たぬきの里
銭湯 - 北海道 帯広市
銭湯 - 北海道 帯広市
北海道の浴場組合に登録されている帯広の銭湯は2023年2月の時点で6軒。しかしこの町ではほぼ全てのお風呂屋さんが「温泉」と呼ばれ480円で入浴できバラエティに富んだ浴槽やサウナを備えている気がする(ホテルや特別な施設を除く)。
こちら「たぬきの里」さんは駅や前日のHARVIAさん、かの北海道ホテルさんからも割と近い好立地、最低価格1363円(温浴料込み)から泊まれる宿泊施設に付帯する温泉だ。シャンリンボディソは備えなし、タオルは持参かレンタルで。オール持参で利用すれば480円の夢コスパ。
浴室は配管剥き出し感がロスコ的、ヴィンテージ感は世田谷のレビ的。サウナであれお湯であれ、とにかく泡立てた石鹸で汚れを落としてから入浴すべしと強めの張り紙があちこちに。すなわち他のお客様がぱっと見て「あの人はしっかり体を洗い汚れを落とした」と認識されることが重要らしい。しっかり麻タオルでボディソープを泡立てて支度を整える。カランのお湯もモール泉。浴槽は同じ大きさの3種。奥からノーマルモール泉、モール泉インエレクトリックパルス、濁ってないのが水風呂。他の風呂と同じ大きさなのでうっかり温まるつもりで入ってしくじった。あちゃーとモールの電気風呂にザブン。…あ手前側に電極板がついてた!うっかり触ってビリリと痺れる。結構強め、でも慣れてくる。肩まで浸かってほぐれる。
サウナはストーン式のストーブ。設置位置が低めなせいか1段めでもよく温まる。L字1段の上にストレート1段席が設置されて座面と床にタオルマットが敷かれている。入口に置かれた一人用マットを持参し尻の下に敷くのがお約束。室温計あり92度。テレビは大下容子さんのワイドショーで、池上彰さんや色々な人がロシアの話。ドアがしっかり閉まらないのもご愛嬌。
出てすぐシャワーで水風呂へ。水温は表示なし、体感20度。バイブラなして静かに冷やすタイプ。
外気浴は一人用プラ椅子1脚、すぐそばにシャワーがあるので洗いやすくて良き。脱衣所で整える方も。
いっときは風呂場もサ室も自分一人だったけど午後になりちらほらお客さまが増え始める。ライフライン。途中サ室でご一緒した地元マダムから常連さんの諍い話。笑いながら聞くが遭遇したくない。その話の中で受付の若い子、あたしたちりんごちゃんって呼んでるんだけど…と聞く。風呂上がりにタカラ缶チューハイ買って確認。おお、あのりんごちゃんに似てる!
微妙に古くていなたい雰囲気。家の人やお友だちにはすすめないけど個人的には好きなタイプのローカル温泉。忘れた頃に登場する店内各所のたぬき人形たちも味わい深く、レトロとも古渋とも言えない昭和感に癒されました。
生活に近い諸々の物価がとんでもなく安い帯広。じゃんじゃんお風呂屋さん回って経済活動に貢献したいですが運転できなきゃ1日一軒が関の山😭ごはん屋さんも然り。今年はますますサウナで熱くなりそうなこの街!
帯広の銭湯の中ではそんなに古い方ではないはずなのに、渋さ知らズなただただの古さ、いい意味で🤣ローカルな雰囲気、カランからも流れ出るモール泉、りんごちゃんの似てる度合い、たぬきの数…是非いろいろ確かめてレポートしてほしい!
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