ROOFTOP
温浴施設 - 東京都 杉並区
温浴施設 - 東京都 杉並区
土曜日。朝練後に友人に付き合ってルーフトップへ。何気に初めて入るけど、うちの嫁はお気に入りだそう。
7-8年前に住んでいた西荻窪。働いていた職場がなくなって家賃が払えなくなった僕は、当時付き合っていた西荻窪の彼女の家に転がり込んだのだった。懐かしい。
彼女とはお別れしてしまったけど、バイトで食いつないでいた僕も何とか定職につき、昨年結婚した。感慨深い。
かなりわかりにくい入口。カフェや満喫も併設されているよう。全体的におしゃれで新しく清潔感がある。入場もLINEで管理。受付のお姉さんが会員登録や支払いにモタモタしている人にも優しくて好感。
脱衣所を出るとシャワー室とサウナの入り口、荷物置きがある部屋がある。陰毛髪の毛ホコリが溜まっており、床が死んでいる。洗い場はかなり簡易的で鏡も置いていない。髭剃り歯ブラシどころか洗顔もないシンプルさ。
身体を洗ったらサウナへ。座面もキャパもなかなかの広さでビジュアル的にも立派なストーブが真ん中に鎮座しているが、石から見え隠れする電熱線が興を削ぐ。
オートロウリュ用の穴から水がチョボチョボ漏れており、なんかみっともない感じがする。ストーブを照らす照明がそのまま座面も照らしており、正面に座ると明るくて落ち着かない。全体的に繊細さを感じない。
セッティングはギリぬるい感じ。定期的なオートロウリュのタイミングで仕上げたいところなんだけど、前述の漏水のせいか既に湿度強めなので、ロウリュによる体感温度の上昇が感じにくい。抑揚がなくありがたみがない。
1時間に1回のロウリュは中国の紅茶?を掛けてサーキュレーターを5分間回し続ける合理的ロウリュ。サーキュレーターを設置して黙々と水を掛けて一時退出するスタッフ。その間に死んだ床やゴミだらけの水風呂を清掃してくれるかな、と思ったがそんなことはなかった。残念。
利便性や合理性とともに愛や情緒や繊細さを失った施設のような感じがした。土曜の昼間だから忙しかったのかもしれないけど。そんな雑さや悲しさが西荻に住んでいた当時の僕の心境とシンクロして、なんだかしみじみしてしまった。
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