一言:
轟々と流れ落ちる滝に打たれたい。
"飛雪"という名に相応しい白い飛沫を浴び、
深緑と一体となり、ととのうことを
想像しながら、山道を走る。
川縁を縫うように走った先に
飛雪の滝キャンプ場は位置している。

受付を済ませ、まだできて新しいであろう、木の香り漂うコテージで着替えを済ます。
2月の滝はサウナーにとって強敵であろう。
眼前に広がる滝に緊張と未知のととのいに心臓が
大きく鼓動する。

テントサウナに入る。
適度な湿度のサウナは薪の香りでいっぱいだ。

守り神トントゥのサウナストーンからの目線を感じる。
ロウリュをする。
皮膚がじわじわと攻め立てられる。
薪の弾ける音。
ゆらめく炎。
ロウリュの蒸気に視界が曇る。
遠くから聞こえる滝の音に導かれるように外へ出る。

川に入る。冷たい。
ウェルビー福岡の強冷水風呂よりも冷たいであろう。
5℃、いや、3℃であろうか。
滝は遠かった。
もう意識が飛びそうだ。

滝を諦め、私の愛するコールマンのインフィニティチェアに腰掛ける。
冬の冷たい外気を打ち消すかのように、
身体から"温かい"が溢れてくる
身体から"気持ちいい"が溢れてくる

すっと瞼を開く。

滝が見える。

ととのった

不覚にも1セットでのエクスタシーだった。

もう一回、いや、もう二回。

再びサウナに入る。

なぜ、サウナーはセットをこなすのだろうか。
サウナにいるときは社会の輪廻と別次元に存在している気がする。
セットをこなし、非日常のサウナ世界の輪廻をループしているのかもしれない。

こうして、非日常の輪廻を経ることにより、快楽を得ることこそがサウナである。

このサウナはいつもよりもより遠い、非日常の輪廻をループできる気がした。

そして、その1番遠い輪廻が滝なのかもしれない。

先程は行手を阻まれた滝へ向かう。
非日常の輪廻にいる私にとって、滝に到達する事は容易かった。

そして、滝に打たれた。

どうやってインフィニティチェアに戻ったか記憶にない。

気づいた時には白い滝の飛沫がライトアップされ、
すっかり辺りは暗かった。

サウナは非日常の輪廻であり、大自然はととのいを加速する。

社会に生きる我々にはサウナでの輪廻は必要である。

また、ここの サウナイキタイ

サウナ:15分×3
水風呂(川):1分×2
水風呂(滝):1分
休憩:5分 × 3
合計:3セット

2021.02.21訪問
週末のみ営業!奈良大阪からは通行止めで迂回あり

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