湯っぷる
温浴施設 - 福井県 大飯郡高浜町
温浴施設 - 福井県 大飯郡高浜町
十月九日 小春の空晴渡りぬ。陋屋の蟄居に堪えず歩みて目黒不動の祠に詣づ。惣門のほとりの掛茶屋に憩ひて境内を眺むるに、山門の彼方一帯の丘岡は、日かげになりて、老樹の傾き一際暗し。
(永井荷風『断腸亭日乗』)
文豪の通っていた店やバーに実際に行ってみたり、そこで同じような注文をすると、
あれ、と思うことがあります。
なんかそんなでもないよねと。
よくよく考えたり、自宅から店までの距離を鑑みるとわかるのですが、
行きつけの店というのは、通り道にあったり、自宅から距離的に近いことがまず前提になります。
さらに、本人にとって居心地がよかったり、経済的な状況もあるので、コストパフォーマンスがよいことも条件になるでしょう。
つまり、当人にとってはホームであっても、よそから来た初めての方は受けつけないという状況はままあります。
これはサウナについても言えることだと思います。
私は湯っぷるがホームサウナなのですが、非常に居心地がよいのです。
正直、全てにおいて平均点で、全国のサウナーがこぞって集まるようなところではないのですが、
まぁ、私にとっては安心できる場所なんですね。
安心してととのいますし、休憩室でゆったり寝ますし。
翻って、他の地域の方々のホームに伺うときは、
郷に入っては郷に従わねばと思うわけです。
そうじゃないのは野暮ってもんだよね、と思ったり。
嶺南最西端のサウナにしてホームなのでございます。福井県高浜町にあるのですが、近隣の舞鶴市、綾部市にヘビーユーザーがけっこういたりします。熱波もないし、サ飯も隣にある道の駅までいかなければいけなかったりします。でも好きだー。
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