御所宝湯
銭湯 - 奈良県 御所市
銭湯 - 奈良県 御所市
奈良県銭湯サウナの回。ここだけは行きたかった。
朝起きてホテルのサウナで軽く2セット。サ飯のパンとカフェラテでご機嫌にスタート。車を走らせ観光っぽいこともしなければと思い橿原神宮へ。荘厳な気持ちになったところから油長酒造へ。大好きな日本酒である風の森の醸造所を拝み、近くの酒屋で風の森を数本購入、最後に御所宝湯へ向かう。酒に風呂と一気に俗に戻る。
古き良き佇まいを残す銭湯。リノベ銭湯サウナの枠に入るのだろうが、どちらかと言えば温故知新型の伝統を残すタイプ。
受付の感じのいいお兄さん、恐らくオーナーであろう方に色々と話を伺う。益々好きになる。人柄があらわれた優しい銭湯。
さっそく男湯へ。レトロな引き戸を開けるとイロハニと続く昔ながらのロッカーが鎮座する更衣室。綺麗な青と白を基調としたタイルの浴室を眺む。レトロな雰囲気でタイムスリップした感覚に陥る。心を完全に奪われる。
とりあえず洗髪洗体熱湯とぬる湯にそれぞれ5分。壁に貼られた読み物と綺麗に設えられた洗い場と風呂が昂らせる。準備万端、奥のサ室ゾーンへの扉を開ける。
浴室の賑やかさと打って変わって静粛が広がる。扉一枚で世界が変わる。ますます引き込まれる。外気浴ゾーンと水風呂を抜けついにサ室へ。
ストーブを中心にL字型に配置されたニ段と一段からなる配置。漆喰っぽい素材の壁に丸みを帯びた天井は灯りを最小限に抑えた瞑想系の世界。しかも温度計や12分計もないミニマル空間。セルフロウリュ可。90度ほどかと思われる温度に湿度があるセッティング。二段目端に座るとすぐにじんわり汗が噴き出てくる。途中ロウリュを挟み天井の丸みから容赦なく熱波が降り注ぐ。二面性と言うか底の見えない奥深さを感じる。6分で退室。
水風呂を頭から被り浸る。15度らしいが温度計はない。ただ気持ちいい。2分ほど。
丸太に座る外気浴。天井が抜け空が広がる。上を向いているより、下へうなだれた方が今日はととのう。気持ち良い軽い風に吹かれ1セット目から完全に持って行かれた。10分。
これから全5セット。7.8.9.10分と尻上がりにサ室滞在時間が伸びる。熱さと湿度に慣れたこともあり、サ室の気持ち良さが回を追う毎に増していく。本当に素晴らしいサウナだ。
そして水風呂。地下水ではないらしいが水道水とは違う肌触り。時折蛇口のジェ鹿さんから流れるなまぬるい水とチラーで循環された冷水が混ざり合う。温度や水質では語れない気持ちよさがある。
そして外気浴。丸太の座り心地は人それぞれ感じ方は違うだろうが感じる空気感は抜群だった。
失礼ながら正直こんなに素晴らしいとは思わなかった。個人的には忘れられないレベル。
また是非とも訪れたい。ありがとうございました。
男
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