幸熱

「サ」巡りシリーズ in 東京は神田


サラリーマンの聖地
神田駅のすぐそばにひっそり佇む
昔ながらのビジネスホテル
本日はここ、神田セントラル

私の初サウナ施設の向き合い方
サウナに関連する事前情報は
全く調べずに入場すること
それ以外に関しては調べる
一日そこで過ごすわけなので
多少の心の準備は必要である訳であり。

そしてこの
毎日健康サウナ住み込み生活を始めて
段々「多分こんな感じだろう」と外観で
予想できるようになっていたが
ここは全く予想がついていなかった

口コミ数が人気を物語るわりに
商業ビル達に挟まり
申し訳程度に佇む狭いホテル
なにがそこまで人気なのだろう

フロントでわかった


「ホスピタリティ」


施設自体は年季が入っており
最新できれい、というわけではない
サウナ・水風呂のコンディションも普通
しかし

・フロントマンの丁寧すぎる混雑のお詫び
・足つぼマットを顔を近づけ目を凝らしながら磨く清掃員
・すれ違うたびにお辞儀をして挨拶する従業員

接客がビジネスホテルの域を超えており
思わずチップでも渡しそうになる程

更に
タオル使い放題や麦茶飲み放題など
細部のサービスまで気を抜かない


接客とサービスの質は
施設のコンディションなどを
余裕で飛び越える

満足さがこれほどまでに変わるとは。

やはりサウナは熱さ・冷たさでは語れない
人が人を満足させたい、という
「心」があってこそ
最高のサウナが出来上がるのだろう


くるしゅうないでんねん！フィニッシュ

追伸1:
部屋に備え付けてあった
あまりお目にかかれないタイプの
レガシー電子ケトル

「サ」巡りシリーズ in 東京は蒲田


羽田空港から30分で到着する直通バスも運行しており
アクセシビリティの高さを感じる蒲田
まず、東京へ来たなら
羽田から向かう1ウナ目ならここしかない
おすすめサウナ「ガーデンズサウナ」

昔はカプセルプラス、という名前だったらしい
館内にもいくつかその名の名残がある



兎に角、でかい。
広い。


所々年季は感じるが
それ以上に清掃が行き届いている内装に
兎に角広い館内
広すぎて健康になるのではないか、というほど歩く
1Fフロントから
2F休憩処の長い廊下を歩き
日帰客用ロッカーを通り過ぎ
階段を下り1Fの大浴場

わ、大浴場も広い

サ室は低温・高温
水風呂は冷水・不感
ともに2据え

低温は香りが良い、もしかしたらアロマであろうか
高温も十分すぎる熱さ、しっかり芯から温まる
水風呂も冷たすぎず体に負担がかからないが十分整う温度
不感の存在も嬉しい


勿論これらは素晴らしい
しかし、そうじゃない、
浴場に入ってからずっと見切れているのだ


なぜか「庭」があるのだ、浴場に


あまりにも不釣り合いな違和感空間
水風呂から出て行ったサウナーはそこに
吸い込まれていく

私も例に漏れずついていくとそこには

・巨大業務用扇風機2台
・フルフラットデッキチェア3台
・目の前に南国風観葉植物
・壁には蔦が這う



ああ、なんだこれ
まさに
「都会のオアシス」
ではないか



椅子に腰を下ろし
目をつぶればそこは南国パラダイス
扇風機の轟音はご愛敬
背もたれ部分が短く、首の座り処がないのもご愛敬

そして人も少ないのがなにより
都内の華金とは思えない空き具合に感動しながら
愉快なサウ二ングとなった


とかいのおあしすぱらだいすフィニッシュ

「サ」巡りシリーズ in 埼玉は草加


過酷で贅沢な
本日3ウナ目は
なんと、あのラッコさんのお風呂
で有名なここ、草加健康センター

あの「サ道」で
北の大地が生み出した我らのサウナ紳士
「エレガント渡会」が
原田泰造にアウフグッスした、あのラッコである

本日も嬉しいことに
ソロサウナではなく
サウナ好きの友人らが集まり
さて、愉しもうかと思った



が

浴場に入れば衝撃



人生で出会ったことがないほどの混雑
これか。


「イモ洗い」という言葉は
北海道在住時代も見聞き、自らも使っていたが
なにかしっくりこない違和感があった

漸く言葉の意味を理解した
年齢、体格、関係なく
浴槽にぎゅうぎゅう詰め
流石に入れない


よく入れるな、サウナー達よ
私はまだ、修行不足なのか


そして露天
北海道の大銭湯、月見湯より狭いスペースの露天に
全裸の男、男、男
風呂の縁に、肩をぶつけながら十数人が瞑想
水風呂は人が入る余地無。



ナ　ン　ダ　コ　レ



というのもこれはピークタイムだったらしく
徐々にスペースが空いてきた為
サ室へin


え、広っ
あっつ


収容28名らしいが、明らかにその1.5倍は入るスタジアム型
さっきの水風呂とのアンバランスさに驚きつつも
更にすごいのは熱さ

ここまで巨大なのに均等に灼熱
このパワフルなストーブでロウリュしたら
地獄の業火に焼かれ死ぬことだろう
今回は残念ながらロウリュ参加できなかったため次回に期待

そして温泉は懐かしさを感じる硫黄臭
登別温泉を想い出しながら
徐々に人が居なくなる浴場で瞑想

更に更に、温泉だけではなく
薬湯もすさまじい威力で
しきじやACBを思い出す


あ、なるほど
全ての「懐かしい」が詰まっている
つまりそれは
それぞれのサウナ施設のいい部分が
全部詰め込まれたとんでもない施設である、ということ

1つの施設で
ここまでたくさんの施設を思い出したのはサウナ人生初


おもひでぽろぽろさうなでぽたぽたふぃにっしゅ

「サ」巡りシリーズ in 神奈川は川崎


本日2ウナ目
後楽園を後にし向かったのは川崎
向かった先は「おっさんパラダイス」
ここ、川崎ビッグ

時期が時期ではあるが
ここは食堂が24時間営業中である
かといって感染対策を怠っているわけではなく
パーテーションや無料マスク配布、
清掃の頻度を見るに施設側の徹底した対策により
ギリギリ成り立っているのだろう

厳しい時期にもかかわらず
ホスピタリティを落とさない施設側の努力が垣間見えて
少し心を躍らせながらin

しかも本日は
なんといっても新しいサ友3名との出会い

取引先のお客様が生粋のサウナ好きということで
本日がその初セッションの日
川崎ビッグもその方々にご紹介頂いた



浴場に入って数分経つと、いつものデジャブ

それは何か？



私がいつも出会うサウナーは

何故か皆マナーが良く
ドラクエも
掛けず小僧もおらず

入念に洗体して
各々のタイミングで湯通し・水通し・サ室にin

初対面にもかかわらず
周りのペースに合わせることもなく
気づいたら無言でお互いにやにやしながら目を合わせる
そんな紳士かつ変態な生粋サウナーしかいないのだ

それは言わずもがな
サウナをこよなく愛する者の姿勢・態度

本日のお三方も例外なく。

初めまして。とは思えない
まさか、仕事の繋がりだとは思えないくらい
何の恥じらいもなく
全員が恍惚の表情を　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
（勿論、私含め）

何故かは不明だが
とてもありがたい奇跡の出会いの連続である
サウナ好きはサウナ好きを呼ぶのだろう


つながれ★サウナの「ワ」フィニッシュ

「サ」巡りシリーズ in 東京は後楽園


東京ドームのお膝元
安心安全安定の3安ホテル
ここ、ドーミーイン後楽園

本当のところは
ラクーアの初陣を予定していたが
残念ながら閉館

仕方なく気心の知れたサ友を誘い
いい年こいた男性2名で
「サウナのあるところ」でも鑑賞しながら
晩酌サウナしよう、ということでドーミーイン泊。

仕方なく、とは言ったものの
私にとってはこれが
最高最上至福の休日の過ごし方、である

ここ最近
勿論外での飲酒はなくなり
珍しく友人に誘われ
酒を嗜むとしたら専らサウナ

しかし、許可されている場所もあるとはいえ
カプセル・キャビン系の公共スペースで
晩酌するのも気が引ける為
清潔で換気も良く距離も保つことのできる
広めなビジネスホテルに2人で宿泊
という機会が増えてきた

しかもこれがまた
今までの居酒屋・バーなど飲食店2,3軒回って
愉しさと同量の疲れを持ち帰る飲み会とは異なり
気持ち悪さ0・気持ちよさ100の幸せな会に
100%の確率で収束している

何故なら
・サウナに入るとビール1杯が居酒屋5件分の破壊力の気持ちよさ
・しかし気持ち悪さは皆無、何故なら量が飲めない
・量を飲もうとしても、いつの間にか朝になっている
・量を飲んでいないため二日酔いは皆無
・朝、サウナに入れる(結局此れが一番重要)
という具合だ

きっとコロナが終息したとして
私はすすきのへ赴いたとしても
数年前とは全く違う夜の愉しみ方をするのだろう

ちなみに施設の説明
言わずもがなであろう
だって、ドーミーインは
どこへ赴いても「100点満点のホスピタリティ」
なのだから。
多分に漏れず、後楽園も然り。

唯一驚いたのは
部屋の広さと安さであろうか。

そして本日朝は快晴
小洒落た準喫茶でモーニングを頂き
これから待ち受ける
怒涛の「サウナ地獄ツアー」の一日が
幕を開けるのであった

1ウナ目、完。

この厳しい状況だが
ぜひ「ドミ会」、お試しいかが。


ドーミーインの年契約、迷う。

ドミ様ありがとうだいちゅきフィニッシュ

「サ」巡りシリーズ in 東京は上野

本日からの仮宿は
日本有数の強烈熱波
地獄の業火アウフグース
上野御徒町のど真ん中
ここ、オリエンタル2へ

皆大好きセンチュリオン系列を
安価に愉しむ事ができるキャビンタイプのホテルである
オリエンタルは上野御徒町に
3店舗密集して存在している

その中でも特に熱いといわれている
「2」へin



正直、舐めてた。
私如きでおこがましさもあるが
毎日サウナに入っており
いっぱしのサウナーと思っていた

違う、
耐えられない熱さ

なんと
あまりにも熱く



「アウフグッス拒否」



人生で初めてだった

私以外の熟練サウナー達は
涼しい顔で上段に座り
熱波を浴び続けていた

サ室にいるときは精一杯で
全く頭が回っていなかったが
サ室に出て
程よい温度の水風呂に浸かっている間に
後悔・慙愧・自責の念が
身体全身を蝕んでいった


こんなのサウナーとして恥ずかしすぎる
今回は5日の滞在予定である
必ず最終日までには克服してやる


衝撃大後悔羞恥破廉恥ぐっぱいサウナーフィニッシュ

追伸1:
次の日には行けた。笑
でもやっぱり未知の熱さ
なんの気構えもなく耐えれる熱さではない

追伸2:
浴場内に設置されたロッキングチェアが素晴らしい
ゆらゆら揺れる、あの椅子だ
いつの日か耳にした
「ゆれると整いやすい」
それを自らの身体をもって実感した