スプリングス ひよし
温浴施設 - 京都府 南丹市
温浴施設 - 京都府 南丹市
人間は考える葦である。
私は人間である。
故に私は葦であり、イネ科の多年草である。
深まった秋の冷涼で静謐な日吉町の空気に触れ、
スプリングスひよしの柑橘のアロマ漂うサウナの中で思索に耽りたいと思った。
そして思索に耽って2分でウトウト。
山の中なのに海水のような潮の香りの温泉、
香り高いアロマロウリュサウナ、
季節も深まり一際冷たく身にしみる水風呂、
そして山からのやさしい風を受ける全身浴。
ととのいつつある意識のなかで、
存在と時間について思考を巡らす。
あること、ないこと。
もしくはある時、ない時。
ハイデガー「存在と時間」、サルトル「存在と無」、メルロ・ポンティ「知覚の現象学」などを記憶のなかからたぐる。
全部読んだことねーや。
そういえば、入り口に新発売の「京丹波高原豚 特製肉まん」ののぼりが立っていた。
ある時とない時では大阪の人の感情が異なることを思い出す。
思索なんてどうでもいーし。
風呂上がりソッコー肉まんを買う。
残り2個だった。ラッキー。
ある時だ。
「プディングの味は食べてみないとわからない」と丸山真男は書いていた。
そんなんどうでもいーわ。
ひたすらに特製肉まんがサイズがデカい上にうまかった。
ある時ー、あははは、である。
最後に、ある時、ない時は「肉まん」ではなく「豚まん」だったことに気づいた。
まー、どっちでもいいけど。
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら