2023.07.24 登録
[ 長崎県 ]
こうも暑いとビールが美味い。
飲みすぎた言い訳にはならないのだが、はて私は何をしているのだろうか?
屋上のサウナ室に入り、水着を持ち合わせていないため持ってきたレオパード柄のハーフパンツに裸の男がストーブのスイッチをああでもない、こうでもないと弄っていれば覗きにきた方はさぞびっくりであろう。
RE SORT。
昨晩は飲みすぎた。いつどうやって帰ったのか?
サウナサンを深夜通り過ぎたのは覚えているが。
うーむ。
屋上のサウナストーブをいじっている際に、男性が覗きに来られた。
うまく挨拶を交わすことができないほど酔いが残っていた。
階下におり、ご夫婦で宿泊と知る。
隣のお部屋であった。
サウナと水風呂を準備してくださったそのご夫婦に改めてご挨拶し、一緒に楽しむ。
なんと、ほうじ茶を用意してくださってのロウリュ!
徐々に温かくなってきたサウナ室にとても良い香りが。
ご夫婦でサウナ、良いことですね。とお話しできた。
とても立ち振る舞いの礼儀正しいお二人を前に、同じサウナ。同じ水風呂を共有するのに
この二日酔いのだらしなく、レオパード柄の水着ならぬ半ズボンで締まりのない裸体を曝け出すなんと失礼なジジイでないか。
チェックアウト前に外に出ると、お別れのご挨拶まで頂戴した。
長崎からのご夫婦は素敵な装いであった。
失礼をお詫びし、またどこかのサウナでと挨拶を交わし別れた。
一人、屋上でこれから暑くなってくるだろう夏の風を浴びた。
汽笛が聞こえる。
出会いと景色とサウナが交差する。
嗚呼、なんて心地よいのだ!
[ 長崎県 ]
運営のRE PORTというカフェに連絡し、当日のGREENの部屋が用意できるとの連絡が。
助かった。
RE SORT。
ここは各部屋に趣向を凝らしたサウナがあり、また屋上のコンテナサウナと水風呂を楽しめる施設だ。
佐世保の地でサウナと景色と人を結ぶ、コンセプトホテルと言えば良いだろうか。
屋上のサウナは後に回すとして、とにかく汗を流したかった。
部屋のスチームサウナをしっかりと浴び、汗を流し身体を洗う。
水風呂がないがシャワーで我慢するか、と思ったのだが。
失礼。
ここの水はキンキンに冷えている!
まさか!
きっと各部屋のバスルームの水はチラー水なのだろう。
いやぁ、ちょっとびっくりだ。
人生には三つの坂があるとは聞いたものだが。
上り坂。下り坂。
そして、まさか。
おかげで汗に姿を変えた澱みが綺麗に落ち、すっきりとした気持ちになった。
ありがたい、RE SORT。
寝る場所も確保でき何時でも助けてくださる佐世保の方々に感謝だ。
[ 長崎県 ]
佐世保に向かうみどりの時間は決めていなかった。
が、20時に予約しているお店があった。佐世保の方に教えていただいた和食の小料理屋さんだ。
もう一つ。翌日には昨年佐世保旅で出会った兵庫の宝塚のご婦人が墓参りに訪れるのでお寿司でもどうですか、と娘さんからの連絡もあった。母親と同じ歳のその方の楽しいお話は良い時間をいただけたので気持ちよく返事をしていた。
当たり前だが、佐世保となると宿は。
サウナサン。
当たり前が当たり前にならないこともある。
あって当たり前と思っていることのなんと傲慢なことか。
みどりに乗り込むまさにその時、連絡が入る。
漏水による全館停電のため休館となり、復旧の目処が立っていない、とのこと。
伝えてくるフロントの女性の声はいつもと違い悲痛であった。
スタッフの皆さんは無事だと聞き安堵したが、お客さんたちも無念であろう。
17時前に佐世保に着いた。
歩いてまずサウナサンへ。
フロントで社長と受付の女性が、申し訳ないです、と頭を下げられる。
が、何にでもトラブルはある。
かつて私は起業して3年目の頃、大雨で近くの川が氾濫し事業所が浸水し投資が全てパァになったことがあった。
移転して新しい事業所でも2度、落雷被害を受け電子機器、空調をやりかえ新調したことがあった(2度も普通雷が落ちるかね。フントニモゥ)
また、なんと昨年のこの時期の大雨では事業所横の河川が排水できず氾濫し床下浸水した。
(保険は雀の涙。もうお金ないよ)
あって当たり前の感覚になっていた自分がいかに奢っていたか・
社長やスタッフの方々の精神でサウナサンは必ずや復活するだろう。
これこそ再度クラウドファウンディングすべき案件だ。
その日を待ち、ロスに耐えるのだ。
しかし、佐世保。ビジネスホテルはどこも満室。
どこに泊まる?
[ 兵庫県 ]
早朝4時。
カプセル上段より這い出て、館内の階段を登る。
フロントの階を通り越し、もう一段階登る。
歩みを進めるうちに階上の熱気が届いてくる。
神戸サウナアンドスパ。
私は自前のシャンプーとボディソープを名古屋に忘れてきてしまった。
無念。
最近物忘れや忘れ物が多い。
やむなく施設の冷やっこいシャンプーを試し、身体を洗う。
ハマムに入る。
お湯を石の台座に投げ掛け、横になる。
じんわり体が温かくなり、じっとりと汗をかいてくる。
8分ほど温め、アウフグースサウナへ。
身体の芯が温まっているのだろう。
3分。かなりの汗をかく。
外気浴スペースにあるかけ湯にあたり、露天に浸かる。
しっかり温まった。
いよいよだな。
11.7度の水風呂。
これから明日の朝のチェックアウトまで何度入るのだろうか?
やはり早朝。連休で施設に人が多いとはいえ、この時間ではまばらだ。
決して深くないキンキンに冷えた水風呂は身体がキリリとする。
嗚呼、ここの水風呂も気持ち良い。
少し長めに入ると、膝から下が冷たさに痺れ、足を運び浴槽から出るのにもたつくのだ。
しかし、気持ち良いなぁ。
今日はこの後阪急線で塚口まで向かい、カレーをいただく予定だ。
その後どうする?
今はもう、この水風呂に戻ってくることしか頭に、無い。
[ 兵庫県 ]
名古屋の深海水風呂に別れを告げ、名古屋駅から新神戸駅へ新幹線で。
名古屋では味仙に寄りたかったのだが。
長い行列に今回は断念した。
味噌カツエビフライ弁当と缶ビール片手に乗車。
自由席は満席だ。
出入り口のスペースで戴く。
京都駅で結構な降客があり、座る。
嗚呼、もうすぐだ。
新神戸。
神戸サウナアンドスパ。
私の持参しているシャンプーとボディソープであの11.7度の水風呂はどうなってしまうのか?
チェックイン。
汗を流し、塩サウナへ。
そうそう椅子がわりの丸太がここは熱いのでタオルを敷いた方が良いのであった。
塩は使わずじっくり8分。
楽しみをお預けにするのは嫌いじゃない。
23度の水風呂を選択。
嗚呼、これはこれで気持ちが良い。
連休のサウナはやはりかなりの混みようだ。
しかしここは本当にお客さんの立ち振る舞いと質が良い。
深海サウナでは深海魚ならぬ若い金魚や若い錦鯉がたくさんいた。
施設の方針なので致し方ないが、皮膚に色とりどりの刺青を入れて騒がしくやられるとなかなか長居はしずらいものだ。
レストランに行き湯上がりセットでビールをいただく。
夜は三宮の街で美味しく食事した後、寝る前にサウナだ。
[ 愛知県 ]
泣く泣く地上に舞い戻ってきた私は懲りていなかった。
今度は深海?に挑みたかったのだ。
名古屋はサウナ熱が熱い。
昨晩訪れたショップ近くにも個室サウナができていた。
熱い。名古屋。
淺間町まで地下鉄で移動。
KIWAMISAUNA。
法令範囲内です。と歌う水風呂。実に深さ2m!あるらしい。
深海に挑むダイバー、グランブルーの世界。言い過ぎか。
[ 愛知県 ]
小雨の名古屋。
私はショップを訪ね、初めてお会いするオーナーと面談。
とても気さくな方で色々話を引き出してくださる。
お店を閉め大須にある老舗の「とんちゃん」に連れて行ってくださるという。
二人歩きながら色々話したのだが。
連れてきてくださった「とんちゃん」は大盛況でいわば強引に2名席を作ってくれた。
ありがたい。
味噌につけこまれた豚ホルモンを炭で焼いて食す。
一枚の皿に少量なのですぐに食べ終わってしまう。
尽きない会話の合間に肉を追加し私だけがビールをいただいた。
いやぁ、美味しい。これだよな。
閉店が早く22時前には看板となった。
私には気に入っているメーカーの洋服があり、それをいただいているのだが。
そのメーカーでさえ今後は縫製工場の問題から高度な技術を有するものは縫える人材の高齢化や向上の閉鎖など商品がなくなっていく懸念があることを伺った。
オーナー曰く、売っている自分も年が進みやれなくなったらそこで終わり。またメーカーも同じレベルで続けられる後継者がいなければ創業者ができなくなった時点で終わり。
一見悲しげな寂しい話かと思いきや、これは潔い視点だとの考えに至った。
6年前、頭の血管を切って40日入院していた時のことだ。一時は社会復帰を断念するほどの麻痺があったが今は生き延びて普通だ。それまでの事業を縮小し身の丈以上のことはしない生き方になった。
20代の頃に着ていたアメカジに再び傾倒して行ったのもこの時期だ。
イタリアものの窮屈な、常に流行の流れが変わるものを追いかけ着ていくことも一切やめた。自身の仕事にある種のプレステージ感を一切振り捨てたのだ。
20代の頃よりも下調べし今後30年で買い換えることがないものを吟味して60の歳まで必要なものだけ手に入れようと決めていたからだ。
寂しく思ったのは、そうか何にでもやはり期限がある。と再認識したためだ。
オーナーに次回の再会を約束し、別れた。
Fuji栄。
早朝5時。昨日の喧騒が今の時間はまばらだ。
スチームサウナは昨日の体臭の残り香が少し和らいでいたので長い時間粘った。
漢サウナは時間を合わせ熱風ロウリュを楽しんだ。
森のサウナも同じく時間を合わせてロウリュに浸った。
13度の水風呂に浸かり。体のなじみをプールで覚える。
何にでも期限はある。
Fuji栄。チェックアウトは朝10時。もう一泊期限を伸ばせばまだ楽しめた。
永遠にこの地下王国にとどまることは出来ない。
嗚呼、地上に帰るのに躊躇われる。
地上の楽園は、どこだ。
[ 愛知県 ]
雨の福岡。
本当は午前5時過ぎの新幹線に乗り、10時チェックアウトの喧騒を掻い潜るように目的のサウナを満喫する予定であった。
が。
仕事というのは振り切れないし割り切れないものだ。
急な仕事が舞い込み断れない。午前中は気持ちを入れ替え仕事することにしたのだ。
13時15分。
博多駅、ほぼ満員の新幹線のぞみで名古屋へ。
Fuji栄。
名古屋にはウェルビーがあり避けて通れないはずだが、東京での苦い経験がありドラマに出てこない施設にしたのだ。
繁華街の中にある点では錦糸町的な感じか?
地下4階に男の楽園があると聞き、訪ねたのだ。
そこには巨大な温水プールがあり、中で泳いだり歩行したりと仰天の空間だ。
漢サウナ、スチームサウナそして森のサウナ。
今の時間は大変混み合っている。
身体を洗い、軽くスチームサウナと冷たい方の水風呂を楽しみ後にした。
深夜、早朝とこの男の地下楽園を満喫するのだ。
名古屋に懇意にしていただいている洋服屋さんがあり、そのオーナーとお会いする予定もあった。
名古屋の『とんちゃん』に連れて行ってくださるとのこと。
聞けば福岡は大雨だという。
時間外れたが、雨を避けて鬱屈した空から逃れるために来たのだ。
1階のロッカーに館内着をしまい夜の栄に飛び出した。
[ 福岡県 ]
昨晩は大雨で天神から事業所に戻ることはできなかった。
バス停で雨を凌ぎ、向かうは博多駅。
週末からの旅に備えてお土産を購入。当日は朝早く土産物のお店は空いてなかろう。
さて。
キャビナス。
すっかり疲れてしまって10階レストランで大隈をキープし本日はピリ辛冷やし中華。
もう寝たい。
朝4時過ぎに起床。
11階へと向かう。
昨日からの汗をきれいに流し、湯船に浸かる。
ふぅ。
私を含めて事業主というのはこの7月10日はいつも難する。
労働保険料、源泉徴収税半期、厚生年金基礎算定とお金のことが集中するのだ。
ロイヤルサウナに2度入り、水風呂の後のベタつきを取り払うようにもう一度体を洗う。
シャンプー、ボディソープともクールなあれだ。
頭にバットを喰らうかの爽快感がまたしても。
体を包む清涼感はいやはやなんとも。
6時を過ぎたあたりから混み出してきた。
うむ。やはりキャビナスの朝4時5時のサウナは良い。
さぁ、気持ちを入れ替えて今日からまた半年頑張るか。
[ 長崎県 ]
似た感覚は9年前に得ていた。
仕事中に腹膜炎を起こし、救急車で病院に搬送された時だ。
鎮痛剤の点滴が効かず、痛みに悶える姿を見兼ねてか?医師がモルヒネを打ってくれたのだ。
冷たい水面に全身から浸っていく浮遊感と目の前が真っ青になる感じ。
一瞬で痛みは消えた。
モルヒネや薬物中毒症に加担するのではないが、それだけの冷却感と全身の引き締まる思いをシャンプーとボディーソープそしてサウナサンで得た。
サウナサン。
本日は大雨なり。
朝はチェックアウトする方々の話が聞き漏れてきた。
どうやら福岡からの少人数グループでのサウナ旅のようであった。
キャビナスの話もでていた。
また別のグループからは如何にサウナサンで整えたかをお互いが話し合っている。
関東からの方もいた。
食堂から漏れ聞こえた会話には空港から飛行機で帰るという。
偶然、受付で居合わせた私は短い距離でもタクシーを勧めた。
私も列車の時間があり先にタクシーに乗り込んだが、パソコンを忘れたことに気が付きUターン。
再度タクシーに乗り込み、一路佐世保駅へ。
JR佐世保線は運休であった。
再開の目処は立っていないという。
月曜日。もう福岡へ戻る気力はなかった。
2度目のUターン。
受付の方、スタッフの方に「お帰りなさい」と労いの言葉をいただく。
大雨の中のバタバタ劇に疲労、2階の休憩室で横になる。
16時。カプセルの移動が叶い部屋にて休む。
19時半。
食堂が社長食堂となり、噂のラム麻婆を頂く。
お試しと生ビール。雨で帰れなかったことを忘れる時間となった。
社長はとてもできた方で、名も知らぬ私にも色々とお話ししてくださった。
サウナサンの昔を私はある商店主から聞いていた。客層にしてもサウナ自体の品格としても以前とはまるきり違う。佐世保にあって唯一のサウナになってしまったが独占に驕らず、今の社長とスタッフが一生懸命努力したんだ、と佐世保のその方は教えてくれた。
私は喋りがうまい方ではない。なぜ本人にそう聞いたことをちゃんと話せなかったのか?
食堂にお客さんが増え、社長が応対している隙に私は辞した。
掃除の徹底。浴室もトイレもすごく清潔だ。
モダンや煌びやかな内装は人目をひき、食い始めは良いが食べ続けたいとは思わない。
古い施設だがそこに品格が、ある。
[ 長崎県 ]
昨日夕方佐世保に。
小雨が続く街並みを歩いていく体力は無かった。
6月は忙しかった。体を酷使した感があった。歳なのだ。
タクシーに乗せていただき到着。
サウナサン。
整備された水風呂は本日は13.5度。
ちょうどアウフグースが行われかなりの混み具合である。
スチームからのワコサウナ。水風呂に浸かる。
試したいことがあったが、外で食事を済ませ早めに就寝。
朝4時。
いそいそと階下し喫煙室で外を見るとやはり天気がすぐれない。
よし。
体をしっかり洗う。シャンプーはルネフルトレールアステラフレッシュ。これは毛穴のアブラを根こそぎ落としてくれる。泡立てて放置するとなお良い。ボディーソープはウルオス。これはサウナサンでも推奨されていて洗い上がりがサッパリだ。これで顔も洗う。
スチームで3分もすると汗が出てくる。この低温でじっくり時を待つ。
心拍数の上昇を感じ、そのままワコサウナへ。
のべ8分。
しっかりお湯を浴び汗を流す。
水風呂に入る前に足元、腰そして頭とかけ水をし本日12.5度!の水風呂に浸かる。
嗚呼。なんて気持ち良いのだ。
これを2度繰り返し。5時過ぎ。一度喫煙室に向かい大きく息を吐く。
さて、試してみるか。
そう、私はどうも2度ほどサウナ水風呂休憩を繰り返したのち時間をおくと肌がベタ付いてくるのだ。
サウナサンで、このベタつきを一掃するのに追いシャンプー、追い体洗いをするのだ。
3セット目のスチーム、ワコサウナを終えて再び体を洗う。
この夏自身で用意したものがある。まずシャンプー。アステラで洗い切った頭皮にこの爆弾投下レベルの清涼感はどうだ!泡立てて明日寺のように放置プレイをする。
ボディソープはミント系のものだが柔らかい泡立ちに後から目にくるほどの清涼感!
寒気を感じるほどの泡に塗れ全てをシャワーで洗い流す。
いざ、水風呂へ。
キャビナスで予行練習した際には頭をバットで殴られた感があった。
正直ビビリである。水温は12.5度。サウナサンベストの13度よりも低い!
掛水で戦慄が走った。
この歳でほどほどのことは経験している。水風呂に入れ!
体全体が氷に触れているようになり、頭は後頭部に雷が落ちたかのような刺激が走った!
いかん、死ぬ!すぐに出ないと死んでしまう!
足がガクガクと震え立っていられないので水風呂の縁に座り込んでしまった。
その後、じわじわと体が回復するとともにこれまで得たことのない恍惚感の中にいた。
これは経験したことがある。明らかに似ている。
男
[ 福岡県 ]
昨晩は髪を切り終わった後、友人と焼き鳥屋に行った。
福岡天神の片隅にある古い焼き鳥屋のカウンターしかないその奥に座り酒を酌み交わした。
話は年相応に年齢と共にイタイことをなるだけ気をつけてするべきではない、と話題にした。
学生の頃に聞いていたロックバンドが彼ら70歳になってまで不良少年時代のことを唄っているのがイタくないか?ということに話がのぼると、いつまでも悪びれている様は良い歳であろうにも関わらずに悪いことで捕まり、法廷で情状酌量を乞い、生い立ちの不遇を訴える様に似てなくもない。
まぁ、唄だからな。
往生際が悪いのか。
時としてサウナのあるところでそれを目の当たりにすることがある。
水風呂のかかり水を豪快に撒き散らし周囲に飛び散ることを厭わない。
近くに行ってかければ良いものを遠くから椅子めがけてお湯や水をかける。
風呂桶や座椅子を雑に扱う。
ボディタオルを遠方から投げ入れる。
無頼漢気取りの無法者か。
180度真逆で生きたいものだ。
遅くなった。
キャビナスに連絡すると個室が空いているという。
キャビナス。
最近設備が一新、新調されて過ごしやすさが増している。
各客室のマットレスは新調されなお快適に。
サウナマットも用意された。
髪を切ったついでに試したいことがあった。
今日は予行練習だ。
夏場はどこの施設でもクール系のシャンプーとボディソープを用意してくれているが、自前で探し当てたものがあるのだ。
ロイヤルサウナを楽しみ、温浴し水風呂へ。
うん、ここまではいつも通りだ。
休憩し、2度目のロイヤルへ。
かなり発汗し、温浴水風呂。
前から気になっていたので自分はこうするようになったのだが、2度目の水風呂ぐらいから体がベタつくのだ。
かいた汗を流して温浴や水風呂だが、出切っていない汗、表面にこびりついた自身のアブラか?
これをもう一度体を洗い、流して3度目のサウナもしくは水風呂に入るといやなんと体がサラサラだ。
そこに新しく仕入れたシャンプーとボディーソープを試す。
商品名を出すといやらしいので今後に考えるが、水風呂では頭を後頭部からバットで叩かれたと表現すれば良いか!
恐ろしいほどの清涼感を得た!
キャビナスで予行練習してこの結果だ。
いかん。
佐世保のアレでは一体どうなるのだ?
[ 福岡県 ]
前日、東京から帰ってきた。
朝4時起床。
事業所に向かい休んでいる間に溜まっている仕事に目を通す。
没頭していた。
10時半!こんなに仕事が好きだったか?
東京では数々の食事に少し食傷気味であった。
あのサッパリしたあれが食べたい。
キャビナス。
11時前のここはチェックアウトの列でフロントはごった返しだ。
ソフトバンク阪神戦だからか。
阪神ファンの方々の列が続く。
このチェックアウト後の時間のサウナは本当に天国だ。
人がまばらでアウフグースのようなイベントはないが自由に楽しめる。
もちろんルール内で、だ。
東京では東京ステーションホテル、北欧の他に2軒サウナに行った。
この2軒についてはまた言葉を選んで投稿しよう。気が向いたら、の話だ。
こちらの無知と相手のルールが重なった時、丁寧に教えてくれればこちらもすみません、ありがとうとなるものだ。
怒鳴られ、番号で呼び捨てされ。これでは女性刑務官に躾けられる囚人ではないか。
サウナの虜にはなったが囚人ではない。普通番号だけで相手を呼ぶか?
ロイヤルサウナで6分。程よく汗をかいた。
ずっと入っていられそうな水風呂で頭の中に残っていたトゲが抜けた。
レストランに向かう。
お目当てのあれだ。
6月になって3回目だ。
嗚呼、やっと帰ってきた。
[ 東京都 ]
朝4時。
遠出してもこの時間に起きてしまう。
いよいよ待ちに待った北欧サウナだ!
かのドラマの視聴者にはもう何も説明は要らないだろう。
中に入る。
浴槽は2種。どちらも広くお湯が豊富だ。
トゴールの湯はぬるめになっている。
サウナを2種、それぞれ楽しみ15℃の水風呂へ。
そこからトゴールと温冷交代浴を楽しんだ。
少なくなったとはいえこの時間帯でも次第に混み合って来た。
朝の散歩に出るか。
上野の街を歩く。
昨晩の人々の盛り上がりが空気や散乱したゴミで分かる。
東京は眠らない街。
背広姿のまま歩道の端で倒れて寝ている。
平日だよな。
朝7時。
北欧に戻る。
ショウケースには各地のサウナ施設の方が訪れてきた痕跡の数々が置いてある。
サウナサンのものもあった。
朝飯前にひと風呂あびるつもりでサウナに向かった。
まぁ、ひとの多さ。
引き下がらず、サウナと水風呂を楽しむ。
水風呂はいい。深さといい広さといい申し分ない。
サウナ、水風呂そして外気浴。
外気浴は東京ではこれでも良いのだろう。
キャビナスが恵まれすぎなだけだ。
時を忘れて北欧に没頭したかった。
だが。
ここは宿泊にサウナをあきらめるか?
ネットで空いた時間が合えばサウナのみ楽しむか?
私は宿泊なのだが、安く泊まれるから泊まるのではない。サウナと宿泊で心地よい時間を過ごしたいと思ったのだ。
男性スタッフがあれだけ必死であったとしても女性スタッフには余裕がないのだろう。
お互いがどんな状況下でも相手をリスペクトしたうえで口をきく術や礼儀をきっと知らないのだろう。
習わないのだろう。
カスハラではない。
来客が多い事で宿泊客のお願いは聞いて貰えないのだろう。
いっぱいいっぱいでヒステリックなのか?感情を抑えられないのか?
いや、下調べが不十分な私が無知で伺うには足らぬ客であったのだろう。客として失礼なことは全くしていないし、むしろ謙虚だ。
しかし、恐らくお客さんではなく、おい客!なのだろう。(お客様は神様です、とは思わないのであしからず。)
きっとそうだ。あまりの人気に人が押し寄せて人当たりに疲れているのだろう。
きっと疲れている施設なのだ。
水色のマニュキュアの冷たく磨かれた輝きにあの威圧的な態度の爪痕が残るサウナとなった。
私は辞する事にした。
母の傘寿のお祝いに自身がネガティブな息子ではいたくない。
嗚呼、北欧さようなら。
磨いて輝かせるのはそこではない。
[ 東京都 ]
昨夜、両親を部屋へ送り届けた後山手線で上野へ。
北欧。
サウナ好きには認知度が一番高いと思われるこの施設に宿を取ったのだ。
チェックインし、まだ宵の口だ。
サウナに行こう。
施設の作りが特殊なのか?
宿泊カプセルには6階でチェックインして再度エレベーターか奥の非常階段を使い降りていく仕組みだ。
また浴室のタオルは夜から早朝までの時間しか置いてなく日中は自身のロッカーからの持ち出しになる。いくらでもタオルがある施設ではない。
フロントを抜け階段を登りいざサウナへ。
入れなかった。
いや、入っていいのだろうが脱衣箱は空きがなく、パウダールームには順番待ちで立っている人だかりが。また浴室を覗くと人人人。
諦め、早朝のサウナに作戦変更だ。
5階のレストランに行き空いている席を確認すると、外で順番待ちだという。
休憩室側に椅子が並び、そこには。
おー。待ちの人がいっぱい。
休憩室も全て満席。
おおっと、席が空いた。
そそくさと座る。
リクライニング機能は壊れていたが居場所がないよりマシだ。2時間ほど待ったか。
レストランに入れた。
ドラマの風景そのままであった。
北欧カレーをいただき、ビール飲んだ。
豆腐チゲもいただいた。上野だから韓国のものには強いはずだ。
もう今日は寝よう。
サウナに来たが、サウナに入れない。無念。
朝早くに起きてこそ、だ。
[ 東京都 ]
東京に来た。
ここに来るまでの道中は散々だった。怒ってはいけない。
父、母はやはり歳なのだ。
荷物は宿泊先に送ったはずなのにさらに持って行く荷物が増えている。
新幹線のチケットを間違えて持ってくる。
予定していた列車に乗れない。
予約した席でないところで車掌さんに注意される。
私も気が長くなったものだ。
いいよー。
大丈夫だよー。
と十分大人だ。
前置きが長くなったが、母が傘寿なのだ。コロナ下にあった父の傘寿もまともにお祝いをしていない。
ならば、オリジナルの家族で二人のお祝いをしようじゃないかと妹と話し、母の夢であった東京ステーションホテルに泊まることとなった。
新幹線のぞみは速い。5時間もあれば東京だ。
東京ステーションホテル。
この地下にサウナがあるのを知った。
宿泊客(ちなみに私は宿泊しない。両親のみだ。ホテルが嫌なのではない。目が飛び出る宿泊代なのだ。)と会員だけが利用できるこのスパは暗がりの中に水風呂の水面のゆらめきが照明で天井に映えるなんとも素敵な作りだ。
サウナは2種類。
高温と微スチームがある。
どちらも旅の疲れを癒してくれる。
父は自分の泊まるホテルにサウナがあることにご満悦のようだ。
ありがたい。企画してよかった。
水風呂に二人して浸かる。
嗚呼。17.2度の表示だが深さもあって冷える。
今日は僕が色々ミスしてすまなかったな。
と、父が言う。
返答せずに水風呂に潜る。
(お父さん、そんなこと言わないでくれよ。無事に東京に来れたのだからなんとも思ってないし、何も気後れせずに楽しんでくれよ。)
サウナを終え、両親の泊まる部屋に向かう。
身支度を整え、母の希望で8年前父のすぐ上の兄が亡くなった時、三男の叔父といった鰻屋に行くことにした。
旅の疲れか、美味しい鰻とお酒に酔ったのか?父はダウン気味だ。
明日も東京だから部屋に戻りなよ、とうながし店を後にした。
日の沈んだ東京駅の丸の内側のなんと綺麗なこと。
明日は妹と合流だ。
私は宿を別にしている。
明日は浅草に詣る。
[ 福岡県 ]
六月になって忙しい。
毎晩遅く、毎朝早い。
活かされているのがありがたい。
泊まりで汗を流し、仕事のアイデアが降りてくるのを期待した。
キャビナス。
天神で所用を済ませ、連絡するとロイヤル個室に空きがあるとのこと。
18:00チェックイン。
ロイヤルサウナがやはり好きだ!
中温のなかに12分。テレビを気を取られたか?気がつけば汗でびしょ濡れだ。
お湯で流し、湯船につかる。
さて、水風呂。
いつになしか澄んで心地よい。
嗚呼、やはりここは良い。
何故か。これで充分つきぬけた。
仕事のアイデアをまとめる為10階レストランへ。
飲みたいもの、食べたいもののオンパレードのここは季節メニューがキラーチューンだ。
ああ、そうか。
もう、夏だものな。
紅生姜で白飯が食べられる私はワガママを言った。
ありがたい。
なんとも美味しい
ジミヘンドリクスのヘイジョーは素晴らしい。オリジナルは彼ではないが彼の曲と言っても良い。少しだけ独自のエッセンスを足したロイブキャナンのそれは秀逸だ!
ワガママをほんの少し。
嗚呼、夏のキャビナスが始まる。
[ 長崎県 ]
佐世保2日目の朝。
寝過ごしてしまった。
4時に起床し、4時半からのスチームとワコサウナを楽しむはずであったが、疲労困憊で起きれなかった。
サウナサン。
昨晩遅くに到着。そのまま就寝。
今日は地元の友人夫妻が佐世保に遊びに来るので行動を共にする約束をしていた。
思えば5月。やる気が空回りするのを佐世保、サウナサンが救ってくれた。
ここでデジタルデトックスをするのが一番ピュリファイされる。
ギリギリで朝食をいただき、昨日から清めていない体を洗う。
ワコサウナに入る。
最近少し熱めなんですよ、とスタッフの方の言われるそれはお茶の香りがとても心地よい。
足元のオーロラ!のほのかな灯り。テレビもなくよく集中できる。
3分もすると程なく汗をかく。さらに2分。身体がびしょ濡れだ。
竹炭で濾過された透き通った水風呂は15.2度。
嗚呼、なんて気持ち良いのだ。
佐世保の街で友人たちと食事し、戻ってくればサウナに浸れる。
こんなに嬉しいことはない。
[ 大分県 ]
昨晩からの久住南登山口はかなり冷えた。
友人の用意してくれた寝袋はとても暖かく、いつの間にか寝てしまっていた。
朝5時起床。
久住のスカイラインがとても美しい。
キャンプの片付けをし、車に乗り込む。
ナビが優秀なのがありがたい。道中不安を覚える山道だ。対向車がいればとても離合出来ないそれはしばらく続く。本当にあるのか?
果たして、我々はたどり着いた。
リビルドサウナ。
受付を済ませ、予約12:30前であったが案内してくれた。
小屋サウナにプールの水風呂、そして外気浴スペース。
自然の中、かすかに聞こえる鳥の声と沢の音。
ペットボトルの水分補給ではなく、水が用意してある。
友人はかなりのキャンパーだ。
自然の中の昔からある学校を登山者用にロッジにしサウナを設けている、ここの支配人の考えに共感していた。
早速サウナだ。
薪でしっかりと熱く室内はたもたれている。
上段にはさらに木で出来たベンチが。
上段の更に上に座れるのか。
この時間、我々以外には男性が2名だけであったが、すごく丁寧なお二人で来客の質はかなり高い。
断りをいれロウリュする。
二回も行えばかなりの熱さだ!
友人は圧倒のステイ。流石に付き合えない。
一旦外に出て何にも侵されていない空気を思い切り吸う。
バケツのガッシングシャワーを二発浴び、水風呂へ。
冬場は凍ります、とスタッフの方に聞いていた水温12℃のプールは沢から引かれた新鮮で清らかだ。
身体を浮かべ天を仰ぐ。
陽射しを感じる。
なんて贅沢なんだ!
[ 長崎県 ]
朝のサウナサン。
5時起床。
2階の喫煙室に向かう。窓から外を見ると雨が止んでいる。
1階浴場に行き、身体をしっかり洗う。
この朝早い時間でも5名、いる。
ワコサウナ5分、プレジスチーム3分。
本日は15.3℃の水風呂に浸かる。
朝からこんな贅沢を味わうには訳がある。
サウナサンに着いたのは土曜日の16時前。
考えていたよりも早く特急みどりに乗れたのだ。
タクシーでグラビティまで向かい、ワカモレとミチェラーダをいただく。
五月が不定休の営業だと聞き、空いてなければ我慢するしかなかった。
外国の方々が多い。六月からは通常通り営業できると聞き安堵した。
17時前、歩いてサウナサンへ到着。
これは五月病か?と思うほどに4月のあのやる気がなくなっていた。
気持ちが前向きにならないのだ。このままではスタッフにも迷惑をかける。
どこかで修正せねば。
鬱屈した気持ち、モヤモヤ。どこか気が散ってしまう。
キャビナスも試したが手ぬるかった。
確実にパンチを喰らう、やはりあそこだな。
だから来たのだ。
初日は快晴の後、夜21時には小雨。22時には就寝。
寝付けない。低気圧のせいだ。
2日目。朝8時より朝定食をいただく。外は大雨。このままどんよりとカプセルか休憩室で過ごしに来たわけではない。
傘を差し佐世保の街を歩く。濡れても帰れば温かいお風呂もサウナも待ってくれている。
街を散策するのは良いことだ。
佐世保の方々といろいろお話ができた。
仕事や生き方や楽しみ方を。
お名前は伏せるが、お店のご主人がこうおっしゃった。
「食いもんや、飲みもんに凝り固まってあーだ、こーだ。技術的にどうだって。そんなのはそういうカチカチに固まった技術を振りかざしてやっとる連中に任せときゃいーと。美味しいとか楽しいとかが理屈じゃなしに出来てるやつだっていることは否定できんちゃから。」
月曜日の朝。
サウナサンでの3セットを終え、チェックアウト。
技術や理論。ガチガチに凝り固まった頭で生き続けられる者と無理な者。
無理な者だから頭が疲れ拒否をするのだ。これこそ五月病。
いや、人生を続ける限り仕事をする限りいつでも起こる病気。
サウナサンと佐世保が私を再生してくれた、3日間であった。