湯の森 深大湯
銭湯 - 東京都 調布市
銭湯 - 東京都 調布市
東京は。朝から降る大雪で、外出したくてもできない状況の中。
家の中では、早くも興奮気味の子ども達が、ガラケーで仲間を集めてる模様。
程なくして、インターホンが鳴り、私は強制的に保護者として同行する事になる。
大粒の雪が降りしきる中。近所の公園で、ソリ遊び→カマクラ作り→雪合戦。
の終わり無き闘いに、付き合う。
おじさんは思った。子ども達には、公園=慣れ親しんだ庭=つまり、世間で言われている不要不急の外出には当たらない。むしろ、庭で遊んでる感覚だ。
おじさんのニワは、千代乃湯だ。しかも日曜は13時からやっている。
私には。ホームサウナに入る事は不要不急の外出には成り得ないのだ。
都内は外出は控えてね。という自粛ムードだが。未だ都知事からも外出禁止令が出ていない。ということは、絶好の雪見ととのいチャンスではないかっ!
そう思えば、この凍てつく極寒の状況さえ、ととのう前の下準備段階。耐え忍ぶ我慢の時である。
そして、私はタイミングを図って一言。みんな、もうお昼過ぎてるから帰ろうか。
そのまま、私はポンチョ形のレインコートを被り自転車を走らせた。
しかし一抹の不安がよぎった。この自粛ムードの中、果たして通常通り営業しているのだろうか?
案の定千代乃湯のシャッターには、臨時休業の貼り紙がしてあった。
ですよね。と思ったけど、私にはプランBがあった。なぜなら、そのまま武蔵境通りを南下すれば深大湯があるからだ。
しかも深大湯は、日曜14時OPENの超優良ショップ。
私は慌てる事なく、自転車を漕ぎだした。そして、何故かさっきよりも少しだけワクワクしていた。
前方に深大湯の“ゆ”の字の看板を目にしたと同時に、それは確信に変わった。
ビルの屋上からは雲よりも白い、煙りが登っていた。明らかに湯が沸いている証拠である。
その頃には雪も上がり、14時前。開店前のお客さんの並びに、心が踊った。
シャッターが開き、我々は下駄箱に雪崩れ込んだ。しかし私は聞き逃さなかった。
深大湯のご主人が、常連客と思わしき御仁に一言。
『今日のサウナは5度上げてあるよ。』
その会話に物凄く興奮した。会話に参加したかったが、参加したいと思っただけで、口には出さなかった。
そんなこんなで。
もう、言わずもながなんですが。サウナ→水風呂→屋上雪化粧ととのい椅子で、6セットをキメて。大ととのい致しました。
最後は展望露天風呂で〆。
途中、一瞬だけ雲間から。太陽が見えて、日が射してきた。
明けない夜はない。
ドンキホーテ寄って帰ろっと。
男
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