白鳥温泉上湯
温浴施設 - 宮崎県 えびの市
温浴施設 - 宮崎県 えびの市
昨年訪問した軽井沢の衝撃的魔改造サウナのオーナーさんに「最高に好きなサウナ教えて」とおねだりしたら教えていただけたこちら。さらにお正月にお会いした九州のサウナーさんも大絶賛で虎視眈々と狙うマイルチャンスでひとっ飛び。熊本で鰻食べ車を走らせてもらい、途中秘境駅マニアの聖地として名高い大畑駅で写真を撮りまくったりねこを愛でたりしながらぐんぐん高みを目指す。
山の途中に下湯発見。まずは評価の高い上湯を目指す。利用料は500円。シャンリンボディソは備えなし、タオルは購入式なので全て持参。販売タオルにはロゴが印刷されていて、大久保さんと川村さんに教えてあげたくなる。フロントの白髪お兄さまがなんだかニッコニコしている。こんな雄大な自然に囲まれていると朗らかな気持ちで暮らせるのかなとふと考える。 洗い場付きの露天風呂と蒸し風呂が二手に分かれていて、両方利用する場合は一旦着衣してから反対側に向かうべし。まずは露天で身支度&予熱。すんごい絶景。職業柄もう少し豊かな表現はないのかと自分が情けなくなるがそれくらい抜群の抜け眺望。花も海もないがひたすら眼下に緑を眺める。新緑の季節、最高。 パッと着衣しお目当ての蒸し風呂へ。小道を進みながら見上げると「地獄 5分」と書かれた立て看板。急勾配の小道を奥に進むと源泉があるという意味だろう。ここで滑って転んだら旅が台無し、地獄への好奇心に蓋をして蒸されに。 「小さいけど洗い場がある」と白髪のお兄さまは仰ったがカランはない。体を洗う場合は樽に張られた湯を汲み流すシステム。足元だけサッと流していざ蒸し部屋へ!
室内光なく、ガラス窓からほんのりと注ぐ浴室の灯りだけが光源。大体浴室だって明るくないからもやっと薄暗い。それが良い。じゅわっじゅわの蒸気が見えるのか、それすらもわからない。でも確実に感じる。皮膚から、鼻腔から、温泉成分が充満した蒸気が体内に入り込む。熱いのか、汗が出てるのか。そんなことはどうでも良くただただ内臓に沁み入るような蒸され感。深呼吸して、澱んだ細胞を入れ替えるイメージ。湯治だなこれ。調子に乗って長浴びすると「あたる」らしいのでぐっとじっとブレーキ。10分を上限とし3巡までと己に課す。ほんとは永久にここにいられそうな気もするけど…
シャワーとかカランとかないので水風呂から水を汲み汗を流す。この時点でシャッてなって引き締まるのだがバシッと水風呂でダメ押し。水温計なんてあるわけないが温度は絶妙、水質も完璧。
外気浴なのか内気浴なのかわからん、そもそもこの蒸気風呂は内か外か風呂か湯気か定義がない、それがいい。好き…とうっとりしてたら時間切れ。下湯に行きたい気持ちをぐっと抑え本日の宿へ急げ!
3秒はメニュー名ってことでwすごいモリモリで700円代、ぷりぷりで臭みなくて衝撃の鮮度でした🥓ここはTHE湯治!しかも湯じゃなく蒸気!ってな未曾有の体験でした。わたしはグイグイ、家の人はそんなに…と、感想に個人差ありそれはそれでおもしろいと思いました♨️
そうそう、面倒な感じ、まさにですw館内着はおろかカランとかない、だって風呂じゃん!というルーツ感。好き。そしてねこ。上写真には地獄の蒸気に蒸されるさびねこの姿も。大体あの人たちは楽しげで心地よさげなところに集まってます🐈⬛
ループとスイッチバック両方眺められるらしいおこば駅ですが、件の大雨から復興の兆しなく悲しみです。ライフラインとしての歴史を読み、往時への想いを馳せ。今回の九州は結果的に駅浪漫を楽しむ機会もぼちぼちで、ビバ九州!って思いました🚈
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