ウェルビー今池
カプセルホテル - 愛知県 名古屋市
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久しぶりだ、ウェルビー今池。この日を本当に待ちわびた。この気持ちはあの時以来だ。私がまだこの世に存在していなかった、自らの誕生を望み、「外」の世界を渇望していたあの十月十日。要塞の入口につくと涙が溢れてしまい、生来2回目の産声をあげてしまった。
さぁウェルビー今池、私をどのように楽しませてくれるのか。言葉はいらない。お前の実力はもうわかっているのだから。私は私のよろしいようにやらせていただく。
まずは徳留さんのロウリュウ。アロマはほうじ茶である。ボンジョヴィィとアロマ水をかける音がサウナ室内に響きわたる。あぁ、これが我がニッポンのロウリュウであろうか。彼の立ち姿はかの戦国時代、我が道を生きるサムライのようであった。風を送る度に無精髭が揺れている。それと共に私の心も揺れる。
次は山田さんのロウリュウ。彼の口上の技術は後退を知らない。われわれに伝えようとする飽くなき探究心ががみてとれる。ただ恐ろしいのは彼は語りにとどまらない。脱衣所の前で小谷さんにアウフグースの教えを乞いていたのである。初めは素人目に見ても恐る恐るに見えていて、心配であったがそんなものは杞憂に終わった。本番アウフグースで即席の投げ技を披露していたのだ。いやはやあの度胸の強さには圧巻されてしまった。私たちを満足させようと日々成長を求める姿に天晴れだ。
最後は小谷さんのロウリュウ。今日の小谷さんは気迫が前回とその前とは明らかに違った。戦火を前にした武士かのような面構えに少し気後れしてしまったがそちらがその気ならこちらもそのように。そんな気持ちでいたのもつかの間、私の名前に被せるようで申し訳ないが、本当に水風呂ガンダッシュしたくなったのは初めてのことである。1発1発平手打ちのような風を何回も何回も送る姿は小柄な体格ながら、私には立ちはだかる巨人そのものであった。
本当にウェルビー今池には毎回度肝を抜かされている。
次に行く頃にはもう私の度肝は空っぽだろう。ただ私の胸は満杯になったのでまた次もお邪魔させていただくとしよう。ありがとうウェルビー今池。
男
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