HOTEL J-MEX
ラブホテル - 東京都 新宿区
J-MEX
俺は女を殺してしまった…
遺体の処理をしなければならない。
業務スーパーで氷を4袋。12㎏買って戻ってきた。現場はホテルJ-MEXの207号室だ。
焦っても仕方がない。まずは買ってきたオロナミンCとポカリと冷蔵庫にしまう。
今回はアロマも用意した。白樺の香り。
せめてもの彼女へのはなむけだ…
暖房で部屋が暑い。この計画には温度管理が重要だ。冬ではあるが冷房に切り替える。
サウナのスイッチを入れて遺体を冷やす為の水風呂を作る。水を張りすぎないのが温度を下げるコツだ。まずは6㎏を投入。暫くすると氷は消えた。
儀式の前に自分の体を清める。しかしお湯は使えない。浴室内の温度を下げる訳にはいかないのだ。前にも言ったがこの計画には温度管理が重要だ。
早速サウナに入る。温度は74℃
まだ早かったか。15分経過で84℃
持ってきたラドルを使いセルフローリューを試みる。白樺の香り。
俺1人だけの空間。何て幸せなんだ…
20分入ったところで水風呂に入る。
体感は18℃ まだ氷は6㎏も残っている。
ガウンを来てベッドに飛び込む。
これ以上ない「究極の整い椅子」だ。
しかし何か物足りない。お前の実力はこんな物では無い筈だ…
2セット目
サウナの電源を入り切りしてみた。
92℃ この狭い空間では充分だ。セルフローリューをする。自分1人だけ。音の無い世界。聞こえるのは水の弾ける音だけ。15分経過し汗だくになり水風呂へ。
今度はバイブラを入れてみた。体感16℃
まだ氷は6㎏も残っている。楽しみだ。
身体を拭くと「あまみ」ができている。
ここが本物である証拠だ。
買ってきたオロナミンとポカリを混ぜて飲む。身体中に沁み渡る。美味しい…
3セット目
93℃ 早速、ローリューをする。狭い空間なので直ぐに蒸気が行きわたる。10分で限界。
水風呂へ。
さらに3kgの氷を投入しバイブラを入れる。
体感14℃ 完全に本物だ。2分が限界。
ベットに飛び込む。その時何かが…
その時、背後で何かが動いた気がした。
彼女だ！彼女は生きている。ぼんやりとした眼差しを俺に向け彼女は言った。
「宇宙を漂うような感覚になっていた」と。彼女にとって初めてのサウナは少し刺激が強かったようだ。
サウナ：10〜20分 × 3
水風呂：1〜2分 × 3
休憩：10分 × 3
合計：3セット
一言：人は殺してません。
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