループの多くは、恐らくまだ幼少の時分に親御さんに連れてきて貰った場所なのでありましょう。

子供の頃、親に連れてきて貰った場所が無くなってしまう。それは、とても寂しいことです。まるで思い出も一緒に消えてしまうかのようであります。
そんな思い出を残すために、或いは確認するために、自らの意思と足でもって最後にそこを訪れることで、何か一つの幕を下ろすことが出来るのかも知れないのでありまして。
郷愁は、何も歳をとった人間の専売特許ではないのであります。

などとちょっぴりノスタルジーに浸って水風呂をあがったら……え? タオルが……ない???

取り替え子ならぬ取り替えタオル。しかも、極楽湯×papicoのコラボタオルが!(他店のものを持ち込む厚顔無恥っぷりはこの際スルー願うのであります)

銭湯タオルの神隠しかなぁと不思議に思っておりますと、歩くのすら覚束ない老紳士がその手にむんずと掴むのは、どうやら件のタオルのようでありまして……でも、言えやしねぇ、言えやしねぇよ!

20年弱の歴史を終えるみはまさんと共に、タオルもまた小生の元での役目を終え、新たな持ち主の元へと行くのであります。

最後の最後に、よくも悪くも忘れられない場所となったのでありました。
わずか二回しかお邪魔しませんでしたが、今までありかとうございました。

本日は、素晴らしきお風呂でございました。

鼻眼鏡さんの湯快爽快『湯けむり横丁』みはまのサ活写真
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