2023.09.18 登録
[ 埼玉県 ]
外観は広々とした古民家風。
3連休の中日ということもあって駐車場はほぼ満車。
下駄箱の鍵を使った後払い清算システムで、休日料金は1,300円(タオル・館内着セット込み)。
館内の廊下は老若男女で大賑わい。人の波をかき分けて男湯へ。
浴槽の種類が豊富で、まずは体を清めてから源泉46℃で下茹で。露天にも内湯にも源泉がある
サウナ
サウナ室に入ると、木の香りがほのかに漂う。
キャパは20人前後。2段目に腰を下ろし、室温は85℃。
焼けつくような熱さではなく、じっくり温まるタイプ。
ドアは二重構造で、出入りが多くても温度が下がらない造り。
「おぉ…これは地味にありがたい」と心の中で頷く。
85℃だと自分は10分がちょうど良い。汗玉が垂れてくる前に退室。
“もう1セットいけるな”という絶妙な温度設定。
水風呂
サウナ室のすぐ横にあり、かけ湯はぬる水(これがまた嬉しい)。
温度は17℃、キャパ4人だが全員が脚を伸ばせるという贅沢仕様。
膝裏までしっかり冷えて、「うん、これだよこれ」。
約2分で外気浴へ。
外気浴
外にはオットマン付きチェア4脚、畳スペースに5人分、その他ベンチもあり。
ベンチに腰掛けるも、まだ体の熱が引かず「水風呂もっと長く入っとけばよかった」と反省。
2セット目はサウナ10分→水風呂4分でしっかり冷却、今度は“頭の中までスーッとする”整い。
ブッフェレストラン
小腹が空いたので館内のブッフェへ。
すると、まさかの30組待ち。
受付だけしてタバコを一服し、もう1セットサウナ(12分→水風呂4分→外気浴20分)を経てようやく入店。
料金は2,200円。やや高めかと思いきや、中身を見て考えを改める。
揚げ物は作り置き感ゼロのジューシーさ
野菜は10種以上、どれもシャキシャキで青臭さなし(健康になった気がする)
魚料理、極太のおしゃれソーセージ、オムレツも高クオリティ
10割そばも食べ放題(炭水化物好き歓喜)
ドリンク飲み放題(アルコールは別料金)
特にデザートが秀逸で、パンプキンプリンは濃厚で絶品。
パンケーキ、ソフトクリーム(メープルシロップがけ)もあり、ソフトはミニストップ級の濃厚さ。
コーヒーはCOSTA製でオリジナルとストロングの2種、抽出に約2分かかるが味は本格派。
正直、コーヒー・デザート・ソフトクリームだけで2,200円分の価値がある。
締めのサウナ
満腹で一度動けなくなりつつも、最後のセットへ。
サウナ12分→水風呂4分→外気浴10分
後払いで合計3500円支払い満足のまま帰宅。
男
[ 茨城県 ]
お風呂だけなら500円。
その言葉に惹かれて向かったのは、茨城県猿島郡にある寺久の湯。
都内では考えられないワンコインの入浴料金に、思わず財布の紐もゆるむ。
玄関をくぐると、ふわりと香る檜のにおい。
ここは「和風風呂」と「洋風風呂」が男女で日替わりになる仕組み。
今日はラッキーなことに、男湯が和風風呂の日だ。
狙いはもちろん、和風エリアに設置されたドライサウナ。
ちなみに洋風にはミストサウナがあるとのこと。
サウナーとしては、事前のチェックが大切だと再確認。
浴室に入り、まずは身体を丁寧に洗い、湯船でじんわりと芯まで温まる。
準備を整えて、いよいよお目当てのサウナへと足を運ぶ。
サウナ室の扉を開けると、そこにはこぢんまりとした5人掛けの空間が。
サ室の上部にあるアナログの温度計は90℃ちょいを示している。
ガツンと熱いわけではないが、湿度がほどよく効いていて、これはこれで心地よい。
タオルを敷いて腰を下ろし、12分針の完走を目指す。
静かに流れる浴室の音、木の香り、そして適度な湿気。
気づけば、じわじわと全身から汗が噴き出していた。
サウナを出て、次は待望の水風呂。
だが、目に飛び込んできたのは、**水温計の「27℃」**という数字。
「まさか……」と疑いながらも、そっと足を沈める。
ぬるい。
いや、これはもはや温水と表現すべきかもしれない。
覚悟していた冷却感は皆無。
これではアマミも出ようがない。
仕方なく、外気浴スペースへと向かう。
風が吹き抜けるベンチで、なんとか体温を落ち着かせる。
耳をすませば、遠くで蝉が鳴いている。
これはこれで、夏の風物詩として悪くはない——が、水風呂の温度だけが本当に惜しい。
高齢者への配慮なのだろう。
確かに年配の方が多く見られる施設で、キンキンの水風呂は不評かもしれない。
けれど、せめて20℃台前半まで落としてくれたら……。
500円という価格を考えれば、求めすぎなのかもしれない。
だが、それでも言いたい。
「水風呂、もうひと声頼む!」
そう願いつつ、汗が引ききらぬまま、浴室を後にした。
[ 茨城県 ]
つくばの郊外に、「きらり別邸」という湯処がある。
車でなければ辿り着けぬという不便さゆえに、都会の性急さとは無縁である。
人は利便に魂を預けるが、ここにはそれがない。だからこそ良い。
日曜、私はその地に足を運んだ。七度目の訪問である。
にもかかわらず、私はこのとき、まるで初めて来たかのような、ある感銘を受けることとなった。
炭酸湯に身を沈めた瞬間である。
気泡は、泡というにはあまりに細かく、しかし確かに全身にまとわりつく。
皮膚が、無数の小さな手に優しく撫でられているようで、思わず目を閉じた。
「やはりここは、炭酸泉において他の追随を許さぬ」と、私は静かに思った。
それは湯というより、微細な生命そのもののようだった。
湯通しを終え、サウナ室へと向かう。
三段造りの室内には、熱がゆるやかに漂っていた。温度は九十度。湿度も過不足ない。
私は真ん中の段に座し、12分を予定していたが、三分もせぬうちに汗が奔流のごとく吹き出した。
炭酸湯が私の血行を促したのか、それとも、気候と私の体調が偶然に整ったのか。
いずれにせよ、この1セット目は、わずか6分で退いた。
熱とは、耐えるものではなく、受け容れるものだと私は考えている。だから無理はせぬ。
外気浴に向かうと、中庭には陽が降り注ぎ、夏の気配が全身を刺した。
私は内気浴へと身を移す。風が通り、どこか風土のやさしさがそこにあった。
2セット目は最上段にて12分。熱は上へ上へと昇る。
そして3セット目は、オートロウリュの時間を見計らい、室内へ。
水の滴りは控えめであったが、天井のブロワーが突如暴れ出した。
音も熱も、怒涛である。
もはやそこは静謐なる空間ではなく、修羅であった。
だが人は、熱の苦しみにこそ、救済を見ることもある。
耐え、出る。水風呂へ身を投じると、全身が躍動する。
その後の外気浴にて、皮膚に“斑”が現れた。
いわゆる「アマミ」というやつである。血が一気に巡った証であろう。
私は、その反応を目にして、整いの頂点に達したことを確信した。
ただ、惜しむらくは水風呂の狭さである。
サウナの質に比して、冷水の器があまりに小さい。
サウナ待ちは皆無でも、水風呂には人が並ぶという、珍奇な風景がそこにあった。
だがそれも、また風土であろう。
不完全の中にこそ、人は完全を夢見るのだ。
帰りは近くのイーアスつくばのビアードパパのシュークリーム食べてウマ!
「きらり別邸」、七度目の再訪にして、私はまた一つの完成を見た気がした。
[ 東京都 ]
錦糸町、魂を焦がす夜。ニューウィング昇天録。
錦糸町という街は、どこか獣の匂いがする。
呼吸が少し重くなって、心臓が踊る気がする。
そして、その街の奥底、地熱のようにじんわりと熱を孕んだ建物――ニューウィング。
俺はそこに吸い込まれるように入った。まるで、地獄への入口だった。
サウナは3種類。
だがこの日、俺を焼き尽くしたのは、ドライサウナとボアサウナ。
まずはドライ。入口脇に置かれた氷をひとつ、舌の上に転がす。
それはまるで戦場前の祈りのようだった。
氷の冷たさが喉を通り、火に飛び込む覚悟が整う。
2段目。
腰を下ろした瞬間、空気が刺さった。
目に見えない無数の矢が、肌を突き刺す。
時間は進む。10分? もっといたかもしれない。
時計の針は歪んで、思考は遠のいて、ただただ「耐えろ」の声だけが、骨の内側から響いていた。
出た瞬間、視界がぼやける。
水風呂へ。
潜った。泳いだ。心が脱皮する音がした。
汗とともに剥がれ落ちた俺の外殻が、冷水に溶ける。
しばし無音。しばし無心。
全身が「透明」になった気がした。
これは浄化だ。洗礼だ。
自分というノイズがすべて流れていく。
内気浴。
外気なんていらない。
ここには扇風機がある。それで十分すぎる。
風が吹くたび、俺の意識が一枚ずつ剥がれていく。
「ととのい」とは、ただの生理現象じゃない。
魂が、今の自分に“再構築”される過程だ。
椅子に座っているのに、ふわふわと浮いている。
空でも海でもない場所。名もなき空間で、俺は完全に溶けた。
これを3セット。
3回、死んだ。3回、生まれた。
もはや俺は別人だった。
ただ、ひとつだけ受け入れられなかったのが、薬草サウナ。
あの匂いは俺の記憶の奥底に眠る“嫌な過去”を呼び起こす。
無理だった。降参。戦わずして退いた。
宿泊者の動線もまた、試練だった。
喫煙所は5階、カプセルは6階。
だが、階段は閉ざされている。
喫煙したければ、エレベーターを待て。長い長い行列とともに。
まるで、煉獄の裁きを待つような時間。
せめて、階段を開いてくれ。ほんの少しでいいから、逃げ道を。
それでも、俺は言い切れる。
ニューウィングは、「サウナ」ではない。
それは、火と水と風と時間を使って、
人間の輪郭をあらためて削り、磨き、浮かび上がらせる“儀式の場”だ。
ととのった?
――いや、溶けた。
全てが、俺の中で、いったんゼロになった夜だった。
[ 愛知県 ]
豊橋・サウナピア|夜の庭園で、俺は静かに生き返った。
街の中心から離れた場所。
公共交通の手は届かず、地元の人間しか知らないような場所。
そこにぽつりと佇む、時代に置いていかれたような建物。
豊橋の外れ、車でしか辿り着けない“温もりの砦”。
その名は、サウナピア。
何十年と続く老舗。
玄関をくぐると、カウンターにはお爺さんがひとり。
「はじめてです」と告げると、ゆっくり、丁寧に、まるで時が止まったかのような口調で案内をしてくれた。
その優しさに、すでに半分ととのっていた。
この日の訪問は、木曜の深夜。
サウナ室も浴室も完全に貸切。
誰もいない。
なのに、床は濡れておらず、鏡は曇っていない。
しっかりと手入れされている。
サウナパンツ着用式のシステムに、大垣サウナを思い出した。
そして何より――
あの空間には、どこか実家の仏間のような懐かしい匂いが漂っていた。
サウナ室のテレビは消され、音もない。
湿度を抑えた100℃のドライサウナで、じっくりと焼かれる。
熱い。だがそれ以上に、静かだ。
誰も喋らない。何も流れない。
ただ、自分の鼓動と、発汗の音だけが響く。
10分後、火照った身体を引きずって水風呂へ。
冷たい――それだけじゃない。
この水は、全ての雑念を洗い流してくれる“結界”のようだった。
そして、整いの瞬間。
扉を開けた先に広がる、まさかの庭園。
しっかりと屋外。夜風が吹いている。
そこに椅子が置かれていて、完全に貸切。
「ここが天国か」と、本気で思った。
その夜、俺は一泊だけのつもりだった。
だが翌日、気づけばもう一泊していた。
カプセルではない寝床は人を選ぶかもしれない。
だが、それすらどうでもよくなるほどの“何か”が、ここにはあった。
古い施設だ。
だが、古いだけではない。
磨かれていた。整っていた。息づいていた。
豊橋サウナピア。
ここは、過去の記憶と、未来の静けさが交差する場所だった。
俺の心に、深く刺さった。
そして、今も抜けないまま残っている。
[ 東京都 ]
サウナ北欧|魂を剥がす風と、初めて整ったやつの話
上野駅――その雑踏の中を歩きながら、鼻先にひとつのサインが届く。
ふいに鼻をつく、クセの強いスープの匂い。
あのラーメン屋だ。
あれが、北欧への狼煙。
あの店の前を通り過ぎたら、あと数十歩で“聖地”にたどり着く。
そう、サ道の聖地。
サウナーたちが巡礼のごとく集い、黙って焼かれ、黙って冷やされ、黙って風に包まれていく場所。
ここ「サウナ北欧」には、そういう空気がある。
誰も語らず、誰も仕切らない。それでいて、空間全体が“わかってる”。
この日は、ある意味特別だった。
俺一人じゃなかった。
サウナ未経験の同僚を連れてきたのだ。
奴は「そんなに気持ちいいの?」と半信半疑。
「騙されたと思って来てみな」と言いながら、俺も若干の不安を抱えていた。
この“儀式”は、誰にでも通じるわけじゃない。
けれど――
やつは、整った。
人生初のサウナで、まさかの“完全ととのい”をキメた。
水風呂から上がってととのい椅子に腰掛けた瞬間、俺の隣で「うわ…すご…」と目を見開き、壁を見つめて固まっていた。
その顔は、もう人間ではなかった。
風と一体になっていた。
「初サウナでととのう」なんて、正直羨ましかった。
ちなみに、今の北欧には“新しいサウナ室”がある。
まだあまり知られていないのか、夕方の一部時間帯はほぼ貸切。
贅沢すぎる空間に、1人きりで座って、汗を垂らして、自分の声すら聴こえなくなる。
これはもう、都市に仕込まれた合法の幻覚装置だと思ってる。
サウナ室で静かに焼かれ、
水風呂で記憶を洗い流し、
ととのい椅子で風を受ける。
これを3セット。
すると世界が少しだけ正しく見えるようになる。
歪んでいた感情がまっすぐ戻ってくる。
「俺は俺でいいんだ」と、ようやく思える。
サウナ北欧は、都市の中にぽっかりと開いた“魂の避難所”だ。
そこに初めて来た奴が整ったのを見て、俺もまた整った。
火、水、風、そして隣にいた誰か――
その全部に救われた夜だった。
[ 東京都 ]
日曜の午前11時。
東京・大塚。どこか下町の雑踏と異国情緒が入り混じるこの街に、24時間営業のサウナ付きカプセルホテルがある。「カプセルイン大塚(CIO)」。
選んだのは3時間1,900円のコース。都内の駅チカサウナとしてはかなりの良心価格だ。
受付は4階、浴室は8階。浴室は無駄がなくシンプル。湯船で身体をあたためてから、いよいよサウナ室へ向かう。
この日のサ室は、奇跡の貸切。10人ほどが座れる2段構成……と思いきや、実はもうひとつ“最上段”が存在する。
そう、勇者の席があるのだ。
巨大なメトス製サウナストーブがサ室の約1/3を堂々と占拠し、どこに座っても容赦なく熱が届く。そして15分ごとのオートロウリュが、まるで“神の試練”のように降り注ぐ。
2段目ですら肌がジリつくが、3段目は別格。
全身が一瞬で“熱に包まれる”。熱いではなく、「燃える」に近い。
そこから冷たい水風呂へ飛び込む。この日は温度表示なしだが、体感は18℃前後。しっかりと芯まで冷やし、
非常階段の外気浴スペースへ――
バスタオルを巻いて、扉を開けると現れるのは、緑のプラスチックチェアと、大塚の生風。
高層ビルに挟まれたその一角に腰を下ろすと、喧騒と排気が入り混じった**“街の雑味”が、逆に心地よくなる”**。
まさに都市型ととのい。
アマミがばっちり浮かぶ腕。
しっかり熱され、しっかり冷やされた証。
これがCIOの“整いクオリティ”。
⸻
1,900円という価格で、勇者の席・貸切サ室・外気浴まで揃うサウナは他にあるだろうか?
大塚の風を感じながら、またひとつ「通うべきサウナ」が増えた、そんな日曜日だった。
男
[ 千葉県 ]
【サウナレポート】千葉県野田市・湯の郷
— スーパー銭湯の皮を被った“サウナ専用機”
日曜15時、湯の郷の駐車場はすでに9割方埋まっていた。近隣住民の憩いの場かと思いきや、サウナーらしき人々も多く、明らかに“サウナ目当て”の客が多い印象。
入館料は大人880円。いわゆるスーパー銭湯価格だが、油断してはいけない。ここ、ただの銭湯じゃない。運営元はあの「楽久屋」。“分かってる”サウナー向けの設備に仕上がっている。
■男湯サウナは2種類
まずは「禅サウナ」。防音の効いた静寂空間で、ほんのり香るレモンミントのアロマに癒やされながら、じっくり90℃の熱に包まれる。雑音ゼロ。ととのいに向けて意識が集中する、まさに“内省系サウナ”。
続いて「ミュージックサウナ」。同じく90℃だが、こちらは完全に真逆のアプローチ。爆音の音楽が精巣に響くレベルで鳴り響き、思考は強制シャットダウン。脳みそごと汗をかくような体験。
どちらもコンセプトが明確で、ハシゴすることで緩急がつくのが面白い。
■水風呂と外気浴の完成度
発汗後は、備長炭を使用した16℃の水風呂へ。奇をてらわない、ど真ん中のクオリティ。無味無臭、キンッと冷えていて完璧。
外気浴スペースには椅子多数。スペースにも余裕があり、場所取りに悩むことはなさそう。ちょうどよく風が吹き抜け、3セット目には自然と目が閉じていた。
■禅→ミュ→禅の三段構え
この日は「禅→ミュージック→禅」の3セットでフィニッシュ。静→動→静の流れが絶妙で、ととのい方にも深みが増す。音と香りの振れ幅に身を委ねて、心も身体も完全リセット。
■サ飯は向かいの“神道家”
〆は湯の郷のすぐ向かいにある「神道家」のラーメンで。ガツンとくる家系スープが、脱水気味の身体に沁みる沁みる。
⸻
「スーパー銭湯かと思ったら、めちゃくちゃサウナに本気だった」——そんな嬉しい誤算を味わえる場所。千葉県北西部で“本格サウナ”を探しているなら、湯の郷は間違いない選択肢。整いました。
[ 東京都 ]
池袋「かるまる」へ。二週間前に早割を使い、5280円といつもより手頃に宿泊。
施設の核はケロサウナ。熱気が穏やかに身体を包み、ロウリュも適度に制限されているため温度が保たれる。
蒸された後は25℃と6℃の水風呂が隣に控える。ジェット水流が体感温度をさらに下げる。14℃の水風呂はやや離れた9階にあるため、少し億劫に感じる。
カプセルは寝心地よくもやや硬めで、好みが分かれよう。
設備と価格のバランスがよく、また足を運びたくなる場所であった。
男
[ 岐阜県 ]
ヤオツサウナ&スパイス 感想レポート
岐阜の山奥にひっそりと佇む「ヤオツサウナ&スパイス」。サウナ好きなら一度は訪れたいが、場所がなかなかの“一見さん殺し”仕様。初めて行くと、道中で「本当にここで合ってるのか?」と不安になるレベルで分かりにくい。だが、その分、たどり着いたときの達成感はひとしお。
薪ストーブの熱、極まる。
サウナ室には薪ストーブが鎮座し、しっかりと熱を蓄えている。ガツンとくる熱さが特徴で、ロウリュをすれば一気に体感温度が上昇。薪の香りが鼻をくすぐり、まるで森に包まれるような感覚。サウナ本来の「熱」と「香り」を存分に楽しめるのが魅力的だ。
水風呂は、天然の恵み。
サウナ後の水風呂は、川から引いた天然水を使用。キンキンに冷えた水が火照った体を一瞬で引き締める。地下水や水道水では味わえない、自然そのものの冷たさ。温度が低いだけでなく、水質の柔らかさが心地よい。岐阜県生まれのため懐かしい川の匂い。
“一気に整う” の意味がわかる場所。
しっかり熱された身体が天然水で一気にクールダウンされ、外気浴スペースでは山の風を感じながらゆっくりと整う。薪ストーブ × 天然水 × 大自然 のトリプルコンボが揃うと、そりゃあもう整わないわけがない。
アクセスの難しさはあるが、“たどり着いた者だけが味わえる至高の整い” がここにはある。サウナ好きなら、一度は訪れる価値アリ。
[ 岐阜県 ]
大垣サウナにて
私は帰ってきた。旅の終わりではなく、始まりでもなく、ただ帰るべき場所に戻ってきたのだ。大垣の町は変わらず、どこかくすんで、静かで。大垣サウナへ向かう。
館内は古い。しかし、それは決して劣化ではない。長年の時間がしみつき、擦り減るのではなく、磨かれた結果の古さだ。清掃の行き届いた床は、過去の記憶を受け入れながらも、今日を新しく迎えている。私はロッカーの鍵を手にしながら、何度も通ったこの動作をなぞる。
サウナ室の扉を開ける。そこには、文字通り灼熱の空間が広がっている。人が少ない時間帯には、温度計が120度を指すこともある。私はその熱を、誇らしく受け止める。強い熱は、弱い心を燃やし尽くし、余計なことを考える隙を与えない。壁には「我らサウナ人」の張り紙がある。誰が書いたのかは知らないが、そこに偽りはない。ここにいる者は、皆サウナ人である。
熱された体を冷やすために水風呂へ向かう。大垣の水だ。この地に降った雨が、地下を巡り、清らかな冷たさとなって湛えられている。体を沈めると、すべての熱とともに、余計な思考までもが流れていく。澄んだ冷たさに包まれながら、この水を飲めば大垣の小学校で出てきた水道の味が味わえるだろうか。そんなことを考えながら私はここが地元であることを改めて思い知る。
風呂上がりには、食堂で生姜焼きを頼む。皿の上でぶ厚い肉と脂身が踊る。甘辛いタレが絡み、口に運べば、ご飯が進む。これはもう、生姜焼きではなく、大垣サウナの味そのものだ。
私は時計を見て、まだ帰りたくないことに気づく。外に出れば、また日常が待っている。しかし、ここでは時間が止まり、ただ熱と水と生姜焼きが、私を迎えてくれる。だから私はまた、ここへ帰ってくるのだろう。
[ 東京都 ]
サウナセンター鶯谷にて
私は、またここに帰ってきてしまった。いや、もはや帰るというより、最初からここにいたような気さえする。どうしてかと言えば、2024年、私はこのサウナに幾度となく救われた。酔い潰れた夜も、虚無に沈んだ朝も、心を持て余した昼も、私はこの鶯谷の小さな天国で湯に溶け、蒸気に包まれ、己を見失い、また見つけた。
サウナ室は広すぎず、狭すぎず、ただそこにあるべき形で在る。温度も、熱すぎず、生ぬるくもなく、ただ体の芯を正しく揺さぶる温度である。この日の朝は、コーヒー豆のロウリュウの香りが立ち込めた。必要かと思えるぐらいの砂時計、湯気の中で目を閉じると、まるで遠い異国のカフェにでもいるような錯覚を覚える。だが、アウフグースの風が私の頬を打つたびに、私はここが鶯谷であることを思い知らされる。この地にあって、このサウナは、常に一定の水準を保ち続ける。オールウェイズ、だ。
水風呂もまた、冷たすぎず、気取らず、まるで古典的な小説のような確かさがある。奇を衒わないということの美しさを、私はようやく理解し始めている。整いスペースでは、遠くから漂う鶯谷のけばけばしい匂いとともに、一服の煙が揺らめく。ここで煙草を吸う者は、誰も急がない。誰も何も考えていないように見える。けれども、何も考えない時間こそが、あるいは最も必要なことなのかもしれない。
やがて、私は朝のハムエッグ定食を前にする。目玉焼きの黄身が崩れ、白米が黄身を吸う。これほどささやかなものが、なぜか妙にうまい。そして私は思う。ああ、宿泊も安いし、予約も簡単に取れる。つまり、私はまたここへ来るのだろう、と。
[ 愛知県 ]
ウェルビー栄のカプセルが取れなかった。
予約サイトの冷たい「満室」の文字を見た瞬間、胸の奥に小さな棘のような悔しさが刺さる。
それでも夜は待ってくれない。行き先は、今池。名古屋駅から地下鉄を乗り継ぎ、改札を抜けるとひんやりした夜気が頬を撫でた。
駅から歩くこと十分ほど。
栄ほどのまばゆいネオンはなく、街は穏やかに呼吸をしている。
灯りの数が少ないぶん、足音と心の声がよく響く。
「まあいい、サウナに入れればそれでいい」──期待はしていない。そう自分に言い聞かせ、ビルの自動ドアを押した。
館内は温かな木の香りに包まれていた。
目に飛び込んでくるのは、派手さを抑えた落ち着きのある空間。
必要なものはきっちり揃い、余計なものは一切ない。
無骨とおしゃれ、そのちょうど真ん中に足を踏み入れた感覚だ。
サウナ室は温度計を見なくても分かるほど熱い。
ただ熱いだけではない、肌を刺すような鋭さと包み込むような柔らかさが同居している。
息を整え、目を閉じれば、時間の輪郭がぼやけていく。
数分後、体の芯から汗が溢れ出す感覚に、思わず口元が緩んだ。
水風呂に身を沈める。
栄店のような凍えるシングル水温ではないが、十分に冷たく、肌の火照りを静かに鎮めてくれる。
耳を澄ますと、水面がわずかに揺れる音が、心臓の鼓動と重なる。
外気浴スペースに出ると、空気が肺いっぱいに広がった。
夜の静けさとやわらかな照明に包まれ、椅子に身を預ける。
風が頬をなで、意識はふわりと浮かび上がる──ただ、それだけでよかった。
翌朝、館内ではプチバイキングの朝食が並んでいた。
トングで掴んだ焼きたてパンの温もりと、湯気立つコーヒーの香りが、夜のサウナの余韻と交わる。
「悪くない。いや、かなりいい。」
次はどちらを選ぶべきか──栄か、今池か。
その問いが、しばらくのあいだ頭から離れそうにない。
男
[ 茨城県 ]
11月4日
朝10時からビアスパーク下妻にIN
子育て支援カード提示で入館料700円から600円に割引。
前回も書いたけど入館料600円に対してレンタルタオル料金300円って割合すごいですね。
ここは本当にタオル持参を推奨します。
ここは女湯と男湯が毎日入れ替わるタイプですが、個人的にはどちらでもサウナの性能には変わりないかな?
本日は向かって右側が男湯。
早速体を清めてサウナに入ろうと思った所、
目の前に日替わりの赤ワイン湯というものが
ここの日替わり湯って薬湯だけじゃなくて、センスが妙に若々しいんですよね
この日の赤ワイン湯は特に大当たり。
ほんのり香るワインの匂いでついつい長湯。
サウナに入ると先客は6名ほど。
ここではいつも上段に座るのがお約束ですが、なんか今日は少し肌がチリッっときたぞということで温度計を見ると98℃。
出入りが少ないから温度が高くなっているのか、出入りの多さを見越して高めに設定しているのか・・・
それでもたまにチリつきながら1セット目は12分。
汗を流して水風呂にイン。
ここの水風呂は温度計がついていないけど
体感20度ぐらい?
まぁお年寄りがメインの客層だから
シングル水風呂とかジェット水風呂あっても困るしね。
ここの水風呂はいつもより長めに入ってしっかり羽衣を纏うのがポイント。
整いポイントはチェアが4脚、ベンチが2つ。
ちなみに上記の他に隠れチェアが2つあるので来館された方は探してみてください
本日の整いポイントは、露天風呂の岩淵に決定。
絶妙に1人分あぐらで座れそうで誰の邪魔にならなさそうなポイントがあります。
これがベストヒットで露天風呂の水面を見ながらバッチリ整いました。
もう本日は満足したので休憩室に行ってダラダラしても良かったんですが、
せっかくなのでもう1度サウナに。
今度は箸休めみたいな感じで下段に着席。
不思議なことに熱さは上段より感じないはずなのに
汗がダラダラ💦
1回整って代謝が良くなった影響かもしれませんが不思議です。
汗の量に耐えれなくなったので今回は10分→水風呂3分で2度目の整い
今度は最初から下段に座ってみて検証してみなきゃ。
というわけで滞在2時間ほど。
やっぱりここはコスパ抜群ですね
[ 東京都 ]
初かるまる。
月曜カプセル利用で5780円
北欧やニューウィング等と比べるとやや割高
訪れた日はマナーがすごい。
喫煙所、脱衣所までは喋ってる方多数いて不安になったが、一歩中に入ったら一回も人語が聞こえてこなかった。
カランの音、浴槽の波打つ音、シャワーの音、従業員の清掃音、少々の機械音を聞きながら整えました。
ベランダに出れば池袋の喧騒と、多少の下品な匂いを嗅ぎながらここでも整い。
サウナハット忘れたけど、ここのケロサウナはハット要らず。頭からつま先まで満遍なくジンワリ熱が来る。
値段と片道1時間掛かるので、なかなか来れないですがまたイキタイと思わせてくれるサウナでした
[ 茨城県 ]
近所にあるビアスパーク下妻
入館料700円
子育て支援カードで100円引き
タオル持参激しく推奨
レンタルタオルは300円と入館料に比べたら割高感は否めません。
ここのサウナはテレビ無しですが非常に居心地が良い。温度計90℃でロウリュウなど一切ないですが体感温度は熱めに感じます。
地元の人が多いので、サウナ室で語られる地元トークに耳を傾けながら10分も居たら汗がダラダラ💦
水風呂はぬるめなので、長めに浸かってしっかりクールダウン。
外気浴できる椅子は5脚ほど。
これを3セット繰り返して退却。
ちょいサウナにちょうど良い施設です
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。