あきち

2020.06.23

2回目の訪問

一言:紀伊水道の蒸気愛好者

自転車を一心不乱に漕いでいると色んな景色や出来事に出会います。
水田に浮かんでいる様な細い農道、むかしむかし通っていた幼稚園の小さい運動場、原チャリのオバハンとの睨み合い、あり得ないくらい安くて安っぽいスーパーマーケット、以前住んでいたアパート、しょぼいターミナル駅、牛丼屋の前で道を塞ぐサラリーマンたち。

そして今日の目的地である陽だまりサウナ。
2回目なのにもう空間が身体に馴染んでいます。
受付がある居間みたいなところで思わず僕は、ただいまって呟いた(嘘)

まずは持参したボディソープで身体を清めます。アメニティなんかどうでもいいだろって思ってましたが、やっぱりお気に入りの物を使うのは気持ちが良いなあ。
歯磨きも完備してるのがサウナ施設って感じがして好きです。窓の外、工場のトタンの溝を数えながらシャカシャカ磨く。
温→冷の順に浴槽を楽しんだ後はお楽しみの時間。

やっぱりここのこじんまりして薄暗いサウナ室が好きです。
今日は108℃となかなかな数値でしたが、遠赤外線みたいに凶暴ではないから心地良い時間が長続きします。とは言っても8分くらいしか入ってられない。
苦しくなると身体を前後に揺さぶるのは何故なんでしょうか。最後まで微動だにしないスマートな蒸され方をマスターしたいです。

水風呂がキンキンだったらなーと思わないでもないですが、まろやかな井戸水でマッタリと愉しむのも粋ってもんですよね。
ホースから掛け流される水を首筋に当てるとめちゃくちゃ気持ち良いし、浴槽の縁を枕みたいにして寝そべるのが貴族的なワタシスタイル。

休憩は浴室のととのい椅子が楽チンで良いです。でも常連の皆様みたく脱衣所のソファに裸でどっしり腰掛けるのも素敵です。漢です。
「まあしかしよぉ、人生って振り返ったらアホみたいなもんよなぁ」という名言も飛び交ってました。

狭い空間に水が反響する音と工場のフォークリフトの駆動音が奏でる豊かな交響曲に陶酔していると、気付けばあの快楽が押し寄せて来てました。
音も身体の感覚もなにも無くなって、自分がサウナの一部になった様なあの時間がずっと続けば良いのに。

身体の水気を拭き取って館内着に着替え、二階にある休憩スペースに来ました。適度に効いた冷房とオットマン付きの超高級ソファーが快適すぎます。閉店までここに居て、本でも読みながら一日中サウナしよーっと。

今日はマリノフスキーよろしく、体験した事をたくさん盛り込んだサ活になってしまいました。最後までご覧頂きありがとうございます。そんな人いるのかしら。
ではまた。

  • サウナ温度 108℃
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