2020.03.31 登録
男
男
[ 和歌山県 ]
サウナ:9 12 9
水風呂:1分 × 3
休憩:3分 × 3
合計:3セット
一言:新しい生き方を僕は見つけてみたい。
102℃の熱のなか、くぐもったスピーカーが歌謡曲の低音を響かせる。井上順の歌声は遠くて小さい(後で聞いたらすごく良かった)。ふと気付けば時計の針は一周していた。トライアドを単純になぞるベースラインが体内の4つ打ちと合わさってグルーブを生んでいる間に。
今日のサウナは本当に気持ちよかったなあ。
いつもよりほんの少し冷えた水風呂。
高窓から湯気と一緒に抜けたオジイのハミング。
裸の男ふたりが無言でマットを換えた熱いサウナ室。
流されそうになるジェット風呂。
窓から入る日曜日の秋の風。
何もかも忘れられないよ。
お世話になりました。
男
[ 大阪府 ]
姪っ子ふたりにタコ焼きを与える。
癒される。
間に合わない20時のヒーリングロウリュ。
#サウナ
遅れてたどり着いたサウナ室。余韻なんてまるでなくて清々しい程にカラッカラ。ストーブはチリチリと音を立てる。熱が熱を押して肌に真っ直ぐぶつかってくる。乾いた風を絡ませる。
嬉しいことに22時にもロウリュサービスがあった。今日だけの特別で、いつもやってる訳ではないので注意。はちみつの甘い香りと男達で満たされた空間。最上段では蒸気が攻撃的に肌を刺しにくる。世間話を一節語るついでに水を掛けるのが講釈師みたいで可笑しかった。熱さとは対照的なゆるーい雰囲気に和む。ありがとう。
#水風呂
備え付けの温度計では20℃だけど、明らかにもっと冷たい。体感は17℃くらい。やっぱり冷えた水は気持ちいいな。今度水温計を持って行ってみよう。
#休憩スペース
露天に出てすぐの椅子が置いてある所、換気扇が二台並んでて凄まじい風が出てる。海から吹く風と混ざり合った複雑な空気をこの両手に掴んで。植え込みが揺れる。水面が揺れる。景色が揺れる。
帰りの車中、大きな吊り橋を越えたとき、今日は幸せだなぁなんて事を思った。
男
男
[ 和歌山県 ]
ごゆっくりどうぞ。
なんとなくモヤモヤを抱えたまま車を枠に収め、自動ドアをふたつ通り抜けた先で吹き抜けの広いホールに響いた言葉。緩やかにカーブする階段で辿る。
紀の川に面した南向きの“河側“と和泉山脈を望む北向きの“山側”の浴場。どちらも劇的に素晴らしい眺めってわけではないけれど、日の入り、グラウンドのネット越しに連なる山々には心が奪われる。
清掃が行き届いた脱衣所を抜ける。入り口から向こう側までずっと浴槽が並んでいて、湯が巡る轟音は高い天井と御影石の床を往復する。洗い場の鏡や蛇口も輝く。こんな風になりたいと泡を擦り付ける。8PUSH!
電気風呂、水枕、シャワーブースの冷水、白タオルで拭き上げ。
#サウナ
三段掛けのガス遠赤ストーブの最上段に座るとしっかり熱い。地元のオジイもサウナーも満足できる良いバランスだ。湿度は低めだけど発汗は良好。室内は熱の匂いだけ。効能書きには魔法のような文言が飛び交っていた。ところで出るかどうか迷ってる時にガスが燃え盛って、室温が急上昇するのなんかは最高だ。灼熱が空間と身体の境界を曖昧にするから。
テルマリウムは落ち着く以外に言いようがないし、空いてる。
#水風呂
伏流水という響きが好きだ。それは青いタイルの中に満ちていた。いつも冷えているけど、いつも誰か浸かっているから入口側の水風呂まで歩かされる。サウナの横の小さな泉を独占できると幸せだ。円形のフチに身体を預けて大の字に寝そべりながら、窓の向こうの何もない暗がりを一分くらい見る。そういえば冬場に温度計が12℃を示していたときは痺れたな。
#休憩スペース
切り欠かれた屋根の下のデッキは雨も風もなんでも通過していく。椅子はない。そのかわりに腰掛けたり寝転んだり好きにできるのが素敵だ。胡座を組む。水音と虫の声と心音、あと少々のノイズが重なる。解像度が低下した身体に柔らかい風が混ざる。浴室に戻り、石のベンチの固さを確認する。
帰り道、堤防の道は夜風がもう寒かった。
みなさんも風邪など引かないように気をつけて。
男
[ 和歌山県 ]
サウナ:8分 × 2
水風呂:1分 × 2
休憩:5分 × 2
合計:2セット
一言:日はまた昇る
夕方、家に帰ってきてポストを開けたらサウナイキタイから分厚い封筒が届いてやがった。
大東洋のチケットかと思って小踊りしたんだが、そこには出汁の粉末が入ってたのさ。拍子抜けしたのも束の間、こんなのも素敵じゃねぇかって思うことにしたんだ。というか、それは実際に素敵な代物だからな。おまけにシール付きときた。実はこっちのほうが嬉しいってのはナイショだぜ。
その後ブレットを誘っていつもの川辺の湯安庵に出かけたんだ。そして俺はやっぱり思ったのさ、最高だってな。アイツもそう言ってたぜ。ただココについてはもうそんなに書く事がねぇんだ。だからアッチぃサウナと冷えた水風呂の中で俺は、サ活ってヤツについて考えを巡らせてたのさ。
コツコツ真面目に貯めたトントゥ達にサヨナラを言って、あの出汁を手にしたんだ。コイツは考え方によっちゃあ、コトだぜ。だってこの出汁、ダウンタウンで買えば3ドルはしそうな立派な代物だぜ?タダでこんなもんが手に入る時代になっちまったのかよ。俺はそうは思わねぇ。
つまり俺が言いてぇコトはこうだ。
「サ活は労働で、労働であるからには真面目に汗かきヤラなきゃいけねぇ」ってな。
ここでいう真面目ってのは、サウナの魅力をしっかり伝えるってことだ。そのやり方は人それぞれだけどよ。間違ってもアリもしねぇ体験をでっち上げたり、嘘を付いちゃあいけねえ。
それに一回一回のサ活には俺らが思ってる以上の価値があるってこともだ。少なくとも、グランド・キャニオンよりも広くて深いネット空間の賃料を支払ってあまりある程度にはな。実際のところは知らねぇがよ。
はぁ。今日はなんだか真面目にサ活なんて書く気がしねぇ。その割にデータを無駄遣いしちまったが。でもコレくらい許してくれるよな。
帰って編み物の続きでもやるか。
男
[ 和歌山県 ]
サウナ:9分 × 4
水風呂:1分 × 4
休憩:5分 × 4
合計:4セット
一言:青について
濡れた子犬みたいな困った顔。何をするでもなく、ただサウナ室の様子を伺うスタッフ。初めて見る顔だ。
しばらくすると、両手いっぱいに青いマットを抱えてまた来た。
「サウナマット交換させて頂きます」
物腰柔らかく、トゲのない声。やはり子犬だ。
こんな時いつもはテルマリウムにでも逃げ込むのだけど、なんとなく作業を見てみようと思った。ストーブの目の前に立つ。あちぃ。ひとりの時はコレもありかもしれない。
「よいしょ、よいしょ…」
小さな声で言いながら、彼は一枚ずつ敷いていく。丁寧とモタモタの間くらいの、物事に不慣れで、でも真剣に何かを行う人に特有のオーラを背中に纏って。
なんだかフレッシュで良いなあ。
心の中で大きくありがとうを言う(僕はシャイなのです)。
新しい青のサウナマット。優しくて、清潔な洗剤の香りがした。
とても気持ちのいい体験だったな。
男
[ 大阪府 ]
まずはたくさんある浴槽を楽しむ。切れた回路も繋がるくらいの電気風呂は強力過ぎて座り込めなかった。マニアのみなさん、3つ並んだ一番奥。お間違いなく。
露天の天然温泉からは湯気がモクモクと。東屋に渦巻く小宇宙。見た目通りしっかりと熱くて沁みます。
#サウナ
5段くらいのガス遠赤。下段で68℃、上が82℃のおだやかな熱。カラカラで好み。最上段はひとり用。王様が鎮座してて試せなかったけど囲まれてて落ち着きそう。定員は現在13人。平日の昼間、常時6人ほどが利用してたけど密集感なし。
窯風呂もユニーク。メンテナンス扉みたいな入り口に戸惑う。5つある座席は御影石。足元からは蒸気がおよそ1分おきに噴出する。薄暗くて狭くてじんわり熱い。シックな石室って感じの空間。
#水風呂
サウナ出てすぐ。床に彫り込まれた浴槽だし、手桶が小さかったから隣のシャワーで汗を流した。5人は入れてしっかり冷えてるし、深さも充分。滝のような見た目がクール。塩素強め。浴場の奥まった場所にあるから利用者は限定されている。有り難いけど、他の風呂とのコンビネーションを楽しみたい人にはやや煩雑な配置。
#休憩スペース
太陽を遮るものが何もなくて視界は真っ白。しばらくすると雲の中にグラデーションが見えるようになって、あの時間がやってくる。しっかり目を瞑ってオレンジ。穏やかな良い風、すっと流れていく。
ととのい椅子とベンチと寝転び処と寝転び湯、選択肢が豊富なのも素敵。寝転び湯はなんと天然温泉だそうです。
男
[ 和歌山県 ]
サウナ:9分 × 3
水風呂:2分 × 3
休憩:10分 × 3
合計:3セット
一言:午前と午後の間くらいの山の中
ほんのりと土の匂いがするシャワーを浴びて外に出た。
空の流れがはやくて、そこら中が明るくなったり暗くなったりする。
#サウナ
みんな言葉を忘れてしまったように静かだった。蝉が川の流れをかき消すほどにうるさいだけで、あとは音がしない。
外の黒い床には緑が映ってるのが見えた。実物よりも綺麗なそれは、雲と入れ替わりで消える。
今日は一段と湿度が高めに感じられたのも嬉しい。吹き出すのが汗か水滴かは関係なく、ただ心地よかった。
#水風呂
ここ最近で一番気持ちいいと感じた水だった。よく冷えるし、気が引き締まる。悪いものが祓われるような清さだった。
どのセットも、気が付いたら時間が過ぎている。
#休憩スペース
陽が差してる時、とくに正午の直角の光が満ちていると、川の流れや木々の動きが活発になって、同時に透明度が増す。それに心奪われる。
陰の中では身体に魂が戻ってきて、景色を見てる自分の輪郭がクリアになる。
そんなことを繰り返すのが最高に気持ちいい。
男